映画日記その4
夜に書いているのでこんばんは。前回に引き続き映画日記です。
今回は2月5日に日本で公開された「ダニエル」という映画について感想を書いていこうと思います。以下ネタバレを含むのでネタバレを避けたい方は映画を観てから読んでください。
「ダニエル」は2019年にアメリカで公開された映画で「In This way I Was Saved」という小説が原作となっています。内容としては主人公の”ルーク”が”ダニエル”という架空の人物に誘惑され、最終的には自分の体さえも乗っ取られてしまうというストーリーになっています。日本版の予告では想像上の友人であり親友”ダニエル”と共に怪しく危険な方へと惑わされていくサイコホラーというような内容紹介だったのですが、実際映画を観た後日本語の予告とはかなり印象が違うな、と感じました。サイコホラーというジャンルにはばっちり合うくらいには怖かったのですが、内容は精神病患者(ルーク)の幻覚であるダニエルの闘い、もしくはダニエルという悪魔に取りつかれてから悪魔が去るまでの話というように感じました。またダニエルが想像上の親友という表現の微妙な違和感があまり抜けませんでした。ただ映画としては見応えがあったので面白かったです。
映画の中でも特に面白かったのが主人公のルークがダニエルを自分から追い出し離れさせるために、通っていたカウンセラーを自宅に呼びダニエルとカウンセラーが対峙しカウンセラーが襲われるシーンがあるのですがそのシーンがダニエルが架空の人物であるという設定と異なっているように感じられたのでダニエルはどういう存在なんだ?と疑問を持ちました。ダニエルは恐らくルークに憑依する形で現れカウンセラーを襲ったのだと思いますが、カウンセラーの怯え方が尋常ではない。カウンセラーの真横から急にダニエルが現れるのですが、それまでルークはソファの上で寝ているしその目の前にカウンセラーがいるのでルーク自身が起きてダニエルが憑依しているだけなら想定内だろうしそこまで怯えることはないと思うのでダニエルはリアルなのか?何者だったのか、というのがこの映画一番の謎で映画全て見てもはっきりと分かることはなかったです。見事に作者の思惑通りにハマっているな、と感じました。もし原作が翻訳されて出版されていれば読んでみて映画の内容と照らし合わせて謎解明に挑もうと思います。
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