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懐かしい!あのおもちゃでもう一度遊ぼう【クスッとする話】
よし!
じゃあ勝負しようか!
私が子供の頃、
ミニ四駆が一大ブームを巻き起こしていました。
テレビでは、
"爆走兄弟レッツ&ゴー!!"が放送されており、
最高視聴率は11.8%を記録。
当時、
私も何度か観たことがあります。
ただ、
子供ながらに、
ミニ四駆と同じ速度で走れる主人公たちに、
"そんなワケないだろ"
とツッコミを入れたのを覚えています。
![](https://assets.st-note.com/img/1719549247773-6iHGLGTbRH.jpg)
ゲームまで発売されていたほどで、
友達の3人に1人は持っていた印象です。
![](https://assets.st-note.com/img/1719455077207-VmPAgxGNIp.png)
"シャイニングスコーピオン レッツ&ゴー!"
しかし、
この時に私は日本に住んでいませんでした。
親の仕事の都合でアメリカに住んでいたのです。
幸いにも、
日本食を取り扱うスーパーの中にある、
おもちゃ屋でミニ四駆が販売されていたので、
そこで購入することができました。
親に家庭用サーキットを買ってもらい、
姉とミニ四駆を組み立てて遊びました。
それから2年後のこと。
日本に帰国することになりました。
しかし、
私が帰国した時には、
既にミニ四駆ブームは終わっていました。
時代は遊戯王カードのブームになってました。
そのため、
日本でできた友達と、
ミニ四駆の会話をすることはなかったのです。
このことから、
ミニ四駆は日本で遊んだことのない、
特別なおもちゃとして私の記憶に刻まれています。
そして、
25年の歳月が流れました。
去年のことです。
中学からの付き合いがある4人で、
集まることになりました。
友人の1人が、
こんなことを提案します。
「ミニ四駆でも久しぶりにやってみるか?」
ミニ四駆という言葉を久しぶりに聞いて、
とても興奮しました。
この提案をしてくれたのは、
企画のプロフェッショナルであるMIくん。
彼は旅行プランについても、
忙しい合間を縫って企画してくれたりと、
いつも集まる時の企画を考えてくれます。
MIくん以外の友人達は、
以下の記事でもご紹介したことがある、
FくんとYASくんです。
ゼクシィをプレゼントしてる光景をみた話
上記記事では、
真面目なFくんと、
おちゃらけたYASくんのやりとりを書きました。
そんな彼らとの4人のLINE部屋で、
ミニ四駆の企画が出たのです。
興奮をおさえて、
いつも通りの文章で返事をします。
———うむ。よかろう。
他の友人2人も返事をします。
F 「ふむ。異論はない。」
YAS「暇つぶしにはなるか。まあ、よかろう。」
私たちのLINEの会話は、
いつもこんな感じです。
なぜか、
いつも偉そうな人を演じるノリをします。
要約すると、
他の友人たちも興味があったようで、
企画はミニ四駆に決まりました。
MI 「OK!じゃあ、○○○駅に10時集合ね!」
———うむ。
F 「ふむ。」
YAS「やや朝が早い気がするが、仕方ない。」
要約すると、
賛成ということになります。
そして、
迎えた当日。
MIくんの車で拾ってもらい、
近くの、
ミニ四駆を販売しているお店に向かいました。
久しぶりのミニ四駆に心が躍ります。
もちろん、
私だけでなく、
友人達もテンションがあがっていました。
MI 「おぉ!マグナムじゃん!」
YAS「シャイニングスコーピオンも捨てがたい。」
F 「どれにするかな〜!」
お店の出入り口に近い商品を見ていたところ、
音が聞こえました。
ガシャン!
カシュン!
ガキャン!
みんなで外を観に行ってみると、
ミニ四駆用の大きなサーキットがありました。
並べば自由にサーキットを利用できるようです。
YAS「どれどれ。
私たちの実力に、
匹敵する者がいるか見てみましょうか。」
F 「お前、初心者だろw」
相変わらずのYASくんトーク。
謎の上から目線トークは、
一時期ネットで流行った、
この強豪校ぶる遊びのコピペを真似しています。
昔、バスケの試合友達と見に行って「あの6番お前のマークだろ?抑えられそうか?」「ああ、たぶんな。」とか強豪校ぶる遊びしてたの(^q^)思い出して笑ったw
それにしても、
すごい人数が並んで順番を待っています。
ふと、
みんなの足が止まりました。
小学生以下しか並んでない
ことに気づいたのです。
その瞬間、
私たちは顔を見合わせて、
同じことを考えました。
"大きなお友達4人(全員35歳)で、
並ぶのは恥ずかしい"
しばらくの沈黙の後、
YASくんが口を開きました。
YAS「よしっ。
今日はこれぐらいにしといてやるか。」
F 「ああ、我々が来るには、
少し遅すぎたようだ。」
MI 「そのようだな。」
満場一致で撤退です。
いったんファミレスに向かい、
本日の予定について、
作戦会議をすることになりました。
YAS「まったく!
君たちは、
自分の年齢も考えずに企画したのかね!
ほんと君たちにはがっかりですよ。」
F 「お前も賛同してただろww」
YAS「ナハハハハwww」
今日のミニ四駆企画が失敗に終わると思った時、
企画プロフェッショナルMIくんが口を開きました。
MI 「こういうこともあろうかと、
第二の企画を用意しておいたのだよ。」
全員「?!」
ミニ四駆 超速グランプリ
![](https://assets.st-note.com/img/1719542115506-R9q05oxLsf.png?width=1200)
このアプリは、
コンピューターとのレースに勝つと、
お金やパーツがもらえるゲームとなってます。
パーツの改造も、
1度改造すると元に戻せないようになっていて、
リアルのミニ四駆と同じ仕様です。
もちろん、
対戦もできます。
その場で、
全員が一斉にインストールを開始します。
MI「次に会った時に最強を決めよう。
次に会うのは1ヶ月後にしよう。」
面白い展開になってきました。
1ヶ月後に向けて、
家に帰ってからは猛プレイです。
家事が終わってから。
仕事が終わってから。
子供が寝てから。
プレイを重ねるうちに、
一部のレースは自動でもできる仕様を知り、
スマホをつけっぱにしながら、
家事や仕事をしてました。
しかし、
妻からは、
「それって面白いの?」
と言われてしまいました。
たしかに自動で動かすゲームなんて、
遊んでないのと一緒です。
途中から義務感が芽生えてたのは本当です。
しかし、
1ヶ月後に向けて、
準備をしなければいけないので、
義務感があってもやり続けました。
そして。
1ヶ月が経過し、
集まる日になりました。
———よし!
じゃあ勝負しようか!
さあ、
努力の成果を発揮する時です!
F 「すまない、もうやっていないw」
MI 「同じくw」
YAS「なんの話だね?」
お
お
お
お
お
ぉ
ぉ
ぉ
い
!!
2人 「ごめんごめんwww」
YAS「?」
後に詳細を聞いたところ、
2人は別のスマホゲームに夢中で、
やっていませんでした。
YASくんに至っては存在を忘れていました。
その後、
電撃オンラインのニュースによると、
このアプリは2024年5月7日にサービス終了し、
4年4ヶ月の歴史に幕を閉じたそうです。
ミニ四駆を日本で遊ぶという夢は、
また持ち越しになりました。
いかがでしたでしょうか。
近所の電気屋さんに、
並んでいないミニ四駆サーキットを見つけたので、
いつかリベンジ企画しようと企んでます🤭
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