本音

学生時代に塾講師のアルバイトをしてた。
主任はやらなかったけど、担当した生徒を志望校に合格させること、中学生なら学校の成績を上げること、提出物の期限を守ること、保護者の信頼を得ること、面談で提案した講習のコマを納得させることに関して俺の右に出る者はいなかった。

そんな俺だから、辞める間際の送別会で1年目の(当時名前も覚えてないような)後輩に、「僕、飯島さんみたいな指導者になりたいんです!」って言われた。
言われた俺は、ムカついた。舐めんなよガキが、お前なんかが俺と同じレベルになれるわけねーだろって。
だから「イチローがさ、◯◯みたいな選手になりたいと思って野球頑張ってると思う?誰かを目標にしてる時点で、その人を超えることなんてできないんだよ。だから俺みたいになりたいなんて言わない方がいいよ」って言葉を投げた。

C.ロナウドが「僕みたいになりたいって言う人がいるけど、じゃあどうすれば僕になれるのかリストをあげようか?よし、やろうってなるかな?大変だよ」って言ってる動画を見た。それで今こうしてnoteに記してるんだけど、大学生の時のアルバイトはそんな感じでやってた。ルーティンを作ってまずはそれをこなす。それだけでも大変。普通の人じゃできないスピードで提案書を書き終え、穴がないように面談で保護者に話し、生徒に対しても個別に、その生徒に合った方法で指導してた。

アルバイト以外でもそうだった。
自分を鍛えるために身体も頭もルーティン化してトレーニングしたから、ガリガリだった俺は筋肉量を増やしたし、頭のキレる友達とディベートして論理的思考力を磨いた。今でもそうだけれど、人と会話する時にわざと不利になるような意見を出し、そこから覆すようにして相手を論破して遊んでた。もちろん友人との余暇もあったけれど、自分を追い込んでた。

継続するために俺はルーティン化することを選んでた。ルーティンが増え、ギチギチのスケジュール。
就活も、会社の有価証券報告書までチェックしてた。そんな学生いないのに。だから自分の行きたい所から内定をもらえた。それでも他人より秀でるために留学した。留学先でも語学学校でクラスで常にトップ、プレゼンはA+、海岸線をランニング、部屋で筋トレ、プログラミングの勉強、内定先企業から推薦された本を読む、全部ルーティン化して、石橋を叩いて叩いて、叩き割っちゃった。自分の身体、脳、精神がついてこれなかったから、壊れた。

当時はなぜ自分が壊れたのか分からなかったけど、今は分かる。でも、また色んなことをルーティン化してる自分がいるのも事実。別にルーティン化することが悪いとは思わないけど、前とは違う方法でいかないとまた壊れる。前と違う方法。前と違う価値観、思考。

「他者との関わり」

前に自分1人でやって壊れたから今回は他者に意識を向けている。信頼関係、友人、相談、助け合い、励まし合い、家族。
社会とのつながりなんて面倒だ。正直、仕事なんかやりたくない。でも、1人では生きていけない。だから周りとうまくやる方法を今、練習してる。
案外悪くない。
本音を言えば、昔から誰かに甘えたい時もあった。
そう、甘えたい。
苦手だけど、徐々にやってみてる。

昔は自分が誰よりも優れてるって思ってたけど、今はそうは思わない。少し優れてるくらいかな。
あとは行動することだけだと思う。そのための勇気やモチベーションはあるから大丈夫だ。

細かい目標を1つ1つクリアして、ゆっくり進めるのが、今の自分に合っている。元々早歩きだからゆっくりで周りと同じ。ギチギチだとアイデアが思い浮かぶ隙間もないし。

だから明日のプログラムも周りにペースを合わせながらやることを意識しよーっと。

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