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【AIの活かし方】人工知能に「家族」を問う

AI、人工知能という名称はいかにもつかみどころが無く曖昧だが、実は生成AIが話題になる前からあらゆる場面で私たちの生活にAIは組み込まれている。siriに話しかけ、ルンバで掃除をし、安全性の高い自動車で出かける。
近年の生成AIはより「AI」らしいまま私たち自身が触れあえる、というだけだと思う。

生成AIの代表と言えばやはりChatGPTだが、特徴として「間違える」ことが話題になっている。さも本当かのように誤った情報を返してくる問答を面白がってSNSに掲載する人も多い。

これも、Googleで検索する情報が必ずしも常に真実ではないことと実質大きな差異は無い。でも、「対話テキスト」という形だからこそ私たちはそこに妙な人間臭さを感じてしまう。実際、ロールプレイングという形で質問するとChatGPTは口調や性格も変えて、様々な人になり切ってくれる。既にこのAIの中には、今まで様々な言葉を投げかけてきた人々の人格が蓄積されているのを感じる。

そこで、ChatGPTに100通りの女性を演じてもらい、「家族」についてインタビューをしてみた。多少の語彙のゆらぎなどあるが、ほぼ生成されたまま掲載する。これはあくまでAIに尋ねた質問の返答データなので個人情報には該当しない。でも、まるで三十三間堂の仏像のように誰か一人くらいは今記事を読んでいるあなたに当てはまる人がいるかもしれない。

インタビュー全データ


このデータを生成するのにかかったのは30分弱程度。普通のインタビューであれば100人集めるのに何かと準備をして数日かかることも多い。質問を打ち込んでRegenarateを繰り返すだけでこれだけのデータが集まった。

更に、回答者の傾向を考えてみる。当然ながら、ChatGPTに蓄積される人格はChatGPTに自ら接触した人たちが下敷きになるだろう。

職業のKWマップ。医師、弁護士、会社員、教師、エンジニアなどが目立つ。
今回のインタビュアー年齢層を5歳刻みでヒストグラム化。30代~40代がメインとなっている。
コメントのKWマップ。およそポジティブな言葉が多い。

コメントは概ねポジティブであり、いつか家庭を持ちたいという内容がほとんどだが、中には「仕事に没頭するために家族を持つ余裕がない」「自由な生活を楽しんでいる」といったコメントも見受けられる。インタビューはあくまで意見の集約であり、間違いという概念は無い。画面の向こうには一人も人間は存在していないのが分かっていても、なんとなく長い間眺めてしまいそうなインタビューが成立した。

#AIの活かし方


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