見出し画像

ひどい認知症家族が病気になった時の病院事情

まったくわけのわからなくなってしまった認知症の家族が、熱中症や脱水などで体調が悪くなったり、熱がなかなかさがらなかったりで食事をとることができなくなってしまった時。

病院で適切な処置をしてもらわなければならない、あるいは、点滴の必要があったり、というわけで、病院に連れていかなくてはならないわけです。
かといって救急車をよぶなどの大げさなことを私の母などは特にしたがらないので、自分たちで病院へつれていかなければならない時が急に発生したりします。

↓我が家の介護事情についてはこちら。

我が家の認知症の伯母の場合は、冒頭に書いたとおり全くわけがわからずに奇声を発し続けるのですが、発熱や体調が悪くなり体力が落ちると当然ながら静かになります。
ですがその反面、起き上がることもできないし立ち上がることもできません。
ましてや、歩くこともままなりません。
そんな脱力状態の伯母を家から車に乗せるのに、家族としては私と母の女性しかいない家は結構大変。

こういうとき、男手が必要だなと思う場面があったりしますね。

介護の資格をとる際に勉強したのですが(伯母の世話に役立つように資格をとるだけで介護職に従事した経験はありません)、ベッド上での介助や車いすへの移乗など、女性であっても、てこの原理だったりコツを掴めば少ない力で介助ができることは知っています。
ですが、人ひとりを抱きかかえて別の場所へ連れていく、という行為だけはコツとかではないのですよ。

我が家の場合、母と私で何とか伯母を支えながら立たせて、転ばないようにゆっくりゆっくりすこしずつ歩いてもらいながら車へ誘導します。
そこからスムーズに座席に座ってくれればいいのですが、ある時は車にのることをすごく拒否したりなどがあったり、なかなか乗り込んでくれなかったりするので、起こして車に乗せるまでに20分以上かかるときもあったりします。
それに、我が家の車はスライド式のドアとかではないので、のせるのにドアが邪魔だったり、アタマをぶつけやすかったり、介護関係の車両みたいにうまくいきづらく、いろいろやりにくいところもひとつありますね。

この度の出来事について書きます。
数日間発熱が続き、解熱剤を飲ませるも薬が切れるとすぐに熱があがる。
いつもの奇声が少なく、なんだか元気がないし、ふとんの中で寝ている時間が長い。
ある時、食後に嘔吐して食べたものが全部でてしまい、体力もない様子。
母も心配しまくって、ケアマネさんやいつも来てくれている訪問看護の看護師さんに相談をしたところ、主治医に確認していただき、今日中にきてもらったほうがいいということで連れて行った次第でございます。
救急で対応していただくことになりました。

ちなみに、現在は認知症の症状がひどくなった伯母を病院へ定期的に連れていくことは不可能なので、母が二か月に一度の頻度で主治医のところへ受診(経過報告や最近あったことなどについて相談だったり)しにいっています。

ですが、今回は本人が体調悪いので、どうにも本人を連れていかないといけないわけです。
そしてこういうことは初めてではなく、前回は胃腸炎で早朝に、今回のような流れで病院へ連れて行った経緯があります。

前回の際にも感じたことなのですが、こういうタイミングがもう一度きて改めて思いました。

「自宅まで往診に来てもらえるように手はずを整える必要がある」

ということですね。

前回も思ってたんですよ。

でも、それをしないまま今回また同じようなことが起こったときに大変な思いをした。

往診対応にするにはまた書類手続きが必要だということなので(毎度思うけどほんと手続き系多い・・・)、今回はまた本人を病院へ連れていくカタチとなりましたが、次回からは往診対応してもらえるよう、対応していただける病院探しに着手する予定です。

で、今回なぜ体調が悪かったのか。

病名としては伝えられませんでしたが説明としては、膀胱や尿道に関係する神経の障害が原因となって尿意を感じづらくなったり、排尿しにくくなって、膀胱に尿が排泄されないままずっと体内にあり続けたため菌が増殖し、結果発熱にいたる、というものだそうです。

主治医のいる病院に泌尿器科の先生が常駐でいらっしゃらないため、自宅近くの泌尿器科へ通院した方がいいとアドバイスをいただき、紹介状を書いてもらいました。

とりいそぎ、病院でたまった尿を出せるように、尿道カテーテルのキット?をいれてもらい、排尿を促してもらいました。そしたら、すごく濁った真っ白な、なんかドロドロとしたものが管をとおして見えて、初めてみました。これは膀胱にずっとあった菌の増殖によって尿が白濁色になったものだそうです。

↓ちなみに取り付けてもらったのはこういうやつ。

そして点滴をしてもらい、本当なら入院のところを伯母は入院ができない人(人ひとりをベタ付してもらわないといけないため)なので、また私たちは自宅へ連れて帰り、翌日にまた泌尿器科へ連れていくのです・・・。

この畜尿バッグをぶら下げながら泌尿器科へいかないといけないのと、今夜寝ている間に自分で引っこ抜いてしまわないように、母が伯母の隣で添い寝しながらついている状態です。仕事の合間に今日の出来事を書き綴っておこうと今このnoteを書いている私もそばについています。

母はとりわけ心配性で、「伯母になにかあったら」と、伯母がすこし体調が悪くなるとすごくテンパるし、必要以上に落ち込む性格なのです。そのことだけしか考えられなくなるといいますか・・・。
そんなこんななので母もくたくた。せめて私も、そばにいてあげようとPCをたたきながら伯母の近くにいるわけです(といいつつ、これは母のためです)。

膀胱から引き続き尿と一緒に菌を排出しながら、熱も下がりいくらか元気になった伯母は今もずーっとふとんの中で奇声を発しながら、その隣に母が寄り添っています。母も、うるさくて眠るに眠れないでしょう。

カテーテルも、今日伺った先生からは、もし抜いてしまったらそれでも大丈夫だとは言われているのですが、母は、絶対に抜いたりしないように伯母を見張っているのです。クソ真面目すぎるのです。

私もまた明日の早朝、一緒に泌尿器科についていく予定ですが、私は運転手の役割なのでそろそろ寝ようと思います。現在、夜中の1:30AMをすぎている時間。

このおしっこの問題が明日、泌尿器科にいって何か解決すればいいのですが。日に日に、私たち家族の介護負担が増えていくのを実感しています。

今後、この排尿のキットとかを家族が世話しないといけない、とかになったら・・・。

あぁ、もう母がかわいそうだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?