我々が存在し続けなかったら世界は何を失うのか。
大義を掲げ、その実現のために優秀な人材を集め、組織を作り、新たな市場を創造する。これは起業家にとって非常に重要な仕事だ。偉大な企業の共通項として、「最高な人材」と「最高のビジョン」がセットであることが挙げられると思う。当社も未来は偉大な企業の一員になるために邁進しているが、その実現可能性をより高めるためにも、当社の存在意義を改めて見つめ直しているタイミングだったので、久しぶりにnoteを書くことにした。
上記の問いはビジョナリーカンパニーZEROを読んでいて、当社の存在意義を考える上で秀逸な問いだなと思ったので、自問自答を繰り返していて、一定の解にたどり着いた。
人生で積み立てるべきものは「お金」と「健康」
2024年から新NISA制度が開始され「将来のために少し投資してみようかな?個別株式に投資するのは不安だからインデックスに積立投資すればい良いかな?」などなど、お金の積立投資を考える方も増えているのではないだろうか。
「お金」の積立投資
人生100年時代とも言われる中で、将来や老後に備えて、お金を積み立てておこうと考えるのは、誰でも理解ができるし、早い時期からやっておけば複利による未来のメリットも大きくなるため、思い立ったら今すぐ行動しようという気持ちになりやすい。
実際にNISA口座数は年々増加しており、特に30-40代が口座を多く持っているようだ。
一方で、お金と同様に積立投資をしておかないと、年齢を重ねた将来に人生の幸福度や質を下げるのが「健康」だ。大きな病気もなく子供・孫家族と週末に思いっきり遊べる80代と、「足腰が痛いから」などを理由に外出機会が減り、心を共にできる子供・孫家族と時間を共有する時間が年に数回、しかも、遊んだり、外出したりしたいが、自宅で集まるだけという80代、あなたどちらを迎えたいだろうか。そして、自分の両親にどちらの未来を迎えてほしいだろうか。
私には大好きな祖母がいたのだが、漁業や農業をやっていたこともあり、背骨の変形等で首と腰の神経が障害されて、腕や手、そして足も思うように動かなくなったため、食事が一人でできなくなったし、急に歩けなくなった。そして、手には痺れがあるため、触っている感覚もほぼ感じなくなっていた。私の手の温もりや「ぎゅっ」と握られている感覚は痺れによりかき消されているだろう。このとき、少しでも手の痺れがなかったら「あのときの手の温もり」というように、実際に会っていない時間も、良い経験・思い出に想いを馳せることができ、より豊かな時間を過ごせたかもしれない。つまり、何歳になっても、人生の思い出という素晴らしい配当を受け取れるためには、健康的な心身があることが重要である。
少しお金に話を戻すと、同じ100万円があったとしよう。この100万円という価値は万人に共通なのであろうか。
結論、20-30代にとっての100万円と80代の100万円では、同じ金額から引き出せるリターン(経験や思い出)に大きな違いがある。
年齢が若ければ、大切な人や家族で海外旅行にいって一生忘れられない思い出を作ることができる。これは死の直前まで記憶に残り「思い出の配当」として人生を最後まで豊かにしてくれる。万が一、認知症になったとしても、長期記憶(昔の記憶)は障害されにくいので、写真や映像を見せられると、思い出が蘇ることもあると思う。
旅行をイメージすると、一定のお金を投資して、高級なホテルに宿泊して、優雅な朝食を食べるのももちろん良いが、学生時代に格安で企画して、いかに低コストで旅行できるかを必死に考えて、狭いベットで友人と語り合い、同じ釜の飯を食べた旅行の方が楽しかったし、強烈に記憶に残っていることはないだろうか。つまり、お金というのは、そこからどのようなリターンを引き出せるかによって価値は異なるということだ。
「健康」の積立投資
一方で、健康の積立投資をせずに迎えた80代になった場合、同じ100万円があっても、好きなことをしたり、行きたいところに旅行をしたりすることはできない可能性が高い。つまり、健康という積立投資を行っていない場合、せっかくお金の積立投資を行っていたとしても、同じ金額から引き出せるリターン(経験や思い出)はごく僅かになってしまう。
これらのストーリーから分かるのは、「お金」や「健康」は「経験や思い出という配当を得るための手段」であること、そして、それは「未来のために積み立てておく必要がある」ことだ。
WHOや世界銀行は健康寿命の指標の一つとして「Years Lived with Disability(YLDs)」という指標を採用しており、言い換えると「(障害を持ちながら)健康でない状態で生活する年数」ということであり、その原因の世界No.1(日本でもNo.1)は「腰痛」である(Vos T. Lancet. 2012)。
つまり、若い世代に腰痛などのカラダの不調を理由に、運動習慣がなくなり、生活習慣病になり…というように不健康な人生への入口に進んでいくことが多いということだ。
当社は、その一番のキッカケとなる腰痛等のフィジカル不調を切り口に素晴らしい人生・思い出という配当を得られる世界を創り上げているのである。
つまり、当社はなぜ存在し続けるのか?という問いには下記の解が最適だと考えている。
もし、我々が存在し続けなかったら、世界は人生という「思い出の配当」を失うだろう。これがバックテックという会社の存在意義だ。
冒頭で説明したように、お金の積立投資は30代などの若い世代から実践する方が多いが、自身の健康に投資を積極的にしている若年層は少ないのが現状である。
そのため、当社は、B2B2Eのビジネスモデルとして、健康の積立投資のキッカケを所属企業を通して提供している。導入企業の従業員、そして、その家族が65歳以上の高齢者となったときに「健康の積立投資をしていて良かった(勤務していた会社が機会提供してくれたお陰!)」と実体験し、素敵な人生・思い出という配当を受けられる株主優待券を提供していると表現できるかもしれない。
個人的な体験からすると、冒頭で紹介した祖母と私のような体験をする人々をゼロにしたい。自分が高齢になって、死を直前にしたとき、家族や孫が手を握ってくれて、その温もりや手触りを感じることができる。そして、その温もりや手触りはいつでもリアルに思い出すことができ、最高の思い出という配当をいつでも引き出せる。そんな豊かなプライスレスな人生を世界に多く創り出したい。
当社では、上記のような世界を実現するための仲間を常に探していますので、少しでも共感いただける場合は、ぜひ下記を参照いただき、お気軽にご連絡ください!