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むむむと言葉について考える

筆者は、とりわけ文章が得意とか弁が立つタイプの人間ではないのに一丁前に言葉に対して変なこだわりがある。
「超~」が使われ始めたあの時が最初だった。
確か高校時代だった気がするが、定かではない。

「超~」がその始まりだった

当時も今も「超ウマい」「超スゴい」「超ヤバい」とか「超~」を使えない。いや、使わないが正しいかも。
高校生だったあの頃ですら頑なに使わなかった。
とっくの昔に「超~」は日本語として完全に定着し、まわりの同年代も年上の人さえもサラッと使いこなしてる。

なぜか自分が「超~」を発することにだけ違和感があってどうしても使えない…超が言えない呪いをかけられたかの如く。
あ、別に不便でもないし全く悩んではないのでご心配なく。

同時期くらいに流行って、これもまた定着した「~みたいな?」「~的な?」「~感」とかは使うのに「超」はダメだ。

むむむと思う言葉に反応してしまう性
「超~」は始まりに過ぎず、それ以降も同じような ”流行り言葉” と思ってしまうと口から発することを嫌ってしまう。稀にうっかり使ってしまうと何故か自己嫌悪に陥る。
誰に迷惑かけた訳でも無く、誰も言ったことすら気に留めないのにだ。

厳しいお年寄りとかみたいに、正しい日本語を使いなさい!って怒りたい訳じゃないし周囲が使っているのを聞いて腹立たしい程ではない。いや、中にはイヤなのもあるか。
でも自分がそれを使うのが一番イヤ!

最近気になる日本語メモ

最近特に何気なく使われている言葉でむむむと反応してしまうことがあって…なんか気持ち悪いかもしれないけど気付いたらメモしちゃってて、お恥ずかしい…

そのメモの中身が以下(一部抜粋)

・まあ〜
・〜だと思っていて/〜だと思ってて
・普通に
・〜したいです/〜して欲しいです
・ガチ〜
・ワンチャン
・ほぼほぼ
・ディスる
・エグい
 ・〜っちゃあ〜
・こちら〜になります、〜の方になります
・マジか
・何点あって(だいたい3点以上ある前提)
・レスが遅い、早い
・握る

道ばたで、電車の車内で、会社でと耳にする会話、LINEやSlackなどチャットツールの文面。
色んな場面で耳にし、目にする日本語の中で違和感のある言葉の数々。新旧入り混じり必ずしも流行り言葉でもなく規則性も無い。
ただ、上のメモは何となく気になる順番にはなっています。

今一番気になる日本語トップ3(それくらいにしておく)

第3位

普通に
「普通に美味しい」「普通に可愛い」とか使われる普通。
悪くないって程度の意味合いなんだろうか?
前後関係で程度も異なったりする個人的普通だから指標としては機能しないし。言葉の表現が貧弱に思えて勿体無いような物事が全部フラットになめされて行くような違和感があり…考え過ぎ?
普通を乱用すると本当の普通を見失いそうで、普通って言葉がなんだか可哀想に思えて来る。
「普通普通ってあなたにとって普通って何なのだね?」
と問いたくなるので、むっ?ってなる言葉の使い方。

なんでも感想を「可愛い」で済ます様と少し似た傾向を感じる。

第2位

思っていて/思ってて/気がしてて
特に仕事の場面で遭遇することが多い。
「〜と思っていて」を発したあと「その理由は〜」のように背景や理由に関する説明は無い。
投げっぱなしの思い(主観)を述べて話しは次に移るって使い方が多い。
何となく上から目線で、相手の思いや考えは関係は無く、そこに意見を差しはさむことも許されない雰囲気でありながら無責任。って感じる。
使う側には悪意は全く無くて、接続詞の様に使ってるのは分かってるから文句を言う程ではない。
が、むむっ?とは思ってしまう。
ただ、連発すると何が言いたいのか分からなくなるので、やめた方がいいとは思う。

意味合いは違うしまた出典が古いが、どこかライフスペース事件の「定説です」連発記者会見の滑稽さを思い出してしまう。

第1位

まあ〜
話しの出だしに「まあ」を付け過ぎること。
実はこれが今一番気になる。今更って言葉だし流行りでも何でもない。
まあ、を挟むことで一旦話しを一区切りさせる用法はアリだし正しい。違和感を感じてしまうのは、使い過ぎる時に限られる。
たぶん、人前でしゃべる場面。朝礼で話すとか大勢の前でプレゼンしたりする時、ある種の照れ隠しとして無意識に乱発してしまう人がいる。
「え〜」とか「あ〜」みたいな間を埋める用法に近い感覚。
でもコレ、気を付けないと「まあ」がせっかく言わんとしていることを下げてしまい兼ねないので気を付けないと。

・お勧めしたいのに「まあ、いいですよね!この機能」
 ジャパネットだったら絶対言わない
・褒めたいのに「まあ、皆さん、よく頑張ってくれましたね!」
 上司に言われたら褒められた気がしない
・好きって言いたいのに「まあ、好き。大好き!」
 つまり、「普通に好き」くらいってこと?(第3位を活用)

という意図せず投げやりな印象になってしまう。
筆者も使いがちで、会議の場で「まあ」が多いなと思ったら意識的に飲み込むようにしている。「まあ」を挟むと話しを切りだしやすい面もあって、確かに使い勝手は良い。
けどこれもまた使いすぎに注意しないと相手にむむむっ!と思われてしまう。

最後に

今回は3つに注目したが、まだまだ沢山のむむむっと思う言葉がある。
日本語ムズカシイ…
日本語しかしゃべれないくせに生意気言ってみる。

「日本語は美しい。」
のは間違い無い。

↑フォントの文字サンプルみたいになってしまったが…
ひらがな、漢字、カタカナと文字数だけでも膨大(ゲーム開発では一番困る言語ではある)だが、何より表現力豊かで奥深い。
外国語に訳せないニュアンスも多いと聞く。(日本語しか分からないから伝聞)
そんな母国語なので、もっと表現力を磨いて思うままに使えるようになってみたい。そう思わせる魅力が日本語には絶対あるはず。
そんな風に思うからこそ「むむむ」と思う感覚は持って損は無いし、うまく付き合う術も合わせて持ちたいとも思うのでした。

今回はゲーム開発と直接は関係無い内容になってしまったのですが、読んで頂いてありがとうございました!

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