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【MGTOW】 女性を避け「非婚」を選び、自由を得る男性たち

[参照]
WEBアーカイブ(もすみ氏):以下、全文転載 & 補足

 

MGTOW(Men Going Their Own Way:我が道を行く男性たち)とは、独身主義または非婚主義の一形態である。

 
男性の自己決定と自己保存を重視する個人哲学であり、女性中心主義への反発に基づく。
恋愛や結婚のような女性との関係を拒否する分離主義的ライフスタイルであり、男性個人の独立、尊厳、権利を守り、真に自由で質の高い人生を追求する生き方である。

 
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■ この記事の目次
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1:MGTOWとは
 1.1:背景となる現状認識
 1.2:哲学と優位性
 1.3:MGTOWになるのは誰か
2:恋愛とセックスと結婚
 2.1:自律と幸福の関係
 2.2:選択肢のある人生
 2.3:レベル
 2.4:MeTooの影響と女性と関わるリスク
3:MGTOWの位置づけ
 3.1:フェミニズムとの関係
 3.2:草食系男子や引きこもりとの関係
 3.3:ミサンドリー社会の影響
 3.4:男性差別への抵抗
 3.5:マノスフィア中での位置づけ
4:批判と嘲笑
5:まとめ
6:参考文献

 
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1:MGTOWとは
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MGTOW(Men Going Their Own Way:我が道を行く男性たち)とは、恋愛や結婚のような女性との関係を拒否し、真に自由で質の高い人生を求めるライフスタイルのこと。独身主義、非婚主義、または分離主義の一形態である。

結婚によって失われる男性の独立、尊厳、権利、自由、生命を守ることを主眼とし、男性の自己決定と自己保存を重視する個人哲学である。

 
MGTOW(ミグタウと読む)はその独身主義、非婚主義から、結婚ストライキ、結婚ボイコット、セクソダス(Sexodus:性的関係からの脱出)、またはボルセル(Voluntary Celibatesの略で自発的独身の意味)と呼ばれることもある。

女性を利己的で操作的、搾取的な、男性の人生にとって有害な存在であると考え、女性との関係を自発的にオプトアウトする。

 
2001年頃の発祥から現在まで、インターネット掲示板、ウェブフォーラム、ブログ、SNS、Youtubeなどに舞台を拡げながら勢力を拡大し、北米、西欧、東アジア、南アジアなど、あらゆる国の男性の間で広がっている。

日本でも2017年のMeToo運動をきっかけに注目された。また、日本の草食系男子や引きこもりは、MGTOWの先達であるとされる。

独身主義だった歴史上の偉人、例えばダ・ビンチ、ショーペンハウアー、テスラ、ベートーベン、ガリレオ、さらにはイエス・キリストやブッダまでもを、MGTOWの先人とすることもある。
もし彼らが現代の男性と同様に、妻子のパンのために働く奴隷のような存在だったなら、彼らは思索や研究のために費やせる時間や余裕を持つことができず、彼らの偉業は成らなかっただろう、という文脈である。

【Q】
MGTOW(ミグタウ)とは?

【A】
MGTOWとは「Men Going Your Own Way(自分の道を行く男たち)」の略であり、男性が女性との結婚や交際や交流を避けることで、自分の人生を自分の手に取り戻そうとするオンライン発祥の社会現象である。

MGTOWはこの社会を「男性に対して抑圧的な女性優位社会」だと考えているが、その社会を変革しようとするのではなく、自分自身の生き方を変革することで、独立性と自己所有権を取り戻そうとする。

 
【背景となる現状認識】

MGTOWは女性を、

上方婚志向:上昇婚であり搾取的かつ利己的、操作的で、有害な存在であり、人生から完全に切り離されるべきリスクだと考える。

 
結婚を含む女性との関係は男性にとって、感情的にも経済的にもリスクが大きすぎ、メリットはほとんどなく、長期的な関係を維持するメリットはさらに少ないと考えている。

またMGTOWは、現代の社会規範や司法制度は過度に女性中心的であると認識しており、その状況に反発している。
婚姻関係は合法的に男性を奴隷にする事実上の奴隷制度であり、男性は結婚によって異性愛関係の犠牲者となると考える。男性にとって結婚は、家族や社会を維持するためのものであって、自分自身を幸せにするものではない。
そして離婚すればすべてを失う。

さらに現代社会の規範や制度は、より女性中心的な方向へと進んでいる。
この動きは世界的なものであり、引き返すことは期待できない。
MGTOWはこの状況に深く絶望し、諦めを抱いている。

そのうえで、個人の人生を最適化する方法として非婚を選んでいる。

 
次のリストは、MGTOWが恋愛や結婚を拒否する根拠となる主な考えである。

メリットとデメリットが引き合わない
女性との結婚や恋愛は、そのために男性が負うコストやリスクに対して、得られるメリットが釣り合わない、過度に搾取的なものである。

法律や制度が男性に不利である
結婚や離婚にまつわる現代の法律や司法や制度は女性保護を目的としており、全面的に女性が有利になる一方、男性にとっては敵対的で脅威である。
このため女性と関わることの法的リスクは非常に高い。

賃金奴隷の役割が固定する
現代の男性にとって交際や結婚は、過去の世代の男性たちが得ていたような感謝や尊敬は得られず、奴隷として搾取される役割だけが固定化されるものに過ぎない。

財産や家計の裁量権を失う
自分が稼いだお金であっても、結婚すればその使い道を自由に決める権利を失い、それが常態化するにつれてATMのようなマシーンとして扱われる屈辱を味わう。

職業選択の自由を失う
結婚すれば安定的な稼得という圧力を受け、現在の仕事を辞めたり、給料は安くてもやり甲斐のある仕事に転職したり、独立開業したりといった職業選択の自由を失う。

現代の生活に家事要員は不要である
家事家電や家事代行サービスが進化し、冷凍食品や中食や外食産業が進歩し、スーパーやコンビニの営業時間が延びた現代では、家事要員としての女性は不要である。

妻は主たる稼得者にならない
女性は男性に対して当然の権利であるかのようにより高い稼得を求めるが、妻の稼得は期待できない。夫と対等以上に稼ぐ妻の割合において、日本は世界最低レベルの国である[1]。

女性の外見は粉飾されている
男性が差し出す稼得に対して女性が差し出すものは美貌であるというが、それは化粧や髪や服やアクセサリーで盛られた粉飾であり、欺き騙すための嘘にすぎない。

男性には子供まつわる決定権がない
子供を作るかどうか、どう育てるか、離婚した場合の親権など、子供についての決定権は平等でなく、男性にとって子供を作ることは単なる負担増またはリスクでしかない。

自分の家が自分の居場所でなくなる
結婚すれば家の中のほとんどは妻の領地となり、男性の居場所は自室だけになる。自室がなければ完全に居場所をなくすが、家賃や住宅ローンは全額を負担する。

■ 妻よりも有意義な時間や金銭の使い途が多くある!
現代には取り組むべき楽しいことや有意義なことが数多くあり、金銭や時間や労力などの自分のリソースの使い途を「特定の女性だけに制限する必要はない」

 
日本では共働き世帯1,245万世帯に対して専業主婦世帯は582万世帯ある。これは婚姻世帯の32%で妻が無業である[2]ことを示す。そして共働き世帯の妻のうち58%は週35時間未満のパート勤務である[3]。

実に、妻の71%は無職の専業主婦またはパート勤務の準専業主婦だ。
女性がまともに働かない日本での結婚は、男性にとって負担でしかない。
 

私の時間と気力と体力と金銭の全てを、私を搾取する他人に捧げることについて、それをすべきという合理的な理由を説明できますか?

上の質問はMGTOWにとって典型的なものだ。
現代の社会制度や規範は男性にとって過度に敵対的かつ搾取的で、その中でも特に、結婚制度や男女関係は不公平で理不尽だ。
MGTOWはこの現実を受けいれたうえで、自分が採りうる最良の解決策を選択する。それは社会を変えるのではなく自分を変えるという、シンプルで確実、そして極めて簡単な解決策だ。

MGTOWは実用的な決定として「女性との交際や結婚をオプトアウトする」一方で、個人の独立、尊厳、権利、自由を守ることにフォーカスする。
人生から女性を排除することで、自分自身の運命を自分で決定でき、男性に対して抑圧的な社会から自己所有権を取り戻すことができる。

 
【哲学と優位性】

MGTOWの哲学は、自分の主権を維持し保護する自己所有権の声明である。

自分の好きなようにストレスなく生き、能力を開発し、仕事に打ち込み、自分のためにお金を稼ぎ、資産を構築し、自分の興味や趣味を追求し、外的なプレッシャーなしに人生の選択をするという、自分の人生をポジティブにするものだ。

 
MGTOWは社会や女性の奴隷でいることを拒否し、その代わりに、自分がなりたい人になることを選んでいる。
人間は誰でも「自分の人生の設計者でいる権利」がある。
誰もが自分自身の固有の人生を設計し、構築しながら、誰にも邪魔されることなく幸せに生きる権利がある。

以下のリストは、MGTOWが獲得する自由や自己決定権の極一部だ。

・使える予算や資産が増える
独身男性のライフスタイルは多くの場合かなりシンプルであるため、それほどお金はかからない。この結果、可処分所得の割合や資産構築に回せる予算が増える。

・自由な時間と精神的余裕を持てる
家族や子供を養うためにより多くの金銭を稼得する、というプレッシャーから解放されることで、創造的な活動やスキルアップやセルフケアのための時間と精神的余裕をもたらす。

・ストレスが減る
多くのお金を必要としなければ仕事のプレッシャーが減り、夫婦関係や親子関係の維持のためのストレスとも無縁であるため、ストレスの低い健康的な生活を送ることができる。

・職業選択の自由ができる
現在の仕事よりも給料は安くてもやり甲斐のある仕事に転職したり、夢をあきらめずに独立開業したり、単に仕事を辞めて休んだりする自由が得られる。

・生命の安全が得られる
一家の主たる稼得者としての役割を放棄することで、使い捨ての奴隷として命を搾取される立場を離れ、より安全な職業や、より健康的なライフスタイルを選択することができる。

・人間としての尊厳が得られる
妻や恋人からの非難や拒絶や過度な要求から解放されることで、無力感や罪悪感と無縁になり、独立した人間としての尊厳を取り戻すことができる。

・人生の充実度と幸福度が上がる
自分の人生で本当にやりたいことに集中できるため、日々が充実するとともに、成長を実感することができ、生きていることの幸福度が向上する。

 
・自宅を快適にできる
立地から間取りからインテリアや備品のひとつひとつに至るまですべて、自分の関心や趣味や優先事項に応じて、自分の意思で決め、自分が落ちつける好みの自宅を仕上げ、そこを生活の拠点にできる。

(上記に示す例のように)MGTOWは自分の望みのままに、自由に行動できる。

 
自分の生活を自分の思うようにレベルアップできる。自分が稼いだ自分のお金を節約し、投資し、自分が適切であると思う方法でそれを使うことができる。自分の条件で生活し、自分の関心や優先事項にしたがって、自分の人生を楽しむことができる。

 
【MGTOWになるのは誰か】

MGTOWになる男性の主流は、離婚や失恋などの苦い経験を経て、経済的にも精神的にも傷つき、打ちのめされた男性たちだ。また、そうした苦い経験をした父親や兄を間近で見てMGTOWになる若い男性もいる。その他、ひどい結婚生活を送っていたが、MGTOWの考えに出会って結婚を解消する者もいる。

このように、女性(あるいは「限度を超えた女性優遇社会」という現実そのもの)に操作され、搾取され、苦しめられた男性たちがMGTOWになる。

 
現実問題、結婚を避ける男性は増え続けている。
生涯未婚率は上昇を続けており、日本でも男性の生涯未婚率は25.7%に達している(女性は16.4%)[4]。
つまり男性の「4人に1人は生涯未婚」である。
また、一度は結婚したとしても、その結婚をオプトアウトする者は多い。
2020年は婚姻件数が52万件に対して離婚件数は19万件[5]であり、結婚した夫婦のおよそ4割弱は離婚している。

 
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2:恋愛とセックスと結婚
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非婚主義はMGTOWに共通の理念ではあるものの、恋愛やセックスについては各人によって解釈や行動が大きく異なる。
例えば次のような選択肢があり、自分がこれらのうちのどれを選択するかは自由である。また、条件や環境の変化に応じて選択肢を変更するのも自由である。

・あらゆる女性との個人的な関係をすべてリスクとみなして完全に避け、誰とも付き合わずセックスもしない。

・個人的な付き合いや関係構築のコストを嫌う場合、必要に応じて風俗産業などを利用することで性欲だけを満たす。

・複数の女性とのコミットメントなしの性的関係を好む場合、ナンパや出会いアプリなどの手段でワンナイトラブやカジュアルセックスをする。

・精神的にも経済的にも自立しており結婚も出産も望まない女性の友人と、良好で実りのある友人関係を維持しながら、ときにはセックスもする。

・一人の女性とだけ関係を持つことを好む場合、結婚や出産をしないことについての同意を得てリスクを回避しながら、長期的に付き合っていく。

・結婚する場合、自分より賢く、同等以上の稼得力あり、お互いに尊重し合える女性を選び、婚前契約を交わした上で平等婚または上昇婚することで、離婚時のリスクを回避する。

つまり要点はこうだ。

女性と交流してもよいが、
支配されてはいけない。

 
精神的・感情的に適切な距離を保ち、結婚と妊娠を回避し、女性のルールでゲームをプレイすることを拒否する。労力、時間、金銭などを過大に使うことを避け、金銭的・感情的・精神的なダメージを最小限にする。
MGTOWはリスクを回避し、得られるメリットだけを得る。

現実の問題として、男女交際の主導権は多くの場合、女性の側にある[6]。このため、交際から得られるメリットも大きく女性側に偏る。
以下の図で示したように、

交際において男性は、時間や労力や金銭などをより多く負担する一方、得られるメリットは少ない。

 
交際は結婚の前段階で男女の役割を固定化する意味を持つ[7]ため、慎重に取り扱う必要がある。

また、現時点でセックスを重視している場合でも、セックスは加齢と共に重要なものではなくなっていくという点には注意が必要だ。恋人や妻とのセックスでも、歳を取るにつれて楽しめなくなり、頻度が減る。現時点でセックスが望ましいものだったとしても、それは不変ではない。

 
【自律と幸福の関係】

人間の幸福度を決定づける最も強力な要因は「自律性である」という[8]。

「自分の活動や習慣について、それを自分で選択し決定したという感覚」こそが、人間を幸福にする最も強力な要因であり、自律感は幸福を感じるうえで金銭や容姿や人望よりも重要なものなのだという。

 
自分の人生をコントロールしているという感覚を持つことで、人間は幸福になれる。

MGTOWは結婚という不自由をオプトアウトし、自分の人生をコントロールするという幸せを得る。目的を定め、行動することによって、自律の好循環を生み出す。日々は充実し、自己肯定感は増し、無力感や虚無感は取り除かれる。

MGTOWは「人間が幸福になるための一つの解」なのだ。

 
現代社会の不公平さや不条理さを社会や女性の責に帰していくら非難したところで、自分の幸せにはつながらない。不公平で不条理な現実を受けいれたうえで、その所与の環境下で自分自身がどんな人生を選択をするかが重要だ。

自分の幸福に向かって、自分の人生をコントロールしていくのがMGTOWのあり方だ。

 
【選択肢のある人生】

男性たちは選択肢を持たない一本道の人生を歩んできた。
持って生まれた能力と与えられた環境という制約の中で、可能な限りよい成績をとり、可能な限りよい学校に進み、可能な限り高い賃金を得ることだけが選択肢だった。
ひたすら競争し、敗れても挫折を乗り越えて立ち上がり、努力し、耐え、歯を食いしばり、いまも戦い続けている。

私たち男性は、一家の大黒柱として稼得役割を果たすことが男性の務めだと教えられてきた。前世代の男性であれば、社会的信用やセックスなど、その勤めを果たすことでしか得られない報酬があったかもしれない。

しかし現代を生きる私たちにとって、結婚は必須ではないし、結婚しなくてもセックスは得られる。そして稼得役割は、男性から人生と命を奪う。
 

現代を生きる私たちは、人生に選択肢を持っている。
結婚しないこと、またはすでに結婚しているなら離婚することで、自分の好きな人生を選択することができる。
男性の生きづらさが話題になる昨今だが、それは稼得役割を果たさなければならないという男性役割による自縄自縛にすぎない。
押しつけられた役割に固執することもその人の選択だが、私たちは役割を投げ捨てて自分の人生を生きることも選択できる。

 
【レベル】

近年はあまり話題にならないが、以前はMGTOWのレベルについての議論(というよりもグループ内で好まれる冗談)があった。
MGTOWには段階があり、段階を進むにつれて女性や社会を避けるようになっていき、最終的には隠者になる、というものだ。

以下はその例である。

・レベル0:状況認識
赤いピル(映画マトリックスの援用で現実世界の真の姿が見えるようになる)を服用し、この社会が女性中心的で不平等なものだと認識する。

・レベル1:長期的な関係の拒否
男性は女性との長期的な関係を拒否するが、それでも短期的には性的な関係を持つ。

・レベル2:短期間の関係の拒否
ナンパや出会いアプリや風俗利用などの短期的な関係も含め、女性とのどんな性的関係も持たない。

・レベル3:経済的離脱
女性との関係を断つだけでなく、女性の利益になることにばかり予算をつける政府に資金を供給しないために、生活に最低限必要な金額以上を稼ぐことを拒否する。

・レベル4:社会的解放
女性との関係だけでなく社会との交流も拒否し、完全に隠者になる。このレベルのMGTOWは「ゴースト」と呼ばれ、社会から期待されるすべての役割を拒否する。

上記のレベルの例に照らせば、ほとんどのMGTOWはレベル1またはレベル2にいることになる。つまり、レベル3およびレベル4は冗談のようなものだが、女性嫌悪があまりにも強烈な者がレベル3に進んだり、社会への絶望があまりにも深い者がレベル4に進むこともあるという。

なお、日本人の私たちが「隠者」と聞くと、山の中で自給自足の生活をするようなイメージを抱くが、海外の人々はそこまで極端には考えていない。
以前見たレベル4スレッドでは、ゴーストに最適な仕事として、長距離トラックの運転手やデイトレーダーなどが挙げられていた。

 
【MeTooの影響と女性と関わるリスク】

2017年後半に隆盛したMeToo運動によって、北米では司法による判断を経ることなく職や家族や命を失う男性が続出した。その流れは世界中に広がり、日本も例外ではない。MeTooには私刑としての側面があり、男性にとって女性は、以前にも増して危険で高リスクな存在となった。

女性と関わることそのものが男性にとってリスクになったのだ。

 
女性と何らかの関わりを持つ限り、女性に不愉快な思いをさせる可能性を排除できない。つまり女性と関わることは、何らかのハラスメント加害者として司法判断を経ることなく、私刑による断罪を受ける可能性があるということだ。これを受け、多くの男性が女性を避けている。次のような形だ。

・女性の部下を夕食や出張に同伴しない。
・女性を指導したり交流することを避ける。
・ミーティングや飲み会から女性を除外する。
・女性とオフィスで2人でミーティングする場合はドアを開けたままにする。
・窓がない部屋で女性とは会わない。
・女性と2人でエレベーターに乗らない。

 
これらは北米におけるMeTooへの男性の対応である。
男性はセクハラ告発を恐れて、女性の気分を害さないよう気を遣い、

仕事の場面であっても女性との接触をできる限り減らしている。
 

▼ ウォール・ストリートでの事例など ▼

【補足】
この記事自体の著者(もすみ氏)は海外情報から抜粋しているが、私(悟るnoteの筆者)は上記でも少し触れている様に以前マンハッタンで仕事をしていた時期があるため、下記がガチでマジだとハッキリ分かる。

・女性の部下を夕食や出張に同伴しない。
・女性を指導したり交流することを避ける。
・ミーティングや飲み会から女性を除外する。
・女性とオフィスで2人でミーティングする場合はドアを開けたままにする。
・窓がない部屋で女性とは会わない。
・女性と2人でエレベーターに乗らない。

これは日本人、あるいは、現在の社会が男性差別社会であり女性優遇社会であると認知できてない人からすると『おい、嘘だろ?』となるような内容だが「可能な限り女とマンツーマンにならないこと」は、ウォール・ストリートやブロード・ストリートでは既に当時、暗黙の了解であった。

この動きを受けて、MGTOWに関心を持つ男性が増加した。日本でもこの動きに呼応するようにMGTOWの考え方を紹介するニュースが増えた。

女性の性格の根本的な欠点は正義感がないことだ。
これは女性が非力であるために、力ではなく狡猾さに頼って生存してきたことが理由だ。このため彼女らは本能的に狡猾であり、嘘をつく不治の病のような傾向を持っている。

ショーペンハウアー「On Women」1951

MeTooムーブメントの結果、男性たちの間では「いかに女性を避けるか」が生きる知恵の一部になった[9]。本質的に狡猾な存在である女性が、声を上げるだけで男性の人生を破壊できる力を手にした現在、

女性とのあらゆる接触は高リスクである。


男性にとっては警戒して警戒しすぎる、ということはない。
 

「狡猾」とは言っても女は基本、完全に利己的であり、どのような場面でも基本的に他責であり、どれほどの非が自身にあっても非を認めず、挙句の果てには自己正当化を行い、なんと他者に「あたかも自分が被害者であるかのような嘘を公然と流布する」ことすらあるため、IQ値や経験値が高い男はもちろん、一般的な知能を持つ男であれば「相手の女がどの程度の知能で、どのような思考で、どのような行動をとるか?」などは簡単、かつ、かなり正確に推測できる。
そう、簡単にほぼ正確に推測できる上で、その言動を女が想定通りとった場合においてすら、現代の女性優遇社会においては司法や制度、そして社会そのものが「その女の味方になる」点がマトモな男からするとマズいのだ。

だからこそ、現代の女尊男卑の男性差別社会においては「女と接すること自体が高リスク」だと言っているワケだ。表面的な事象だけ見てそう述べているのではなく、そこまで計算し尽くした上でそう述べているのだ。

繰り返すが、現代の男性差別社会・女性優遇社会においては、

女とのあらゆる接触は高リスクである。

もはや「女は疫病神」と言っても
過言ではない。

 
男にとっては警戒して警戒しすぎる、ということなどなく、もはや拒絶できる場面では「完全に接する事自体を拒絶」した方が良いとさえ言える。

 
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MGTOWの位置づけ
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MGTOWの思想はフェミニズムの影響を強く受けており、フェミニズムに対する男性側からの回答という意味を持つ。また、日本社会における草食系男子や引きこもりの存在も、MGTOWの思想に大きな影響を及ぼしている。
インターネット言論圏においては、海外にはマノスフィアと呼ばれる男性言論圏があり、その中でMGTOWは独特の位置づけを持っている。

 
【フェミニズムとの関係】

MGTOWはフェミニズムに親和的である。
フェミニズムは第二波以降、一貫して女性の自立と自律を目標としてきた。

自立とは社会的・経済的な自立を指し、自律とは自己決定権や自己所有権を保持し行使することを指し、多くのMGTOWはこれに賛同する。
女性が自己責任を受けいれて自立し、自分の意思で人生を選択できる世界は理想である。

またフェミニズムは、家父長制や、夫が賃労働を、妻が家事を担うという伝統的家族観に反対し、これらを解体しようとする。
MGTOWも同様に、このような性役割(ジェンダーロール)を解体すべきと考える。家父長制や伝統的な性役割は、男性を稼得役割に固定し、危険で過酷な労働に縛り付け、男性の命を搾取する差別的なものと考えるためだ。

・家父長制の拒否
男性が家族を支配し意思決定を担うという家父長制は、女性の自己所有権や自己決定権を奪うものであり、深刻な人権侵害である。MGTOWは「非婚」という形でこれらを放棄する。

・伝統的性役割の拒否
伝統的家族観や伝統的性役割は、男性を危険で過酷な労働に縛り付けるとともに、女性の経済的・社会的な自立を阻害する非人道的なものである。MGTOWは「非婚」という形でこれらを放棄する。

・伝統的な男性性の拒否
伝統的な男性性(男らしさ)は、女性を保護することで女性の自立や自律を阻害するとともに、男性を女性の奴隷にする有害なものである。MGTOWは「女性忌避」および「非婚」という形でこれらを放棄する。

そもそもMGTOWの考え方は、男性からのフェミニズムへの回答としての側面を強く持つ。家父長制や固定的なジェンダーロールに反対し、有害な男らしさを手放すことで、女性の自立と自律を支援するMGTOWは、政治的に正しく、フェミニズムの理想を体現するアップデートされた男性たちである。

 
【草食系男子や引きこもりとの関係】

海外のMGTOWコミュニティにおいて、日本はMGTOW先進国とみなされている。日本人男性の74%が自分を草食男子であると考えている(完全に草食男子 13% : どちらかといえば草食男子 61%)[10]ことに加え、

日本では男性の生涯未婚率が25%に達している[11]ため、女性忌避の先進国と考えられているのだ。

 
草食系男子という言葉が初めてメディアに登場したのは2006年であり、2008年から2009年にかけて多くの話題を集め、その後に定着した。日本の合計特殊出生率は2000年前後から現在まで1.3程度で推移しており[12]、この極端な少子化の背後には、草食化または絶食化[13]した日本人男性が結婚を躊躇しているためだとされている。

食系男子とは、心が優しく、男性らしさに縛られておらず、恋愛にガツガツせず、傷ついたり傷つけたりすることが苦手な男子のこと

森岡正博「最後の恋は草食系男子が持ってくる」より

また、日本には100万人を超える引きこもりがいる[14]が、これらの人々は先述したMGTOWのレベルにおける「レベル4」社会的解放を完遂したゴーストであるとして、海外のMGTOWからの尊敬を集めている。このように、日本はMGTOW先進国として知られており、日本人男性は徹底したMGTOWであるとして尊敬されている。

 
【ミサンドリー社会の影響】

現代は「ミサンドリー(男性嫌悪)の時代」だ。

あらゆる男性性は有毒なものとされ、男性は男性であると言うだけの理由で罵倒され、蔑まれ、嘲笑され、嫌悪されて当然の劣った存在だとされる。
母親や、教員や、上司や、テレビや映画などのメディアから、私たちは繰り返しそのように教えられてきた。

いまや男性自身もミサンドリーに染まりきっている。自己嫌悪に陥り、男性である自分を憎んでいる。そのような存在である男性としては、女性との交際や結婚はある種の加害であり、躊躇するのは当然のことである。
この意味では、非婚主義者であるMGTOWは、ミサンドリー社会の要請に従って生まれた政治的に正しい存在であるともいえる。

 
【男性差別への抵抗】

たとえばアメリカ社会における白人と黒人のように、同じ社会に2つのグループが生きていることを想像してほしい。
その一方のグループは、もう一方のグループに比べ、自殺者数、過労死者数、労災事故死者数、犯罪被害での死傷者数などが数倍から数十倍も高く、平均寿命は短く、老衰まで生き延びる者はもう一方のグループの数分の一しかいない。

上記の2つのグループの差は、アメリカ社会における白人と黒人にも当てはまるが、日本社会における男性と女性にも当てはまる[15]。

アメリカ社会であれば不利に扱われているのは黒人であり、日本社会で不利に扱われているのは男性である。

 
こうした命の問題は、その社会に差別や抑圧があることの明確な証左だ。

私たちの社会には命の男性差別が存在し、MGTOWはこうした男性差別に抵抗する。

 
男性の命が軽視され、使い捨てられる背景にあるのは、家父長制的な価値観に基づく過剰な女性保護と、妻帯すれば一家の主たる稼得者としての役割が強制されることだ。
結婚をオプトアウトすることで、保護役割や稼得役割から逃れられる。
女性や結婚を避ければ、自分の命を大切に扱うことができる。

男性たちはこれまで、自分を大切にする習慣を持っていなかった。
男性は女性を優先し、保護し、稼得役割を担うように母親や社会から教えられ、自分自身の痛みも苦しみも悲しみも無視するように訓練されてきた。
しかし、自分の人生をより安全でより充実したものにする意識と習慣は、大人になった後でも身につけることができる。

 
【マノスフィア中での位置づけ】

MGTOWはマノスフィア(Manosphere:インターネット上の男性言論圏)[16]の一部だ。
マノスフィアには、MGTOWのほかに、MRA(Men’s-Rights Activists:男性の権利活動家)、インセル( Incels:involuntary celibatesの略で不本意な禁欲者の意味)、PUA(Pick-Up Artists:ナンパ師) といったグループがある。

これらのグループはどれも現代社会を「女性中心的な男性嫌悪社会であり、女性が過度に優遇されていて不平等なものだ」という認識で見ていることが共通している。

しかし具体的な行動が異なっているため、それぞれが別のグループとされている。

・MRA(男性の権利活動家)
離婚時の親権や財産分与、避妊や妊娠中絶、自殺、男性に対する家庭内暴力、社会的セーフティネット、健康政策など、男性が不利な立場に置かれている社会問題についての是正を求める活動を行っているグループ。

・インセル(不本意な禁欲者)
自分が非モテであることの原因は女性の側にあるとし、女性や、性的に活発な人々、または社会全体に対する暴力を支持しており、女性への嫌がらせを繰り返したり、女性を対象とした大量殺傷事件を起こすなど社会問題化しているグループ。

・PUA(ナンパ師)
初対面の女性を誘惑しセックスに持ち込むことを目的に、心理学を基盤に開発されたナンパの技術体系を教え、学び、実践するグループ。女性を差別的に扱うこのグループにとって、女性は交換可能なモノであり、標的であり、ゲームの賞品に過ぎない。

・MGTOW
MRAのような社会活動は行わず、インセルのように嫌がらせや暴力を実行せず、PUAのように女性を物のように扱うことをしない。組織化もされておらず、ただ一人で静かに結婚をオプトアウトし、自分自身の幸福を追求する、というのがこのグループの特徴である。

このようにMGTOWは、マノスフィア内の他のグループよりは比較的穏健で害がない。

 
しかし一部では、インセルでありながらMGTOWでもある者や、PUAのグループに属しながら個人としてはMGTOWでもある者がいたりするため、MGTOWを自称する者の全員が無害とは言い切れないことには注意が必要だ。

 
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■ 4:批判と嘲笑
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ときにMGTOWは、社会や人々からの批判や嘲笑を受ける。
それは「成長を拒否した子供である」とか「男として無責任である」とか「単なる非モテの言い訳に過ぎない」とか「少子化の原因になる」とか「あまりにも利己的である」などといったものだ。

しかし、これらの多くは間違いだ。

 
・男らしくない
現在の社会規範では、男らしさは有害なものとされている。独立を尊び、リスクテイクを恐れず、仕事に打ち込み、勝利を望む、といった男らしさを、女性や社会などの外部に向けず、自分のためだけに使うのがMGTOWのあり方である。

・成長を拒否した子供である
MGTOWの多くは経済的にも社会的にも自立しており、労働や納税の義務を果たしている。養育費を支払っている者も多い。単に女性の奴隷にならないと決めただけである。

・男として無責任である
現代社会は男性に抑圧的で、あらゆる男性性(男らしさ)を有害なものとして再定義してきた。MGTOWが男性性(男らしさ)を手放したのは社会の要請に基づいたものであり、社会に対する責任を果たしている。

・単なる非モテの言い訳である
MGTOWの多くは離婚や長期的な恋愛関係の一方的な解消によって経済的にも精神的にも深手を負った者たちであり、非モテは少数である。そしてその少数の非モテにとっての恋愛は、彼らが非モテであることが理由で、より多くの時間的・精神的・金銭的なコストが要求される過酷なものだ。彼らは合理的な判断に基づいてMGTOWになっている。

・少子化の原因になる
子供を持つMGTOWは少なくない。また、子供を持たない、または持てない人はどんな時代にも一定数存在し、それはMGTOWとは無関係である。
さらに、合計特殊出生率は15歳から49歳までの女性の年齢別出生率を合計したものであり、MGTOWを含む男性の行動が直接的な影響を与えることはない。

・男は妻子を持って一人前である
現代的な価値観では、結婚するかしないか、子供を持つか持たないか、また、成熟した大人としてふさわしい人物像などはすべて、個人がそれぞれの価値観に基づいて自由に決めることである。
前時代的な価値観に基づいた批判は、批判そのものが正しくない。

・次世代を生み出さないのは行政サービスやインフラのフリーライドである
繰り返すが、子供を持つMGTOWは少なくない。
また、MGTOWは納税義務を果たしている。
さらに、男性を包摂せずに敵視する社会に対し、必要以上に協力する義務はない。

・あまりにも利己的である
女性が男性に求める資質はすべて、女性に利益をもたらす資質である。
女性が男性に求める行動はすべて、女性に利益をもたらす行動である。
本当に利己的なのは、誰だろうか?

 
もし仮に、MGTOWのライフスタイルを採用する男性が際限なく増加したならば、それは社会にとって問題になるかもしれない。
なぜなら現代の社会は、賃金奴隷として女性に一生を捧げる男性を必要としているからだ。
しかしこの問題は、女性の社会進出が進むことで解決できる。

そもそも男性は、MGTOWであろうとなかろうと関係なく、常に批判と非難と嘲笑の対象だ(圧倒的強者男のみ除く)。

 
粗暴で、精神性が幼く、言葉が通じず、醜く、鈍く、加害性があり、犯罪性向があり、有害な存在だというメッセージを、社会や女性から受け取り続けている。

これ以上の批判や嘲笑を気にする必要はない。

 
MGTOWは、社会が自分たちをどう認識するかや、他の人々がどのような規範に基づいてどのように行動しているか、といったことに関知しない。
他人からの認識や評価よりも、むしろ自分自身の生き方を大切にする。
どんな生き方にも批判はあり、同様にMGTOWに対する批判もあるが、必要以上に気にする必要はない。

 
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■ 5:まとめ
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MGTOWは「男性は奴隷として生きるべき」という社会規範を拒否する男性のライフスタイルとして広まっている。
世界を変えるのではなく自分だけを変えるという極めて簡単なものであるのと同時に、罰を避け、報酬を求めるという、ごく自然なものでもある。
以下のジョークを見てほしい。
これは「わざわざ自分から苦痛を呼び込むな」という教訓だ。

患者「こんなふうに腕を動かすと痛いんです」
医者「痛いならそんなふうに動かさないで!」

私たちは報酬を求め、罰を避けるように動機付けられている。
結婚によって得られる報酬が魅力的で、結婚によって与えられる罰を十分に上回るなら、人々は結婚する。結婚によって得られる報酬がなく、重い罰の苦しみだけがあるなら、人々は結婚を避ける。MGTOWが結婚を避けるのはこのような機序による。

結婚は元より、恋愛そのものにも当然、メリットとデメリット・リスクが両方ある

では「メリットは無い、あるいは、ほぼ無い」かつ「デメリットがめちゃくちゃ多いだけ」の場合、それ(結婚や恋愛)をする?

結論:
しない。
女との接すること自体「必要最低限」とする

MGTOWは完全に合理的に判断しているだけ

 
男性がどのようなライフスタイルを選択するかは、その男性の自由だ。
女性や社会の奴隷として生きることを選ぶのも自由だし、自分で決めた人生を生きることを選ぶのも自由である。

選択権は「常に自分自身にある」

 
各人がよくよく考えて、慎重に決めることをおすすめする。
 

■ 補足
参考文献、及び、膨大な注釈の一覧は元リンクに掲載済。

■ 余談
この「悟る(ための)ノート」を更新している理由は複数ある。内容が良い記事を転載し、拡散しているのにも理由がある。

その理由にはもちろん、私自身と記事を閲覧した人自身の「QOLを上昇させる」ためも含まれるが、その為には「現実を直視し、かつ、状況を好転させる」ことが必要な1つとしてある。

現代の「女尊男卑」「男性差別社会の現実」を正しく知り、自分自身のアクションにおいて「可能な限り、後悔しない選択をした上で行動していく」ことは、その為に絶対に必要な1つでもあるのです。


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