見出し画像

個性は救命具。今は価値がないと思っても、あなたが迷った時や溺れそうな時、必ず個性が助けてくれる。

中学校2年生のみなさん

個性は救命具。
あなたが道に迷った時、波に飲み込まれそうになった時。
あなたを救うのはあなたの個性。
個性は羅針盤にもなり、浮き輪にもなる。

今は自分の個性が好きになれなかったり、役に立たないなって思ったりするかもしれないけど、必ずいつか自分を救うものになる。
いや、自分だけではない。大切な誰かを救う救命具になる。

だから、今はいつかのために自分の個性を大事に磨き続けて欲しい。

<授業概要>

そんな想いを込めて、生駒市の鹿ノ台中学校の2年生に「個性(ユニーク)」をテーマに合計4回の連続キャリア教育授業を行いました。
「自分を深ぼる+職業体験」の要素を入れた授業をU-29世代向けコミュニティメディアを運営する株式会社ユニークと共同企画をしました。


<3つの特徴>

①自分のインタビュー記事を作る過程で個性を言語化する
②インタビュアー、ライター、デザイナーとプロのレクチャーを受ける
③Adobesparkを活用して、人に魅せる作品を作る

<4回の授業の流れ>

■個性を活かして多様な生き方をしている人を紹介。ゲストがトーク。(レクチャー)
■自分のターニングポイントを5つ考える(個人ワーク)
■インタビュアーから相手から話を聞きだすコツを伝授。グループになって10分交代でお互いにインタビューしていく(グループワーク)
■ライターが書き方のコツと型を伝授。インタビューで深ぼった自分をストーリーに落とし込む(個人ワーク)
■デザイナーがデザインの意味と作り方を伝授。ストーリーを記入しながら、個性を出していく。(個人ワーク)

<以下のPRタイムズにさらに詳細が記載されています。>

<授業のために作ったもの>

今回の授業で新たに作ったのは中学生向けのインタビューカード。
相手にインタビューする際に「聞くことが思い浮かばない。。」となるともったいないので、カードを作りました。
これはインタビュアーの山崎さんがinterviewする際によく質問することと、私がinterviewされる際によく聞かれることから作りました。

両面印刷をし、裏返して、24枚を並べてトランプのようにめくって質問をしてもらいました。

1人10分~15分の時間をとって5人でインタビューをしあってもらいました。

インタビューカード

<生徒と教師の感想>


<生徒たちの感想>
①今まで一度も自分では思ったことのない質問が飛んできて、考えるのが楽しかった。
②普段あまり話さない人がいろいろ質問に答えてくれるのを聴いて、とても新鮮で、その人に対する見方が変わった。
③同じ質問カードを使っても人によって答えが全然違っていて、自分の考えもしない答えを言う人もいて楽しかった。
④「あなたの好きなことは?」と尋ねられて、はじめはいつも好きだと思っている〇〇と答えたけど、考えているうちに「あ、こっちのほうが好きかも」というような発見があって、自分でもびっくりした。
⑤「自分をひと言でいうと?」と聞かれて、何にも答えられず、わからないと言ったら、同じグループの子が「あなたは優しいやん? ひと言でいうと(優しい)でいいやん?」と言ってくれて、すごくうれしかった。(と少し目を潤ませて話してくれました)。
⑥質問を考えるのが本当に難しかったけど、予想もしてなかった相手の考えが聞けて楽しかった。
⑦いつもなら絶対しない話ばかりをみんなでいっぱいできて、たくさん学べた。
⑧質問に答える中で、自分についてプラス面もマイナス面も今まで以上に深く知ることができた。
⑨自分はどうせこんな人間と思っていたけど、ほかの人から見た自分は違うんだ、と分かってうれしくなった。
<先生の感想>
誰に聞いても生き生きとした口調で「楽しかった!」という反応でした。中には普段の授業でほとんど活躍できない子が、班員から質問され、訥々とした口調で答えたその内容の意外さに、みなが「ほーー!」とか「すごい!」などといった明るい反応を示し、その子が恥ずかしそうな、しかし、とてもうれしそうな表情でほほ笑んでいた姿もあり、見ているこちらもうれしくなりました。考えてみれば、普段の生活で複数人からただただ自分だけに焦点を当てて、いろいろなことを尋ねてもらい、それを皆が真剣に聞いてくれる機会というのはめったにないもので、子供たちの反応が予想以上に良かったのも頷けます。

この授業のおかげで、生徒たちのキャリア観が大きく変わった様子が伺えます。具体的には、今回のキャリア学習の取り組みの前には「仕事はしんどいもの、ストレスが多いもの」といった受けとめ方しかできていない子が多かったのに対し、今は「自分の好きなことで社会の役に立てるもの、自分を輝かせてくれるもの、大人になるのが楽しみ」といった受け止め方になってきています。
また、インタビュー、ライティング、デザイン体験を通して、それまで気づかなかった自分、忘れていた自分のよさを思い出したり、自分が思う自分像(ネガティブなイメージ満載)と周りの友人が思う自分像(ポジティブな捉え方)の違いを知って硬直したセルフイメージが緩んだ生徒も多かったようです。
私自身、コロナ禍で従来の職場体験学習ができないことを後ろ向きに捉えているところがありましたが、今回の一連の授業を振り返り、むしろコロナ禍のおかげで思わぬ宝物を見つけられたと感じています。
キャリア学習で大切なのは、何よりもまず生き生きとした表情に働く大人を子供たちに見せること、そして、できればそのような方々と生徒が交流できる機会を持つことだと分かりました。

あとがき


私は小さい頃から目立ちたがり屋でした。
人前にでる快感が忘れられずに、ずっと目立つばかり考えてきました。
そのせいでいじめられた時もありました。うまく行かないこともたくさんありました。
それでも、捨てることはできませんでした。なぜなら、目立ちたがり屋(個性)=私なんです。個性を捨てることは自分を捨てることです。

目立ちたがり屋のおかげで私は今の幸せな人生を歩めていますし、私が目立つことによって潜在的な課題が注目され困っている方の力にもなれています。

嫌うよりも活かし方を、捨てるより共に歩む方法を考えた方が人生は楽しくなります。

中学校という大人と子どもの狭間を生きる皆さんのヒントになれば幸いです。


<メディア情報>
3月11日のイキイキまちだよりで放送予定です。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?