スポーツ科学__2_

子供の運動能力爆上げnote

スポーツがうまくなりたい。あるいは子供に的確なアドバイスをしてあげたいという親は多いはず。僕もその1人です。では、どうやったらスポーツって上手くなるんでしょうね。昔ながらの練習方法でいいのか。いけないと言われているものもありますよね。では、なんでいけないんでしょうか。
そういった疑問にもお答えしていけたらと思います。


この記事を読んで得する人は
・子供が小学校高学年以上
・子供がスポーツをしている
・子供にスポーツで大成してほしい

こういった方向けとなっています。この記事は有料で見れるようにしていますが無料部分を読むだけでも『ほう、なるほどね。』と思ってもらえるように作成しているので見る価値はあると思います。

​僕が今回、謳っているのは【超高校級なら誰でもなれる】ということ。正直、高校生までは誰に何を教わったかが超重要で才能なんてのは全然後からついてくるものです。
その証拠にプロ野球選手の多くは甲子園出場を果たしていない方が大勢いますがトッププロの方も多くいらっしゃるのが現状です。
僕は子供たちという若い芽が多く大成していただきたいと思いこのnoteを書かせていただいています。

スポーツと科学は切っても切り離せない

なぜかというと人の運動は全て脳の活動や神経によって行われているから。ものすごく筋肉をつけたからと言って人は誰でも160㎞の剛速球を投げれるわけではないですよね。パワー=スポーツの上手さという単純なものではないのです。

最近ではどのプロスポーツでも理学療法士やアスレティックトレーナーといった科学的に専門知識を持った運動のスペシャリストが専属でついています。そうでなければ勝ち残れない時代になっているからです。それほど、科学的根拠を持った練習方法や身体のケアが大事だってことをまず頭に入れておきましょう。

正直、某日曜スポーツ番組でご意見番をしていらっしゃる、Hさんの言うことには全く根拠がありませんので悲しくなってしまいます。あれほどの実績を持っている方がなんで自分が上手くなれたかはわからないのかなと。
ですが、当然です。身体を動かすことに関しては僕ら専門職が最も知識が深いと言えるでしょう。

確かに各スポーツごとに特性やメンタリティの部分では経験者が言うことが正しいでしょう。

経験と科学どちらも取り入れるのが最もスポーツが上達するコツだと言えます。

ここで僕がお教えするのは指導者から習ったことをいかに実戦で使えるように身体に覚えさせていくかということが主な内容になります。

本当にトッププレイヤーを目指すなら必ず知っておいた方が良いことを満載に書き記しますので僕のnoteが気になるよって方は読んでいただくことをおすすめいたします。

最初に大事なことを要約して伝えておきますね。

身体の機能面については
・そのスポーツに必要な筋肉を理解する
・筋トレをする

運動の学習において大事なことは
・上手い人の動きを見る
・見る→理解→実行→修正を繰り返す
・簡単から徐々に難しい難易度で練習していく

技術・メンタリティにおいて大事なことは
・そのスポーツの特性を理解する
・どこに時間を割くべきかを判断する
・自分の特性を理解する

このことについて詳細を解説していきます。
全てを一言一句覚える必要なことはありません。むしろ上記の要点で理解した!という方はこのnoteの先を読む必要すらありません。
『これは大事だ!!』と思ったところだけメモやスクショをとって頂ければいいと思います。


このnoteで行えることはあくまで知識のアップデートであって、読めば上手くなるわけではありません。少しでも新たな知識としてお子さんに教えられるものがあれば幸いです。


身体機能面で大事なこと

・そのスポーツに必要な筋肉を理解する

1つ1つのスポーツを細かく解説できればいいのですがそうするととんでもない文字量になってしまうのでできればご自分で調べてください
Googleで【野球に必要な筋肉】とか【サッカーに必要な筋肉】とか調べればすぐに出てきますので。随時、このnoteは更新しようと思っているので時間に余裕ができたらスポーツ毎に必要な筋肉も書いていきます

とはいいつつ少しだけ筋肉について話しましょう。

スポーツにおいて大事な筋肉は伸ばす筋肉です。肘を伸ばす。膝を伸ばす。一部違うこともあり、曲げる筋肉を多く使うスポーツもありますが伸ばす筋肉を使わないスポーツはないと言えるでしょう。特に球技においては伸ばす筋肉が主となってきます。

曲げ伸ばしの両方の筋肉をつけることは運動を安定させるために必要なことですが不必要に筋肉を大きくするとそれだけ筋肉を制御するのにエネルギーがいりますし、関節の運動幅の減少につながりかねないので必要な分だけ筋力をつけるようにしましょう。

もう少し補足すると自分の役割に適した筋肉をつけましょう。
足の速さに特化したいならハムストリングスを鍛えるなどなど。ちなみに足の速さを保つために筋肉をあまりつけてはいけないっていうのは間違いです。走力を鍛えるためにも腕と身体の筋肉は欠かせません。

子供の場合はバランスよく鍛えておくのがいいのかもしれませんね。すいません、役割がどうだとか言って。役割が見えてきたら方向性を変えるのがいいのかもしれません。


・筋トレをする(筋肉をつける)

筋トレの仕方も調べればかなりの量が出てくるでしょう。ですがここで教えるのはお子さんに筋トレを教えるときのコツというか知っておいた方がいいこと。

それは筋トレは自重で行うこと(腕立て伏せとかスクワットとか)
理由は成長期は骨端線が安定していないので高負荷なトレーニングは身体への負担が大きくケガにつながる恐れがあります。器械を使うトレーニングは高校生になってからとかよく耳にしますよね。それはこういったことが理由でもあります。

うさぎ跳びなんかもってのほかですからね。過剰に負荷をかけてはいけません。飛ばずにスクワットで十分です。要は筋肉が疲労感を感じればいいんですから。

逆に言うと腕立てふせとかなら極限までやってもいいということですね。

特に体幹と肩・股関節といった身体の中心部分はどのスポーツにおいても超重要なものなのでしっかり鍛えこみましょう。
なぜかというと身体の中心部分がブレるとその先にある手足はもっとブレます。例えばゴルフでいうなら少しの角度のズレがボールの着地点は大きくずれてしまいますよね。一番中心である体幹・肩・股関節は運動を安定させるためにそれなりの固定力が必要だと言えます。

子供になんでこの筋トレが必要なのかを教えるときにもしかしたら役立つかもしれません。子供は心を律することが難しいのでしっかりと説明してあげて子供と同じ立ち位置で共同して練習しましょう。あなたも一緒に練習するのもいい方法かもしれません。

子供用のプロテインなんかも非常に効果的です。子供は大方、たんぱく質摂取量が不足していると思いますので。とはいえ、きちんと食事から栄養を補給するようにしましょうね。
理由は子供のころに消化に良いプロテインばかり飲んでいたら消化器官がへっぽこになってしまい、消化機能が落ちてしまいますのでね。
普段の食事をがっつり食べて、そのうえで子供用プロテインを摂るようにしましょう。飲ませたら運動しないと太るなんてのはほぼ迷信です。ほぼというのは全く運動しなかったらホントに太るということです。ですが、子供の運動量と代謝量さらにはスポーツまでしていて過剰摂取となることはまずないと思います。


さて、筋肉をつけるための食事が大事なのですが、まず高温料理を避けましょう。どういうことかというと、茹でる→焼く→蒸す→煮る→炒める→揚げるの順で高カロリーとなります。同じ食材を調理したとしても栄養価やカロリーが全然違います。後者の2個はできるだけ控えた調理方法にするとより効率的に筋肉を作り上げることができるでしょう。

ですが、子供の食事ですからね。たまには揚げ物や炒め物も食べたくなるでしょう。なので、週に何回食べさせるかを決めておくといいのかもしれません。子供は心も未熟なので自分を律することができません。なので、こちら側で食事も管理してあげないといけないこともあります。

僕なんかは外食でめい一杯美味しいものを食べるために日頃を節制してたりします。美味しいものは気にせず食べたいじゃないですか(*^^)v
外食時は『好きなだけ食べていいよ』と言ってあげるためにも日頃は我慢させましょう。

食事は基本的に低カロリー高たんぱくなものを選択するのですがぶっちゃけ子供の代謝量ならそんなにカロリー気にしなくても消化してくれますのでたんぱく質だけ意識して与えるようにするといいでしょう。
たんぱく質豊富なものとしては卵、肉、大豆、魚などがベターでしょう。それに加えてビタミン群まで摂ると吸収率が上がりますので同じ料理を大量に食べるよりも3種類くらいのものを適度に食べた方が圧倒的に身体をつくるのに適しています。

僕がいつもメジャーな栄養を嚙み砕いて説明するときは以下のように解説しています。身体を

身体を工場に例えると

炭水化物→原動力(ガソリンみたいな)
たんぱく質→人体の全てをつくる素材(筋肉、神経、皮膚とか)
ビタミン群→オイルなどの主に作業効率を上げるためのサポート
鉄分→主に運搬作業。(色んなものを適地に運んでくれる)

こういった具合になります。他にもミネラルとかマグネシウムとか色々ありますが言い出したらきりがないのでここらへんでやめときます。ちなみに上記したものを意識して食べとけば他に必要な栄養素も大体含まれていますので安心してください。

ここで言いたいのは素材となるたんぱく質がないといくらいい設備が整っていてもいい商品は作れませんよねってこと。なのでたんぱく質はしっかり摂取するようにしましょう。


運動学習において大事なこと

そもそも運動学習ってわかりますか?簡単に言うと身体で覚えるってやつです。身体で覚えて無意識的に目的動作が行えるようになること。もちろん、スポーツは頭を使わないと勝てない競技だと思いますが、その内容の大半は無意識的に行っている動きですよね。
素早く反応できることと言い換えることもできるかもしれません。では、運動学習を図るうえで何が大事かをこれから解説していきますね。


①上手い人の動きを見よう

上手い人の動きを見ることの何がいいか。その理由は僕たちは理想とする動きを頭で描いて運動パターンを構築して実行に移すのですが、上手い人っていうのは僕たちが想像する動きの理想形に近いことが多いです。
なので、頭だけで想像するよりも実際に目の当たりにした方が頭の中で運動パターンが構築しやすいと言えます。

おそらく、経験あると思いますが誰でも最初は真似から入りますよね。こんな風にできたらかっこいいなぁという感じで。それでいいんです。
勉強でも一緒ですよね。いきなり、知らない問題を出されるよりも解き方や解答例なんかをみて答えの出し方を理解しますよね。
運動でも同様に答えを見ればその答えへのたどり着き方のヒントとなりますので必ず見るようにしましょう。今のご時世YouTubeっていう画期的な動作がサイトもありますので理想とする動きなんてすぐに探せますよ!!
ですが、どうしてもYouTubeの2次元よりも生で見る3次元にの方がベストです。なぜなら、運動は平面でなく立体で起こるから。簡単に言うとYouTubeだと見えない部分が多すぎるということ。もちろん見ないよりはいいかと思いますができれば実際に大会などを見に行くことをおすすめします。

見ることの有用性は少しわかってきたでしょうか。もう少し深いところまで見ることの大事さを教えていきますね。

上手い人と現在の自分の動きで何が違うのかを理解できるとなおいい。何が違うのかわかりにくいって人は実際に自分の運動している映像と比較してみてもいいかもしれません。お父さん、お母さんは子供の運動している姿を撮ってあげましょう。そこで『なるほど!ここが違うのか』となることが理想ですがならないことも多いのが現実ですので何回も何回も見直しましょう。

ミスや誤差などは気づかないと脳が修正する力を発揮できない。Twitterでも投稿しているのですが自分のミスに気付くために上手い人の動きと見比べましょう。これに関しては後で詳細にお話しますので飛ばしていきます。

上手い人の動きを見る有用性は他にもあります。自分に新たなアイデアを与えてくれることです。
自分1人では考え付かなかった動きを身につけることが可能となるのです。ほとんどの人がすでにやっていることかもしれませんが、技や動きを盗むことを意識して見ている人とそうでない人とでは差がつきますのでこの機会にどんどん盗む意識を持ちましょう。

僕たちは先人の動きという偉大な財産を盗んで発展させていく生き物です。それは運動に限らず文学や発明然りです。そうやって進化を遂げますので先人の知恵や動きはまず盗みましょう。アイデアをたくさんストックしておくのです。さらに、大会などを見に行くと色んな個性のある人がいるでしょう。基本に忠実な人もいればトリッキーな人もいる。どちらも見る価値のあるものだと思います。この場面ではやっぱり基本に忠実な方が有利になれる。あるいはこの場面ではもしかしたら新しい動きの方がいいのかもしれないとか学ぶことが多くあります。時代はどんどん新しくなっていますので運動に関しても最新の情報を取りに行きましょう。

見ることだけで長々と書いてしまいましたが見ることの大事さは伝わったでしょうか。もうひとつ事実をお話させていただくと、名門校に下手な人は1人としていない。それはなぜか。上手い人とう教材をお互いに見合うからです。

監督の指導でみんな上手くなると思いますか?運動感覚を細かく100人に同じだけ伝えられると思いますか?答えはNOです。監督も人間ですのでそんなに細かく人を分析できないし1人1人に合った指導はできません。子供たちはみんな同じ感覚で運動してはいません。自分の中ではこういう感覚で動かしていると思っても他の人にとっては全く違うこともざらにあります。当たり前です。人によって感覚器も違うし骨格も違うし何なら筋肉量も違います。もちろんいい監督というのはそれなりに特殊な能力がある方なんだと思います。しかし、今お話したように指導が全て上手く働くかというと答えは否です。

少し話が逸れましたが、名門校に下手な人はいないというお話。実際、補欠部員でも他の学校からしたらかなり上手い部類に入る人たちばかりだと思います。『元々、上手い人たちが集められてるんでしょ』という声が聞こえてきそうです。それもあるかもしれません。ですが、今は名門校というのは数多く存在し部員のほとんどが特待生でない方だと言えるでしょう。さらに近年は目立った勧誘行為はしてはいけないことにもなっているので、部員の9割近くは自ら入部した人ということになります。それでも下手な人はホントにいません。

見ることの大事さは伝わったでしょうか。まだ、わからないって方は
【①上手い人の動きを見よう】をもう一度見直すことをおすすめします。最初にも言いましたが、大事だなと思う文章はメモかスクショしておきましょう。人は必ず忘れますからね。覚えなくてもいいですが、後で子供に伝えるためにも正確に残しておきましょう。


②見る→理解→実行→修正を繰り返す

見ることと理解することの大事さは上の文章でわかったかと思います。では、今度は実行と修正についてお話して行きましょう。まずは実行から。
とはいっても文字通り試しに思い描いた運動を実際に行ってみるだけなんですけど、おそらく自分の理想とはかけ離れていることが多いでしょう。

あと、多分ぎこちなさが半端ないと思います。その理由は運動の記憶の蓄積が関与していまして、実は運動というのは全て脳の一部にパターンとして記憶されています。その中から今から行う運動はどれに近いか。という判断をして脳が適切な運動パターンを選んで実行に移すわけです。その運動パターンを実際に運動させながら微調整を行っていくわけです。

ですが、初めて行うような運動というのは記憶の中にある運動からかけ離れているので修正範囲が広いです。そのため、運動がぎくしゃくというか違和感を覚えると思います。客観的に見ても円滑な動作とは言えないでしょう。

ここで大事となってくるのが【行いたい動作の地道な反復練習】【シチュエーションを変えて色んな運動を行っておく】ということです

ⅰ.反復練習

なんの反復練習を行うかということですが、ここでは部分練習のことを指します。例えば野球であれば素振りや投球練習、サッカーであればシュートやパス練習といったところでしょうか。

当たり前の練習じゃんと思いますよね。そうです、当たり前に皆さんが行っている事なんです。ですが、この基礎的な反復練習をどれだけの人が目的をもって継続できているでしょうか。
ほとんどの人は意味もなく何気なくみんながやっているからやっているのだと思います。

大事なことは如何に自分が行う努力に意味付けをすることを意識するかです。

Twitterでも投稿していますが頭の中で思い描いた動作と実動作というのは必ず誤差が生まれます。その誤差をいかなる時も減らすために素振りやシュート練習を反復的に行っておきましょう。
そうすれば正確性は必ず上がりミスが少なくなりますよ。

素振りが大事だという先人の知恵がこうして解明されていくわけです。中々すごいことだと勝手に思っています。昔の人はどうやってこの方法を編み出したのか知りたい。


Ⅱシチュエーションを変えての練習

シチュエーションの変え方ですが野球の素振りで言うならインコース・アウトコース。サッカーでいうなら同じインサイドキックでも内・外方向に蹴ったり。あるいは蹴り方自体を変えたりボールが向かってくる方向を変えたりですね。これらは結構みなさんやっている事じゃないでしょうか。

他にも身体状況を変えてもいいでしょう。ランニング直後に同じ反復練習をするとか。どういう意味があるかというと心拍数をあげて緊張した状態に近い状態で動作を行うということ。人は誰でもベストコンディションで競技を行うことは不可能に近いですので色んな場合を想定して反復練習しておきましょう。

あとは運動が成功した場合に得る報酬や逆にペナルティを設けてより実践に近いプレッシャーをかけてもいいでしょう。全ての練習は実戦で発揮できないと意味がありませんので気持ちよく振るだけとか打つだけとか自己満足はほどほどに。多少の満足感を得るためにやってもいいですけどね。じゃないとモチベーションの低下、つまりは心がついていかないといけないので。

かなり簡単に言うと想定できる環境や場面はすべてやっておくといいでしょうということ。

僕の中ではランニング直後の実戦練習なんか本当に実戦に近いと思うので効果的だと思います。ですが、ここで気をつけなくてはならないことはあまりに疲労度が強すぎると運動失敗につながるので気をつけましょう。

ここでいう運動失敗とは明らかにシュートフォームが崩れたりバッティングフォームが崩れ本来の形から逸脱することを言います。
あくまで、心拍数が上がった緊張状態でも普段と同じように、自分の思い描いた運動と実際の動きの差を失くすことが目的ですのでヘロヘロの状態で雑な練習になっては意味がありません。まぁ意気は上がっているけどまだまだ運動パフォーマンスは保たれるくらいに走るのが丁度いいんじゃないでしょうか。

ランニング以外にも何かしらの筋トレ後でもいいです。理由は試合中に筋疲労が行ることも容易に想定できるからです。いつもよりも多くオーバーラップしたときの想定であったり、3打席連続で出塁してホームまで爆走したときのことを想定したりであればダッシュ数本後に素振りや実戦練習を行うとかね。
空中戦を多くした時のことを想定するなら、ジャンプスクワットをした後にボールをつかって練習するみたいなこともいい練習になるかもしれませんね。

とにかく試合ではベストコンディションでないことの方が多いです。いつもの反復練習をどんなシチュエーションでするかを考えてするだけで運動のバリエーションは豊富に脳の記憶としてストックすることができます。


③簡単なことから徐々に難しい難易度にあげていく

運動学習理論では簡単なものほど早く覚えることができます。

例えば自転車に乗る時なんかも最初は補助輪をつけて足の持続的な屈伸運動を覚えますよね。その動きが無意識に継続的に行えるようになってきたら、補助輪を外し今度は体幹によるバランス感覚も同時に行えるようにしていきます。その前に誰かが補助してあげて側方へのバランスをとる難易度を下げていることも多く目にする光景ですね。

このように人はある動作を獲得する場合ある程度簡単な物から覚えた方が効率がいいと言われています。いきなり、自転車に乗れと言われても上手くいかないのがいい例だと思います。

さらに言うと最初はより細かく部分的に反復練習してみるといいと思います。

例えば野球の守備練習とういうものがあった場合、走る・捕る・投げるの動作に分けることができます。
これを全部行うのではなく1つずつ行うのが部分練習。まずは守備に必要な走り方や動き方のみを練習したり、動かずにボールを捌く練習だけしたり、キャッチボールのような投げるだけの運動をしたりしてみましょう。
その時に走る・捕る・投げる動きもより実戦に近い内容をやるとより運動学習が進みますね。

走り→多方向への走り、目線をぶらさないダッシュ、腰を落としながら走り

捕る→捕った後の送球姿勢、逸らさない捕り方と一か八かの捕り方

投げる→塁間キャッチボールやクイックネスなキャッチボール、的当て

上記は野球に例えてやりましたがテニスや格闘技なんかでも理屈は同じで
打つ・移動・構えの姿勢なんかに分けて部分的に練習することができますよね。正直、僕は野球しかしたことないので他のスポーツに関しては素人なのですがこの理論は何のスポーツにでも活用することができます。

こうして全ての材料がそろえば、今度は実戦練習で試してみるといいでしょう。紅白戦やスパーリング、ラリーといったようにこれまで部分的に行ってきたことが実際に行えるかどうかを検証してみてください。

ここで注意すべきは上手くいったから気持ちいい!とだけにはならなように。もちろん、上手くいったことは良いことですし満足感を得ることは人の学習において欠かせないものです。

ですが、実戦練習はあくまで練習であり本番で失敗を減らすためのツールの1つでしかないことを忘れてはいけません。


例えば野球でいうなら守備機会があったとして悪送球があったけど味方がナイスキャッチをして結果アウトを取ることができた。
格闘技でいうなら闇雲にはなったパンチがたまたまラッキーヒットしたとか
狙っていないことがたまたま上手くいった場合は反省も必要だということ。

実戦練習では自分が想ったことができていたかが非常に重要となりますので、嬉しさ3割程度であとは反省に活かしましょう。
結果的に上手くはいったが何がいけなかったんだろうと分析して足りなかった部分をもう一度部分的に練習します。そして、また実戦への繰り返しで他人の動きは無意識的に運動パターンとして確立されていきます。

そのために自分の実戦練習を映像に残しておくと客観的にどこが悪そうかを見定めることができるかもしれません。ですが、運動は主に主観で行いますので最終的には自分の主観的な感覚を頼りに試合に臨みます。

ここで少しだけ余談で僕の場合はですが、試合ではラッキーだろうが何だろうが結果がすべてだという考え方でいいと思う。
ラッキーパンチだろうが相手のミスだろうが、ラケットのガットに当たって不規則な変化がたまたま吉と出たりだとか。結果、こちらの勝利につながればなんでもいいというのが僕の考え方。
正直、この辺は選手によって変わります。試合であろうと意図した結果でなければ納得いかない選手もいれば勝利できれば後は何でもいいというスタイルの方。どちらも正しい在り方だと思いますが、前述したように自己満足感は運動学習に必要なものなのである程度は肯定してあげないと脳が強化されません。

ちなみにイチロー選手は練習では結果が伴わなくても自分が意図した通りにできたと思えればそれでよし。逆に練習では結果が良くても意図していないことには納得しないというスタイルだそうです。
そのイチロー選手も『自己満足感は少なからず大事である』とおっしゃっています。


技術・メンタリティにおいて大事なこと

冒頭でもお話しましたが、技術やメンタリティなどのスポーツ毎の細かい部分においては僕よりもその道のプロに聞くことがいいでしょう。
とはいえ、せっかくここまで読んでいただいているので僕が持っている知識をフル活動させて大事だと思うことをお伝えしていきます。

かなり、理論的なことばかりになってくると思いますので、頭の片隅に置いておくくらいのスタンスでいいと思います。それよりも上の筋トレと運動学習についてしっかりと学び取り組んだ方がいいでしょう。


①そのスポーツの特性を理解する

さて、僕が大事だと思うことの第一弾がスポーツの特性を理解するということ。どういうことかというと。

野球の場合は
・1イニングごとに何なら1プレイごとに時間・空気が止まる
・攻撃専門と守備専門で分けることができる
・身長はあまり関係ない
・ポジション毎に役割が違う
・投手と捕手以外の出番は少ない
・フィールドルールが複雑
・球が飛んでくる方向はある程度一定

とまぁパッと思いつくのはこれくらいでしょうか。まだまだあるとは思いますがそこは各々で考えてください。自分が行っているスポーツに置き換えてこんな風に列挙してみましょう。そこから何が見えてくるかお伝えしていきますね。

まず、この情報からわかることは野球は長時間運動し続けるような心肺機能は必要ないということ。投手も然り肩の疲労感はあるかもしれませんがプレー中にそんなに持続運動をすることはありません。
次に、プレーが止まるため作戦が1プレーごとに変えられる。スタメンでもあんまり出番は多くない。ルールを覚えるのがちょっと大変。投げる・打つ・守る・走るにしろ運動パターンは大体似てる。

さぁあなたならこの情報を自分の練習にどう活かしますか?

僕だったらまず細かいルールを徹底的に覚えます。ルールが複雑ということ理解していればそれだけ有利になりますからね。覚えてしまえば相手の虚をつけますからね。
サッカーとかの場合だと手を使ってはいけないとか身体に当たりにいってはいけないとか割とルールが簡単でその分、フィールド上での自由度が高くもしかしたら逆に難しいスポーツなのかもしれません。その点、アイデアが豊富にある人が有利なスポーツといえるでしょう。

少し、次の項目の部分まで入ってきましたのでひと段落置きましょう。


②どこに時間を割くか

時間はたくさんあるようで実はかなり少ないです。心・技・体や先ほど羅列した情報をどう練習に活かすか。何に時間を割くかというは実はかなり大事なこと。スポーツ経験者はわかると思いますが全部に時間をかけて完璧な選手になることはほぼ不可能です。

正直、プロの選手でさえ時間は足りていません。だからこそ、学校の練習や家での時間をどう有効活用するかが【超高校級】になるためのコツといってもいいでしょう。

上述しましたが野球ではそこまで心肺機能は高くなくてもやれるのでそこに時間を割くのはいかがなものでしょうか。目的のないランニングなどは非効率的ですね。あとはダッシュ100本なんかもそんな身体状況で行う場面ないので不毛と言わざる負えません。ダッシュ力つけたいなら単純な筋トレの方がいい。

もうひとつ。ゴルフなんかは完全な静止状態から始めますのでプレー環境がほとんど変わりません(他と比べてですよ)。なので、技術面はプロレベルになるとほとんど差が出ないんじゃないかなぁと思います(あくまで個人的感想)。どちらかというと、周りの人も決めて当たり前という絶対的なプレッシャーの中でやらなければならないのでメンタル面が大きく勝敗を分けるスポーツだと思っています。ボーリングなんかもそうかな。精神を鍛えることに多大な時間を割くべきではということ。方法は正直わかりません"(-""-)"だってやったことないですもん。精神を鍛えるための練習方法はプロに聞いちゃいましょう♪

逆にサッカーなんかは走っても走っても足りないくらいかもしれませんね。サッカーやバスケなどのフィールドスポーツは運動パターンが無限大に近いため基礎的なシュート練習なんかはある程度まででいいのかも。理由は(同じ方向から同じ条件でのパスはまず来ないから)ディフェンスの数も違えばパスの速さも角度も違う。だったら実戦的な練習を豊富に行う方が効率的です。

ダッシュ練習にしてもサッカーやバスケの場合は鬼ごっこなどの不規則的な走法の方がいいかもしれませんね。緩急を使うこともできますし。素人が出しゃばってすいません。この辺はプロにお任せします。ただ、練習内容は色々あってどの練習にどれだけの時間を割くかが大事だってことです。

監督も選手全員は見きれませんからね。1人1人割く時間というのは違っていいはずなので自分で考えて何が足りていないか模索しましょう。時には何をすればいいか悩むこともあるでしょう。そんな時は監督に直談判して何に時間を割くべきか聞いてもいいかもしれませんね。

監督任せでなく自分で動かないとチャンスは巡ってきませんよ。さらに言うと親の方がこういったことを助言してあげると良いのではないかと思います。客観的な情報というのは自分では中々わかりづらいもの。特に心が未発達な子供は客観性に乏しいので親御さんが優しく助言してあげてください。


③自分の特性を理解する。

自分の武器を見出すということに置き換えてもいいかもしれません。あなたの子供が行っているスポーツで自分の子供はどの土俵で戦うべきかを一緒に考えてあげましょう。

これも客観性に乏しい子供では中々難しいこと。野球でいうならホームランバッターあるいはエースピッチャーになりたいと思うのが当然といえば当然の思考。サッカーでいうなら点取り屋とかかな。

ですが、プロの世界を見ると色んなスペシャリストがいますよね。子供頃からスペシャル(特別)な部分を見出して磨いておけば確実に一歩抜きん出ることができます。

さらに、武器というのはこんな身体機能面に関してのことだけではありません。もしかしたら日常生活の中に戦える武器のヒントが隠れているかも。

1つずつ解釈していきましょう。

まずは簡単な例から
例えば客観的に足が速いと感じた場合、何をすればいいか。足が付ける場面を想定できるだけしてみよう。
野球なら
・守備でいち早くボールに近づく
・フライが上がったときに捕られるかもとランナーをけん制できる
・盗塁あるいは走塁
・打った後に内野安打になる
・足が速いと相手が焦りエラーを誘える。
・速いと審判が誤審しやすい

これだけ、いいことがありますね。何度も言いますがこれはあくまで例でしてあなたの子供さんが行っているスポーツに置き換えてくださいね。

じゃあ、あなたの子供武器を育てるのはどうすればいいでしょうか。どんな練習をすればいいでしょうか。それは上記した項目をヒントにご自分で考えてみてください。

もう一度ヒントをお伝えするとしたら、まずは適切な部位の筋トレをします。運動でいうなら最初は部分的な練習をしてより簡単なものから徐々に難易度を上げていく。最終的にはより実戦に近い身体・環境での練習。そして実戦練習を取り入れていくことが望ましいでしょう。

次に目に見えにくい武器
例えば物事に動じない精神力を持っている
性格といってもいいでしょう。
サッカーでも野球でも戦局が変動してもブレない精神力を持っているだけで戦力となり得ます。

プレーする選手は状況によって緊張したりするもの。その中で自分は平常に近い状態でプレーできるとしたらこれほど有利なことはありません。

そういう確実性のある子供がストライカーや点取り屋、大将といったポジションに配置される確率は上がります。見てる人は見てますから。そういった部分もいい監督やスカウトはちゃんと見てます。現代は全てのスポーツでデータを集められるのでね。

どこでこういった能力を高められるか、それは練習の中でもあるかもしれませんが、僕は日常生活でも十分鍛えられる要素があると思っています。
昔から規則正しい生徒が結果を残すと言われていますが、半分は当たっていると思います。

理由は規則正しい生活ができるということは自分を律することができている。どんな状況でもブレない精神力がある。環境に左右されないメンタルを持っているということではないでしょうか。

また、まだまだ未熟な心の子供だったとしても我慢や節制を学ばせることによって大舞台での精神力が鍛えられることにつながるのでは?
そして、こういう口実が子供に規則正しい生活を送らせるための意味付けとなり子供にも指導しやすくなるのではないでしょうか。


これまでにお伝えしたことをさっそく実践してみてください。自分の子供の特徴や特性というのはどんなものがあるのか。長所を伸ばしてもいいし、最低限の短所克服を図ってもいい。どんな子供に育っていくかは9割は親であるあなたにかかっていると言っても過言ではないでしょう。


まとめ

そろそろまとめに入っていきましょうか。随分、長々と書いてきましたが実はお伝えしたいことはまだまだあります。
特にスポーツ毎にもっと細かく教えたいなぁと思っていますし、伝えきれていない部分も多くあります。

そこでこのnoteを読んでくださった方には特典をつけたいと思います。
気になる特典はまた後程ご紹介したしますのでまずはまとめに移っていきましょう。

今回僕が一番にお伝えしたかったことは以下の通り

身体の機能面については
・そのスポーツに必要な筋肉を理解する
・筋トレをする

運動の学習において大事なことは
・上手い人の動きを見る
・見る→理解→実行→修正を繰り返す
・簡単から徐々に難しい難易度で練習していく

技術・メンタリティにおいて大事なことは
・そのスポーツの特性を理解する
・どこに時間を割くべきかを判断する
・自分の特性を理解する

最初にお伝えしたこれです。中々知らないことだらけだったのではないですか?特に運動学習のこととメンタリティについてはあんまり知られていないことのような気がします。
一度で理解できなかった人はもう一度熟読しておきましょう。さらに、いつでも見れるようにメモかスクショをとっておいてください。

簡単ですがまとめ話はここで終わらせていただきます

あなたの子供の実例を通して具体的に何をすればいいのか知りたい方はには文書にて直接お教えします。
その際は、子供の特徴やスポーツなどの公開できる範囲での詳細をお聞きすると思いますのでご了承ください。

申し込み方法はTwitter ID GE【身体の専門家ブロガー】を検索しダイレクトメールにて『自分の子供を例に直接教えてほしい』などのメールを送ってください。そこで今後の打ち合わせ方法を決めていきましょう

Twitterしないよって方は申し訳ないですがコメント欄に取り扱い可能なメールアドレスを載せて『教えてほしいです』などのメールをください。メールアドレス公開したくない人はnoteのクリエイターにお問い合わせ機能を使ってもいいですよ

まことに申し訳ないのですがメールを頂いてから返信までにお日にちを頂く可能性があります。僕も仕事の合間でやろうと思っているのでその点はご了承ください。

1回ぽっきりでなくできる限り、質問には答えようと思っていますので何なりとお問い合わせください。

ただし、『運動が上手くならない』『レギュラーになれない』などのクレームは一切お断りいたします。
僕が行うのはあくまでお子さんの上達の助言であって、確約するものではありません。とはいえ、書き記しているものを行えば基本的にはメチャクチャ上達すると思いますが。

子供がちゃんと行動してくれるかどうかも保証できません。そこは親であるあなたが理論的に説得することだと思います。
ですが、僕も微力ながら説得の方法は考えていきますし、理由付けは完璧に教えますよ。


さらに!!

僕はこの記事を随時更新していこうと思いますので、気が向いたときにもう一度見に来ていただくともしかしたら新たな情報が載せてあるかもしれません。

今考えているのはスポーツ毎にもっと詳しく何をすればいいのかを書いていこうかなと思っています。今は野球のことがほとんどなので。
僕は野球以外は素人ですが動きをみれば必要な筋肉や動作がわかります。もう少し動画を見て勉強してから記事更新したいと思いますので乞うご期待です。

長々とお付き合いいただきありがとうございました。noteを用いた書籍は定期的に今後も書いていこうと思いますので他の記事も見ていただけると幸いです。

僕は子供たちが楽しく、明るくスポーツができるように色んな情報を発信しています。Twitterでも色々発信していますので見に来てくださいね。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?