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ユニバーサルデザインが子どもを殺す

今日はユニバーサルデザインと子どもの関係について話していこうと思います。

ところでユニバーサルデザインってご存知ですか?

以下Wikipediaより引用です。

ユニバーサルデザインとは、文化・言語・国籍や年齢・性別などの違い、能力などにかかわらず、出来るだけ多くの人が利用できることを目指した建築(設備)・製品・情報などの設計(デザイン)のことであり、またそれを実現するためのプロセス(過程)である。

最近は住宅や公共施設だけに限らず、保育園のような建物にまでユニバーサルデザインのものが多く取り入れられるようになりました。

そのおかげで本当に便利になりました。

ところが、この便利な環境が子どもにとって悪く働いてしまうこともあるのです。


例えば水道の蛇口を想像してみてください。

ひと昔前であればこういったものでしょう。

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手をハンドルを回して水をだす。
これが当たり前でした。

ところが、最近はどうでしょうか?

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レバーを上げたり下げたりするだけです。

また外に出かけたら自動で水が出るのだって当たり前の時代です。


「どちらが誰でも簡単に使えますか?」と聞かれれば、当然後者を選ぶでしょう。

最低限の筋力、体の動きだけで水が出てしまいます。
 
しかしながら、後者は便利であるという一方で、体の機能を退化させてしまう欠点があります。

当然それが子どもの発達にも影響してくるのです。


では今の子どもたちがハンドル式の蛇口を見たらどうなるでしょうか?

使い方が分からないのは当然のことです。

しかし、使い方を教えてもそれが出来ない子はかなりの人数いるのです。

理由は簡単。

どうやって力を入れて良いのかわからないし、そもそも力が入れられないのです。

子どもたちは遊びから色んなことを学ぶように、生活面からも必要な動きや筋肉を身につけていくんですね。

子どもの発達が育たないことは他の場面でも影響が出てきます。

回して開け閉めする蓋が開けられないとか
扇子を扇げないとか

時には大人を「えっ!?」って驚かせるような姿になったら表れます。

でも別にそれは子どもたちが悪いわけではありません。

全ては生活から消えていった運動なのです。

電気のスイッチにドアノブなど、様々なところがそういったものになっていますね。

その一方でシャンプーのギザギザとか缶ジュースの点字とか、子どもたちに関係なく素敵なアイディアだと思うこともたくさんあります。

別に私はユニバーサルデザインを否定するつもりは全くありません。

だだ、そういったものが世の中に溢れるようになった今、子どもたちの発達が脅かされているのも事実です。

その分遊びから多くのことをアプローチしていく必要があるのではないでしょうか?

今を生きる子どもたちはそんな現状に置かれているという事を知っていただけたらと思います。

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