『吾輩は、学生芸人である?』
昨今のお笑いシーン、世間を賑わせているお笑い芸人の中には、"学生芸人"出身の芸人が増えている。
ここにおける"学生芸人"出身とは主に"大学"のお笑いサークル、落研出身である事を指していて、
その中でも関東のお笑いサークル文化におけるものが大きいと個人的に思っている。
例えば、吉本の先輩で言えば、マヂカルラブリーの村上さんも学生芸人出身と聞くし、
ひょっこりはんさんもゴリゴリの学生芸人で、
他事務所も含めたらめちゃくちゃいる!
それほど、関東には、大学お笑いの文化が根付いている。
さて、そんな私バチョフも実は、大学の時お笑いサークルに入ってたりしてました。
そう、皆さんご存知、
広島大学漫才サークル"(笑)"〜カッコワラ〜
いや、知らねーよ!!!
聞いたことねーよ!!!
どこだよ!!!
ふざけてんと、こっちも出るとこ出るぞ!?
てか、カッコワラって、、、、
変な名前!!!
皆さん沢山の貴重な意見をありがとうございます!
そうなのです。
全くの無名であるのです。
それもそのはず、わがカッコワラは、バチョフの一個上の先輩が作ったサークルであり、
バチョフが大学に入った頃は、まだ実際に外でライブをした事がなくて、丁度バチョフの学年が入ったくらいから動き始めたサークルであったのだ。
言ってみれば、高校野球地方予選万年1回戦敗退のカッコワラに対して、
甲子園常連校で、大谷、藤浪とかスター選手がいる関東お笑いサークル。
みたいな感じ。
そんなサークルに1年の時に同じ学部で仲良しだった同級生エラユウザブロウ(本名)に「お笑いやらない?」と誘われて入った。
今僕がお笑いをやってるのは、確実にこのエラユウザブロウ(本名)のせい(おかげ)である。
ちなみに、エラユウザブロウ(本名)はサラリーマンなのにオリジナルラインスタンプを2つ発売しています。
そして、エラユウザブロウ(本名)はYouTubeチャンネルで、動画200本くらい投稿してます。
極め付けは、エラユウザブロウ(本名)は1月にラオス…※□◇#△!
まぁ、エラユウザブロウ(本名)の話は置いといて、こんな感じで大学お笑いは始まった。
活動は週に一度、大学の寮の和室に集まって、ネタ見せをしたり、しなかったり、大喜利をしたり、しなかったり、隣の卓球場で、卓球をしたり、しなかっ…
とまぁ、最初はこんな活動。
みんなで楽しくワイワイやっていた。
規模としても、
一つ上の学年の先輩が5人、僕たちの学年が2人、と少ない。
そんな小さいサークルから始まった。
初めての舞台は、大学2年の5月。ゴールデンウィーク。広島のフラワーフェスティバル。の広島大学のブース。
鬼ほど緊張したけど、やった後の達成感は凄かった。
ライブ後、興奮冷めやらぬ中、先輩たちと初めて立った舞台について、あーだこーだ言いながら、自分たちの初舞台を噛み締めた。
そんなこんなで、サークル活動は始まり、定期ライブなんかを開くようになって、
後輩も少し入って来たりして、楽しく過ごしていた僕たちの平和なサークルライフを一変させる出来事が起きた。
後輩芸人が大学生Mー1グランプリ優勝
一個下の学年でお笑いサークルに入ってきたコンビで、ナシゴレンというコンビがいた。
このコンビは、元々友達でも何でもない2人が、サークルの新歓に来て、出会い、相手が誰もいないから、とりあえず組んでみようって組んだコンビだった。
性格はめちゃんこ静かで、そんなに普段喋るって、タイプじゃないんだけど、お笑い好きってタイプの人間。
そんな見ず知らずの2人が組んで出た初めての広島のインディーズライブで、なんと1位になっちゃったのだ。(大体お客さん50人くらいによる投票ライブ)
これには、先輩共々びっくり仰天、事前のサークルのネタ見せで、「こうした方が良いよねぇ」なんて言っていた先輩たちを負かしての優勝。
カッコ良過ぎる。
ここで完全に皆に火がついた。
カッコワラ、
『ナシゴレンに追いつけ追い越せ期』
の到来だ。
みんな悔しくて悔しくて、どうやったらナシゴレン勝てるかを考えて、
お笑いライブ量産。
先輩達は武者修行に出たり、
バチョフ達のコンビも、正統派のナシゴレンと違いをつけるべく、
ボケもツッコミも無いような変な漫才になり(もはや、漫才で無かった)、
サークル活動が活発に。
そして、極め付けは、ナシゴレンが大学2年生の時に、ノリで出た大学生M-1グランプリで優勝してしまった事がデカかった。
大学生M-1グランプリとは、過去16回の歴史を誇る大会であり、
2006年には、昨年本家のM-1グランプリを優勝したミルクボーイさんが優勝したりと、中々凄い大会である。
そんな大会に創部2年くらいの、謎のサークル、広島大学漫才サークル"(笑)"〜カッコワラ〜のメンバーが優勝してしまったのだ。
夜飲んでて、ナシゴレンのあっちゃんに、
「あっちゃん、大学生M-1グランプリエントリーしないの?あと、5分で締め切りだけどしとこうか?」
『あっ、じゃあお願いします』
この感じなのに優勝しちゃうっていう。
これは後に、大学お笑い出身の同期の作家のイタクラ君から聞いたのだが、関東大学お笑い界が軽く"ザワついてた"らしい。
カッコワラ?
ナシゴレン?
誰?
まぁ、こんな感じで、ナシゴレンが優勝してくれたおかげで、
広島での、舞台がめちゃんこ増えて、情けない話だが、ナシゴレンのバーターとしてめちゃんこ色んな所に行かせて貰った。
そして、もっとデカかったのが、大学生M-1グランプリがUstreamで配信されていた事もあり、関東の大学お笑いの人たちを知ることが出来た。
これはマジでデカかった。
勝手にこっち側が知ってるだけだったのだが、YouTubeで動画を見まくったりして、それを皆んなで見たりして、
とにかく関東のお笑いサークルのレベルが高くて、面白かった事もあって、刺激になりまくった。
あっ、これじゃダメだ。って。
この一連の騒動で、我がお笑いサークルに謎の危機感が芽生え、和室でお笑い動画を見て、急須のお茶を飲みながらワチャワチャ笑うサークルから、ちゃんとお笑いっぽい事を活動するサークルになった。
その後、お笑い熱の向上の影響か、卒業後、養成所行く人も出たり、テレビ番組の制作会社にも何人か就職した。
ナシゴレンのツッコミのあっちゃんも、今人力舎で、『バローズ』というコンビで活動している。
※ちなみに、今年芸歴2年目でキングオブコント準々決勝まで行ってる。やっぱ天才だ、この子は。
そんな感じで、卒業前には、漫才サークル(笑)は、お笑いサークル(仮)から、お笑いサークルになったのだ。
うん。
たぶん…。
なので、
声を大にして!!!、、、いや、中くらい、
最悪ウィスパーでも良いから言わせてほしい。
吾輩は、学生芸人である。
…………たぶん。
※この記事は、事実に基づいた、ノンフィクションです。実際の人物や団体などとは、関係。
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