忘れるということ。
人間の脳みそっていうのは、凄いらしい。
匂い嗅ぐと、その時の記憶が引き起こされる時もあるし、
似たような場面になると、昔の記憶がフラッシュバックする、デジャブみたいになって、
脳みその中の引き出しが勝手に飛び出して、記憶が引き出される事がある。
思いがけない所で、自分の意図していない情報が出てくるなんて、コンピューターじゃありえないもんね。
そんで、忘れる事も出来る。
この忘れるという事は、決してハードディスク的な削除すれば、無かった事になると言うわけでもなく、
徐々に消えていく所や、ふと出てこなくなるという所が、人間の脳みその"忘れる"という事の凄い所であるんじゃないかなって思う。
このなんとも言えない、忘れかけていく期間の葛藤や、忘れていく過程においての、何とも言えない空気感の不安定さが日々の生活で多かれ少なかれ現れる。
忘れたかったはずなのに、いざ忘れそうになっていくと、
自分の脳みそを『それでいいのか?』と語りかける。
かたや、『忘れて良いじゃん!』と語りかけてくる自分もいて、
頭の中で、天使と悪魔が、『忘れる』を交番にとどけるか、ネコババするのか…。
これにおいてはどちらが天使なのか悪魔なのかはわからないけど。
そんな状況が起きる。
そういう時って、頭ん中それでいっぱいになって、あんなに脳内広かったのに、こんなんで、パンパンになるの?って思うよね。
舞台で滑った時にゃ、くぅーーーーーってなって、絶対この日を忘れないって思うのに、何日かたったら、徐々に忘れていくんだけど、
その忘れるおかげでイキイキするんだけど、でも、あの日を忘れたくないなぁ!って。
めちゃくちゃ先輩に怒られた時に、ぐるぐる反省して、ああすれば良かった、こうすれば良かったなんて、すんごい考えるけど、それが徐々に薄れてきて、たまーに思い出して、忘れちゃだめだ。って思うけど、忘れた方が心が健康だったりして、これ矛盾よね。
大失恋して、めちゃくちゃ苦しくて、早く忘れられないかなぁなんて思ってたのに、忘れ始めそうになったら、それもそれで悲しくなったり、あの日々が無かった気がして、忘れた方が楽なのにね。
なんて、色んな忘れたい事を人は抱えてて、いざ、本当に忘れたら、忘れた事すら忘れてしまうんだろうけど、
忘れるということは、
その前に何かが起きているんだと、
何も無かった訳ではないんだと、
そして、意外と自分にとって大事な事が起きてたんだと、
という事を忘れないように、今日も忘れたい事を起こしていけば、こゆーい日々になっていきそうだ。
なんて、文章を書きながら、読んでくれた人もこの文章の事もいずれ忘れるだろうなぁ。
でも、忘れるって事は、読んでくれたって事だから良いかぁ、読まれないよりは。
なんて、思いながら、サンマルクから眺める新宿駅は、今日も新宿駅だ。
あっ、最後に大事な事忘れてた。
チョフチョフミー
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