島のインじぃ言いたい砲台13 〜岩根鼻・鶴原山・三高山 in 広島湾要塞〜 2023.5.22
すべての要塞の図面が残っていれば良いのですが、これは外部にもれては絶対にあかんやつなので、隠してるうちにわからんようになったやつも多くあるんでしょう。このような詳細な図面が残ることは少ないらしいです。
広島湾沖、能美島の西端に岩根鼻砲台、鶴原山堡塁、三高山堡塁があり、広島に入る正門の東に立つ衛兵みたいな感じですね。
岩根鼻砲台
近くの海水浴場に車を停め、岩根鼻砲台まで歩こうとすると、レストハウス風の建物から放し飼いの犬が飛び出してきて、威嚇して行く手を阻む。普段そんなに犬に吠えられる方でないんだが… もしかして俺でなく、俺の背後に何かついてきとるんか?(・・;)
サーファー風の飼い主がでてきて「砲台マニアの人?岩根鼻は大したことないけど、そっちの鶴原山のほうがすごいよ」と言って犬を連れて去っていってくれた。(冒頭写真がおすすめスポット)
岩根鼻は元々、口径27cmカノン砲(27K)4門と9cm速射カノン砲(9SK)4門を備えた立派な砲台ですが、わずかに1砲座と1砲側庫、左端の観測所周辺が残るのみで、確かに見るものは少ない。(わからん用語はこのシリーズ2へ)
鶴原山堡塁
次はサーファーもおすすめ?の鶴原山へ向かいます。ここは24K6門・9K2門の配置です。
息を切らして標高約100mの山上にあがると、目の前に6連掩蔽部が現れた!古い放置車両が廃墟感増し増しです。
ですが掩蔽部も見慣れてきたので、当初のビビり加減も大分マシになってきました。ここは大きく開口してますしね。わからないから余計に怖い、わかった分だけ怖さは減っていきます😁
24K砲座には壁がなく、土がむき出しになっており、かろうじてU字型の平面形が観察できるのみです。砲側庫は横墻の地下へ降りていくようになっており、ここも掩蔽部同様入口が壊されています。
再、砲台と堡塁の違い
岩根鼻は砲台、鶴原山は堡塁と地図に書かれていますが、鶴原山のカノン砲は明らかに広島に向かってくる敵船を意識した方向を向いています。堡塁と名が付いていても陸上を守るだけでなく、敵船を攻撃する砲台の役割を果たすこともあるようで、名前だけで厳密には分けられないんじゃないでしょうか?
そんな訳もあってこのシリーズ①の時点では予定に入れなかった堡塁も余裕があれば行くことにした次第であります。
三高山堡塁は長くなりそうなんで次にHo〜dying。