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シレナ1912×78rpmの邂逅

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東京・神田神保町のクラシック音楽カフェ「かふぇ あたらくしあ」に匿われている(!)、1912年帝政ロシア下ポーランドで生産されたSyrena(シレナ)ラッパ型蓄音機で、1924年… もっと読む
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記事一覧

シレナ1912×78rpmの邂逅 Vol.14~アーノルド・フォルデジー サラサーテ『ツィゴイネ…

ハンガリー・ブダペスト出身のチェリスト、アーノルド・フォルデジー(Arnold Földesy, 1882-…

シレナ1912×78rpmの邂逅 Vol.13~クレア・デュックス『ラルゴ~オンブラ・マイ・フ』…

クレア・デュックス(Claire Dux , 1885 – 1967)。 ちょっと仄暗いこのソプラノ・ヴォイス…

シレナ1912×78rpmの邂逅 Vol.12~マリア・イーヴォギュン『愛の喜び』(クライスラー…

コロラトゥーラ・ソプラノと一口に言っても、ただ技巧を誇るだけでない上品で気持ちが優しくな…

シレナ1912×78rpmの邂逅 Vol.11~エルネティーネ・シューマン=ハインク『ローレライ…

エルネスティーネ・シューマン=ハインク(Ernestine Schumann-Heink, 1861年6月15日 - 1936年…

シレナ1912×78rpmの邂逅 Vol.10~イボリカ・ギャルファス 『ドリゴのセレナーデ』

イボリカ・ギャルファスは1901年にブダペストで生まれ、1986年にカナダで亡くなった女流ヴァイ…

シレナ1912×78rpmの邂逅 Vol.9〜ジャンヌ・ジェルヴィエ=レアーシュ『我 エウリディ…

ジャンヌ・ジェルヴィエ=レアーシュ(Jeanne Gerville-Réache, 1882‐1915)。 食中毒により32…

シレナ1912×78rpmの邂逅 Vol.8~ヤン・クーベリック『ピエロのセレナーデ』(1911)

ヤン・クーベリックが、1911年7月3日にロンドンでレコーディングしたA.ランデッガー(1832-1911)の『ピエロのセレナーデ』。 何だか春っぽいので、シレナ蓄音機で再生してみた。 ランデッガーはイタリア生まれでイギリスで活躍した作曲家、指揮者、声楽教師。 作品はオペラや声楽曲を中心に残されているが、現代では演奏されることは殆どない、かな。 しかし、オペラ指揮者としてはロンドンでは欠かせない存在で、更に『Singing』という教則本の作者として名高い。 さて、ヤン

シレナ1912×78rpmの邂逅 Vol.7~ヨシュカ・シゲティ『アヴェ・マリア』(1911)

ヨシュカ・シゲティ(Joska Szigeti ヨゼフ・シゲティ, 1892年9月5日 - 1973年2月19日)が191…

シレナ1912×78rpmの邂逅 Vol.6~ジュール・マルネフ(チェロ)『舟歌』(1922)

パリ・オペラ座管弦楽団とコンセール・ラムルー管弦楽団のソロ首席奏者を務めていたジュール・…

シレナ1912×78rpmの邂逅 Vol.5〜マイヤー・ゴードン『スラヴ舞曲第2番』(1925)

ロンドンで主にBBCに関連する演奏活動を行っていた、という以外、詳細不明なヴァイオリニスト…

シレナ1912×78rpmの邂逅 Vol.4~カルロス・スコルニク(Vn) オッフェンバック『舟…

幸福感に満ちたヴァイオリンの音色を。 カルロス・スコルニク(Carlos Skolnik)。 どこをど…

シレナ1912×78rpmの邂逅 Vol.3~F.Schubert ”Heidenroslein” D.257 Claire Dux(So…

ドイツのソプラノ、クレア・デュックス(Claire Dux, 1885-1967)のシューベルト『野ばら』。 …

シレナ1912×78rpmの邂逅 Vol.1~ネリー・メルバ『愛の神よ、照覧あれ』(1904)

モーツァルトの歌劇『フィガロの結婚』。 映画『アマデウス』では、モーツァルトの作曲家とし…

シレナ1912×78rpmの邂逅 Vol.2~ハインリッヒ・グリュンフェルト 『ラルゴ ”オンブラ・マイ・フ”』(1909)

チェコ・プラハで生まれ、ベルリンで活躍したチェリスト、ハインリッヒ・グリュンフェルト(Heinrich Grünfeld, 1855年4月21日‐1931年8月26日)が、1909年5月9日に録音したヘンデルの「ラルゴ(オンブラ・マイ・フ)」。 グリュンフェルトは演奏だけでなく、作曲やチェロ用の編曲なども残し、ベルリン高等音楽院で教鞭も取っていたよう。 カザルスによる近代チェロ奏法が確立する前の演奏だろうから、恐らくエンドピンも使われておらず、現代の奏法と比較して、窮屈な