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シレナ1912×78rpmの邂逅 Vol.8~ヤン・クーベリック『ピエロのセレナーデ』(1911)

ヤン・クーベリックが、1911年7月3日にロンドンでレコーディングしたA.ランデッガー(1832-1911)の『ピエロのセレナーデ』。

何だか春っぽいので、シレナ蓄音機で再生してみた。

ランデッガーはイタリア生まれでイギリスで活躍した作曲家、指揮者、声楽教師。
作品はオペラや声楽曲を中心に残されているが、現代では演奏されることは殆どない、かな。

しかし、オペラ指揮者としてはロンドンでは欠かせない存在で、更に『Singing』という教則本の作者として名高い。

さて、ヤン・クーベリックはアコースティック録音時代のヴァイオリニストとしては、圧倒的に好きな人で、SP盤も店にまぁまぁあるけれど、これは私物でなく『置きレコード』。

『置きレコード』とは、お客様が自らのレコードをあたらくしあにキープする、の意。

「家に蓄音機など再生機器がないから、ここに置いておいて店に来た時に聴く」とか「人に聴いてもらいたいので」etc…。
その事情はお客様それぞれ色々あるけれど、何やかんやで50枚くらいあるんじゃないかと。

このクーベリックは皆さんお馴染みの「あの人」が置いていった。
『勝手に聴いていい』という認識なので、そうさせてもらって、きっちり動画も作っておく。

盤質が素晴らしく、テクニックだけでしょ、クーベリックは・・・」という大きな誤解を払拭する、気持ちののったいい演奏!


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