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しぶき、二重人格説が浮上

こにちはぬん。ベビだす。
皆さまもおそらく、聞いたことがあるでしょう。

「うちの子に限って」
「まさかうちの子が」

今日はそんな話をしたいと思います。

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今回の「うちの子に限って」対象者は、我が家のしぶちゃんである。
おベビのTwitter登場率が最も高く、フォロワー様からの認知度も最も高く、「お座り猫」「妖怪しっぽ吸い」の異名を持つ、しぶきである。

6月で2才になるしぶちゃん、去年と同じようにバースデーイベントを行うため(バースデーイベントと銘打てばフォロワー数への恩返しがしやすい、という小心者おベビ)、おベビはここ最近深夜遅くまでグッズのデザインや試作品を試行錯誤している。

そんな「愛され猫、しぶき」はおベビの前では本当に従順で甘えたがりの素直で大人しい天使ねこである。
しかし最近、衝撃の内部告発を得た。

どうやらしぶきは、わたしの前では「非の打ち所の無い良い子」であり、わたしが不在の時には「我儘な塩対応ネコ」らしいのだ。

それは、母の証言によって発覚した。
母の証言なので、おベビはその場にはいない。カメラを回しているわけでもないので、その様子を見たわけではない。
なので初めて聞いた時はまさに、

「まさかうちの子が」
「うちの子に限って、そんな」


がピッタリの心境であった。
しかし、嘘をついても母に得があるわけではなく、母もしぶちゃんを可愛がっていることは百も承知なのでおそらく事実なのだろう。

以下、おベビがいる時(在宅している時)と、いない時(母オンリー)のしぶちゃんの態度の差を、母の証言を基に記述する。

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おベビがいる時のしぶちゃんは、「天使と書いてネコと読む」くらいに生粋の良い子である。
母が押し入れやタンスを開け閉めする際に、しぶちゃんは「今がチャンス」とばかりにその中へ飛び込む。
しかしわたしによって、

「しぶちゃん、押し入れに入ってはダメですよ」

と、両脇の下に手を入れられ「ズルズル~~」と引き出される。
この時のしぶちゃんは、無抵抗の手本というほど無抵抗である。
表情も怒っておらず、体も抵抗しておらず、反論の声ひとつあげない。
むしろ、

「かくれんぼしようとしたら、おかんに見つかっちゃった💕」

と、わたしの手によって押し入れからズルズルと引き出されることを楽しんでいるかのようですらある。

しかし、わたしが不在の時のしぶちゃんは。

同じように母が押し入れを開けた際にスッと中に入り、母がしぶきを中から出そうと手を入れると、

「ガチで引っ掻きに来る」
「なんなら、シャーといって怒る」


らしいのだ。

はっはっは(笑)
面白い冗談だ、そんなまさか、しぶきが・・・


え、ええっ!? ホンマなん!??


そう、どうやら本当らしいのだ。
実際母は、押し入れに籠城したしぶきを出そうと手を入れたところ、引っ掻かれたらしいのだ(哀れ)。

そんな馬鹿なっ・・・!!
押し入れに籠城しているしぶちゃんを幾度となく出してきたわたしからすれば、にわかに信じがたい話である。
素直に引きずり出されるしぶちゃん、むしろそれも「楽しみの一つ」のように甘んじて受けているしぶちゃん、しかわたしは知らないからだ。

そしてもう一つ。
しぶきは、わたしに非常によくなついている。
リキ本のしぶきのくだりにも書いたが、
「わたしと一緒にいる時、この子はわたしを親と認識して、自分は子供だと認識しているんだろうなあ」
と疑う余地がないほどに、他の猫にすら見せない態度で甘えてくるのだ。

わたしを探して「ううう、まあまあ」と言いながら寄って来ては、片手でちょんとつつき、わたしに抱っこの催促をする。
抱っこすると、額をぎゅうっとくっつけてくる。
それも一瞬ではなく、放っておけば何分も額をぎゅっとくっつけたまま、目を閉じて・または恍惚の表情で密着している。

わたしと別々の部屋にいても、互いが移動した際に姿を確認すると、こちらから行かずともしぶちゃんの方から
「あ、おかん」
と寄って来てはしつこいほどに足にスリスリする。
なんならそのまま立ち上がって、抱っこを催促する。

そして基本的に、わたしの顔を見るだけでゴロゴロと喉を鳴らしている。

そんな「ラブリーモード全開・しぶき」だが、これもわたしが不在の時は全く違うようなのだ。

母曰く、

①しぶきから寄ってくることはあまりない
②寄って来て撫でると、「ハイハイ、充分」という塩対応で去って行く
③こちらから寄って行って撫でると、「ハイハイ、もういいだろ」と同じく塩対応されて去って行く


らしいのだ。


うそやろ!???
わたしの時とほぼ真逆なんだが!?
そんなに差があるとむしろ嘘としか思えん!!


しかしこれを聞いてふと思った。
例えば家では(親の前では)常に素晴らしく良い子にしている我が子が学校の先生から、

「○○君は学校では少し、我儘な所がありますね。友達にも冷たい態度を取る時などがややあり・・・」

と聞かされた時、この場合の親はまさに

「うそやろ!? うちの子がまさか! うちの子に限ってそんな」

と思い反応する、これと同じではなかろうかと。

母が言うには、

この子(しぶき)は二重人格ネコだ。あんた(おベビ)の前でだけ、良い子で大人しい。親(ベビ)の前だと可愛い良い子にしている。本人も、親の前だからという事をわかってやっている

だ、そうだ。
確かにわたしは、自分の前でのしぶちゃんしか知らない。
知りようがないのだ。
自宅にカメラでも設置して、わたしがいない時のしぶきをこの目で見ない限り、知りようがない。
しぶきは自己弁護できないので、証拠となる動画でもなければ「にわかに信じがたい」と思っても仕方ない話なのである。

繰り返し述べるが、母がしぶきを嫌ってこんな内部告発をしたわけではない。
母も、しぶきがわたしにするように、しぶきに甘えられ、飽きるほどに可愛がりたいのである。

しかし、しぶきは母には塩対応。
わたしにするように抱っこをねだるどころか、ちょっと撫でれば「ハイハイ、もういいでしょ、これで」と去って行く超クールな猫。

「まったくこの子は、いつまでも赤ちゃんだねえ💕」
とわたしに言わしめるほどの好き好きモードは、固く封印しているらしい。


今これを書いていても、そんな「塩対応モードのしぶき」がわたしにはまったく想像できない。
そんなしぶきを想像するくらいなら、創作を考える方が楽だというくらいに想像が難しいのだ。

今は亡き花や幸太が臥せった時に、見守りカメラを購入した。
まだ動くのかどうかわからないが、ちょっと設置して「わたしがいない時の塩対応しぶき」も見てみたい・・・でもコワイ・・・と思う、おベビなのであった。







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