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推しがいる自分を推せ【名言&名戦略】

こにちわぬん。ベビだす。

そういえば最近、リンク貼り付けとかしてないな~と思ったのでこちらを紹介しようと思います。
これね、あるパワーワードがとても良いのと、あとはそれを使うタイミングが「凄いな」と思ったので紹介することにしました。

Non Stop Rabbit というバンドの『推しが尊いわ』という曲です。
これのラストに良いパワーワードが出てくるんですよ。

推しがいる自分を推せ。っていう一文。


しかもこれ、曲中に歌詞の一部として入れてるんじゃなくて、あえて曲中には入れずにMVの最後に音なしで文字だけ映すっていうのが凄いと思ったんです。

戦略として「凄いな」って思った理由はこれ。

個人的にですが、MVに出てくるフレーズの中でこれが一番パワーあるフレーズだと思います。
一番パワーある部分をサビでリピートさせて印象付けに使うのは当たり前の常套テクニックなのに、彼らはそれをしていないんですよ。
曲中には一回も登場させず、MVの最後にこの一文を映す。
これはつまり、音楽だけ聴いていたら出会えないフレーズなんですよね。
MVのラストを観た人だけ、このフレーズに出会えるトリック。

勿論意図的にそう作ってあるはずなので、この選択が出来るのは凄いなと。

勇気あるし、勝算あってやってるんだな。
「=賢いな」って思いました。

わたしなら、おそらく曲中で一番のパワーワードを「耳で聴くだけだったら届かない可能性がある」MVのラストに音なしで挿入できるかと言われれば、かなり迷うと思います。

音ありで、歌詞として曲中に入れてしまった方が選択としては妥当ですよね。曲を聴いていれば確実に耳に届くので、外れることはないから。
けれどその選択を捨てて、曲中の歌詞には入れずにMVのラストに音なしで入れたこの一文。
これが出来たってことはつまり、勇気あるし勝算を見込んでやっている。
このMVはとても戦略的で、「賢いな」って思いました。

****(*‘ω‘ *)☆****

推しって、人じゃなくていいと思うんです。


アニメとか好きな人は「推しキャラ」なんて言葉も用いますが、人やキャラクターに限らず、なにかの現象とか、思いでも良いわけで。

推したい、とは面倒くさく説明すると「それに対して圧倒的に賛同していて広めたいし積極的に応援したい」ってことです。
例えばあたちなら、「保護犬・保護猫の活動 全力推し」ってなります。

「推す」という言葉が持つ語感には「応援したい」とは違い、控えめさってないですよね。むしろ控えめさなどは皆無と言ってもいい。

控えめな「応援」とは真逆と言っていい、「積極的に支援するぜ!」っていう「勢いのある気持ち」が感じられる語感を持っているのが今の時代の言葉、「推す」だと思います。

それだけ公に「推せる」ものがある自分を誇ろう、というのがこの
「推しがいる自分を推せ。」だと思うんです。

推せる何かを持つ自分を推す=誇ろうぜ!っていうメッセージ。


個人的解釈ですが、この曲『推しが尊いわ』の訴えたいメッセージはここに尽きるのではないかと思うのですよ。
何かに夢中になれるものを持っているだけで、それは誇れることなのだよと訴えていると思います。
そして訴えていると同時に、「夢中になるものを持つ人へのエール」でもあるわけですね。
何故、エールなのか。

歌詞は「推しがいる女の子の心情を綴ったもの」で一貫しています。
しかしラストの一文だけは「推しがいる自分を推せ。」という「他者へ向けた発信」に切り替わっています。

その一文を最後の最後でチラ見せするということは、フレーズの「真意」ありきとして、

「大事なこと(真意)に気付くことこそ大事」
「それ(真意)に気付けた君にエールを送る」という、

2重トリックとして成立しているんです。


素直に感心します。
こういうことが出来るアーティストって、いいなと思います。

Non Stop RabbitさんのMVは、歌詞と絡ませて小技が効いているものが割とあるので観ていて面白いです☆彡


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