【体験談】「転職なき移住」から１年が経って感じた続けたいこと【地方移住】

2022年10月20日 10:52

丁度１年前に

the 虎舞竜の「ロード」みたいに切り出したが、私達夫婦は東京都足立区から新潟県長岡市への地方移住を行った。
私達が実践したのは、内閣府でも定義され、少しずつ認知され始めた「転職なき移住」である。

転職なき移住とは、昨今一気に普及したテレワーク・リモートワークの機運に乗り、仕事を変えることなく居住地だけの変更を目指すというもので、地方移住者にとっては比較的新しい選択肢の１つになるものだ。

まだまだこの移住方法を実践している人は、そう多くはない。
しかしながら、私達はこの１年を地方都市で過ごす中で、このライフスタイルは如実に生活水準を向上させるものであることを感じ取ることができた。

この記事では、１年間過ごす中で感じた「継続したい事」・「改善したい事」、「挑戦したい事」、「感謝したい事」の４つの事柄について、具体的な体験談を交えながら振り返っていきたい。

まずは、継続したい事から振り返っていこう。

やっぱり人間なもんで、１年間通して嬉しかった事や楽しかった事は引き続き継続したいと考えるもんだ。

振り返っていく中でも特に楽しい・嬉しいと感じた事柄はもれなく続けていきたいと考えている。

特に強烈に感じる継続したい事は、戦略性と食にかかわることだ。

これは「転職なき移住」の真骨頂だと個人的には考えている。

首都圏の物価に合わせた首都圏水準の待遇を継続しながら、地方都市の物価の中で生活をするという矛盾を生み出すこと。

それこそが、個人的に考えている「転職なき移住」のコンセプトだ。

私は５年前あたりからこのような仮説を立て、遠隔での仕事に耐えられるようにスキルを磨きながら、時期を待ち。コロナによるリモートワーク・テレワークの発展に乗じ、１年前にそれを実行に移した。

そして１年が経ち、胸を張って言えることがある。
それは、５年前の私の仮説はやはり正しかったということだ。

よくビジネスシーンやスポーツでは戦略的な発想をもって、アイデアを展開して優位に立つような行動を推奨されるが、私生活にそれを持ち込む人はあまり多くないと感じている。

でも、この仮説を立証したことでもっと身勝手に自分たちの戦略を立て、QOLを上げる為に奔走したっていいんじゃないと強く感じる事ができた。

今後もこのような戦略的な生き方を継続していきたいと考えている。

「美味しい食べ物をこだわって選んでいく」というのは、私達が東京に住んでいるときに意識的に行っていた事だ。

二人とも元々地方出身者だったこともあり、妙に舌が肥えてしまっていた部分があったのだと思う。

東京足立区に住んでいるときには、スーパーで買い物をするにしても産地を気にしながら、自分たちが納得する食べ物を厳選して選んで生活してきた。
しかし、移住してから食べ物と私たちの立場は見事に逆転した。

新潟県長岡市という地域がそういう町なのかもしれないが、そこかしこに出回っている食材のほとんどが今まで私達が厳選していた水準の食材に入れ替わり、逆に私達はめまぐるしく変化する旬の食材に翻弄され続けている。

強制的に変化する季節の移り変わりを食材を通して感じる事も往々にしてあるし、外れの時期に食べるものとシーズンインしたときに食べるものの鮮度がまるで違ったりと、生活の動きが食材にコントロールされるような感覚だ。

わかりやすいのは、「新米」・「枝豆」・「アスパラ」だろうか。
これが登場したときには、間違いなく私達は食材に「買わされている」。
しかも安い。

その結果、私たちが食材を厳選して選択するという行為が減り、食材に合わせて私達も行動を変える日々に変化したと感じている。

この変化は意外と気持ちがいいもので、自然の中に身を置いている感覚を得ることができ、機械的な生活ではなく、シーズンを意識した生活になったことで、生活にメリハリが出てきた。

でもこれってすごい食べ物に囚われているってことなんだろうなとも感じる。まぁ、でもこれでいいのだ。

１年間の体験を通して得た事はまだまだ沢山ある。
それをゆっくりでも言葉にして、発信していきたいと考えている。

私達の行った「転職なき移住」は、本当に豊かなものであることが、１年間の期間をもって理解することができたし、言葉に起こすことができるようになった。

そして、この移住方法はまだまだ新しいものであり、これから目指したいと考えている人も多いとSNSを通して感じる事がある。

これからそこに至る人たちの背中を押せるように、あけすけに述べていきたいと思う。

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