絶望の中の踊り子
闇の中に、光が在り、光の中で、水が喘ぐ。
水の中で、色彩が華やぎ、色彩の中に、時間が滲む。
時間の中で、行き場を失った熱情が漂い、行き場を失った熱情の中で、過ちが唸る。
過ちの中で、絶望が鳴り、絶望の中で踊り子は舞う。
舞の中で揺らめく雨は、無邪気に駆け回る子供の様。
無邪気に駆け巡る子供の足跡は、忘れた頃に戻ってきた木霊の輪郭を擦り、忘れた頃に戻ってきた木霊は、居場所を無くした虚しさを抱く。
虚しさの中で掠れた残像は、今日も夜空で憂いている。
憂いに満ちたその陰は、遥か遠くの光と化して、見知らぬ誰かの明日に出くわす。
見ていただけたことが、何よりも嬉しいです!