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music 『1997』

『1997』 Captain Samurai

「私かよ!!!」みたいな気持ちにみんながなっちゃいそうなめちゃくちゃ良すぎる歌詞とそれを裏付ける若いサウンド。

アンダーコントロールできない感情の洪水を最高に表現している。

苦くて痛くて張り裂けそうでやりきれないのに生きている、果てしないダウナーの中で嘘みたいに続くキラキラした世界。

録音が割れたボーカルも、VerseとChorusの緩急も、永遠に叫びながら永遠に部屋の隅で蹲っている。カーテンが朝日に染まる事すら絶望に感じる。

それでも、残った力を振り絞って強がり君に優しくする。でも君は優しくしないでくれ、やっぱり優しくしてくれ、でもそんな優しさならいらない、どれを選んでも20パーセントしかよくない。足掻いてももう何も変わらないことだけが分かり切っている。


どうしようもない絶望の中でそれでも続く世界にうんざりする脳ももう残っていないゴミ箱の朝。そんな気持ちが私だけじゃないっていうのは、気休め程度ではあるけれど、それでもほんの少し救われるような気がするから不思議だよね。


ちなみに1997は私の生まれ年。

ばばみお




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