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地元の魅力を伝えたい。宮城県に初進出する星野リゾート

2024年4月25日。宮城県に星野リゾートが初進出しました。
その名を「界 秋保」

コンセプトは「彩りの渓流で、伊達なひととき」。
この界 秋保の運営開始は、宮城県にとって、そしてここで働くスタッフにとって、念願でした。


もともと、東北6県のうち、星野リゾートの宿泊施設があるのは、青森県と、福島県だけでした。運営施設は全部で4つ。
青森県の青森屋奥入瀬渓流ホテル界 津軽
福島県の磐梯山温泉ホテル

私が所属する、奥入瀬渓流ホテル

岩手県、秋田県、山形県、宮城県に、星野リゾートはなかったのです。


さて、私は広報という仕事上、テレビ局の方とたびたびお話します。
宮城のテレビの方にご挨拶するたびに、よくお声をいただいておりました。
「宮城にはいつ星野リゾートができますかね?」
数年間、あいまいに笑うことしかできなかったのですが。
界 秋保の情報解禁のタイミングで、ようやく声を大にすることができました。
「お待たせしました! 星野リゾートが宮城にやってまいります!」
報告の瞬間、テレビ局の方から拍手をいただいたことを覚えています。


そんな感じでしたので、開業前の界 秋保への地元の期待は、非常に高いものでした。重くも良き、プレッシャー。
初めて宮城に進出する星野リゾート。
この施設が、宮城県にとっての星野リゾートを背負うのだと。
開業に臨むメンバーには、緊張感があったと聞いています。


開業メンバーは、全国のさまざまな施設から集まりました。
東北にある施設から異動したスタッフも多く。
彼らの異動に際して、よく耳にした言葉は、「地元の宮城に帰って、その魅力を伝えたい」。


星野リゾートは、その土地の文化や自然を楽しめるおもてなしを、大切にしています。

青森屋の「みちのくまつりや」は
地域のお祭りをショーとして毎晩演出する

自分のルーツを表現し、おもてなしに昇華できること。
地元宮城を離れ、東北の各施設に勤めていたスタッフにとって、界 秋保の開業は、大きな意味をもっていたと思います。


オープンにあたり、私はメディア向けお披露目会のお手伝いをしました。
そのなかで、こまやかに配された「地元らしさ」に本当に驚いたものです。

お料理の先付けは、仙台麩と牛テールのリエット
器は伊達政宗公の陣羽織の模様から着想
お部屋からの景色は
目の前に望む磊々峡から着想した「紺碧の間」
優しいあかりをともす伝統工芸の「白石和紙」

置かれているものをひとつひとつ尋ねれば、地元へのこだわりが、スタッフの口からきちんと返ってくる。
それが、宮城県で初進出する「星野リゾート」としての矜持のように思えました。

お待たせしました、宮城県。
界 秋保が、地元の魅力を伝えて、地元に愛される施設になることが、私はとてもとても、楽しみです。

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