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秘密結社「鬼の孫」


明日は節分ですね。
豆まき。
子どもの頃、家で豆をまいた記憶がありますが
それは子ども達のためにと、やってくれていたようです。
私の実家は、ほんとは撒かない家なんだそうな。
「鬼の孫だから」と、祖父も父も言いました。
なに、孫?
誰が孫だったんだろう。何世代前かのご先祖さまが?

ググってみると、撒かない家系はあるようです。
「渡辺」さん、「坂田」さん。
こちらは、お話にも残る「渡辺綱」や「坂田金時(金太郎さん)」が
鬼退治をしたという伝説かららしいですね。
鬼が怖がって来ないから、撒く必要がないのかな。

でも私の実家はその姓ではないし、鬼退治するようなモノノフの家系でもない。ごくごく一般的お百姓だったと思うんです。

またググりますと、逆に、鬼によって助けられた恩があって、
それで豆撒いて鬼を追い払う、なんてことは、親が死んでもしてはいけない(笑)いや、親と伝説を秤にかけらんないですけど。


今日、長男を日中活動の事業所に送って行きまして、職員さんが、午後は豆まきしますね、と言った後、
「バクゼンさんのご実家、豆を撒かなかったって聞きましたけど、実は私の嫁ぎ先も、撒かないんです。〇〇さん(ほかの職員さん)の実家でも撒かなかったんだそうですよ」と。
この職員さんともう一人の〇〇さんのご実家は「佐藤」さん。
佐藤さん、日本中にたくさんいらっしゃるけど、豆を撒かない佐藤さん、が存在しているのがわかりました。
「節分には豆は撒かないもんだ」といわれてきたらしい。とくに理由を示されなかったようです。
まー、私の実家も、「孫だから」なんていう、子どもだまし的な理由しか言ってもらってないですけど。

でも、実家でも私たちが幼いころは、イベントとして撒いたし、保育園などでも参加してきました。秘密結社『鬼の孫』からの罰とかもなかったしな(笑)


私が子どもの頃は、殻付き落花生とおひねり状のチョコレート、キャンディなどが撒かれて、嬉しかったです。
普段はごくたまにチョコレートを食べましたが、板チョコの4マス(横1列)しか、与えられなかったので、チョコへの憧れはいや増すばかり。
それはそれは貴重な贅沢おやつでした。


娘が保育園のころ、節分には大豆を子ども達が炒って、撒いていました。
親になってから、伝統的な?渋い豆まきに出会いました。
その時の写真には、泣きじゃくるクラスの男の子をかばうように、決死の泣き顔で鬼に豆をぶつけている娘が写っています。


もう明後日は立春ですね。
私の住む新潟では、立春は寒さの底です。今日も朝から雪と風で寒いです。
でもきっとどこかで春が立ち上がって、明日にはこっちに振り向いて、歩き始めるんでしょう。


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