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ジャニー喜多川氏の性加害について

イギリスBBCから、ジャニー喜多川氏の性加害に関するインタビュー動画がアップされました。

ジャニーズ事務所と文藝春秋の民事裁判で東京高等裁判所は2003年7月、事務所の少年たちに対するジャニー喜多川氏による「セクハラ行為」に関する記事はその重要な部分において真実であることの証明があったと認めた。

という事実をベースにBBCが関係者にインタビューし、生々しい体験を元ジャニーズ所属の人が答えているというものです。


これ、本当なんですよね…?


こういったことがあっただろうという噂はいくらでも耳にしたことがあり、それはいわゆる裏社会の噂と同様、信憑性はないがいかにもありそうな話として流通していたと思います。

しかし(なぜ今この動画が上がったのかは分かりませんが)この動画や文春の報道を見ると、これは噂ではなく事実のようです。
しかも未成年に対する暴力ということになります。


私は正直言って、何十年も芸能という世界で生き抜いている人々なら、まあ常識外の普通ではない体験(反社的なことも含む)もないことはないだろうし、そのひとつに性的な問題も必ずあるはず。

とは思っていましたが、その想像を超えた性加害が当たり前のようにまかり通っていたんじゃないかと感じました。
そしてジャニーズに限らず、今もどこかの芸能人に同じような問題が起きていることも否定できないなと。

こうなると私が気になるのは主に次の3点です。


① 被害者はどれくらいいるのか


BBCのインタビューに答えている勇気のある方以外にも多くの被害者が当然いるはずと考えなければなりませんが、そういった人は実際にどれくらいいるんでしょうか。

おそらく他の性犯罪と同様、二次被害を恐れて声を上げられない人が多くいるのだろうと思いますが、だからといってこの問題をなかったことにはできないので、文春以外にも声を上げるメディアや、それを支持する一般の人が意見を表明する必要があります。

私はそういう意図で今回の記事を書きました。


② 国際社会から確実に非難される


なぜ海外のBBCなのかは分かりませんし、本来は国内のメディアがやるべきだと思いますが(圧力 or 忖度?)、こうなってしまった以上、ジャニーズという団体の過去の問題に、いくら今も人気があるからと言って目を瞑るのは絶対しない方がいいと思います。

BBCの記者は、今回の性加害だけでなく、それに対する社会の非難が見えてこないことにも驚き呆れていました。
それが海外の人々の普通の反応だと思います。

さらに、放っておけばジャニーズだけでなく日本の芸能人の海外進出に大きな足かせとなるのは間違いありません。

もう彼が亡くなったからどうこうではなく、過去の問題をちゃんと解決しその情報を公開する必要があります。


③ ジャニーズを応援するファンの感情


ファンの中にはおそらく知っていた人もいるだろうし、そういった裏の話は関係ない、表に出る部分にしか関心がない、という人も多いのではないかと思います。

もちろん応援は自由ですし、ジャニーズの誰が関わっていたかも含め分からない部分が多いので、気にしないという方法もあります。
しかし一度この事実を知ったら、ジャニーズを見るたび必ずこの問題を思い出しますし、私ならちょっと寒気がします。

そしてそういった団体の問題から目を背け懇意にし続けるメディアには、反社勢力との結びつきを疑われるのと同じダメージが必ず及ぶと思います。

もし私がファンになるなら、少なくとも性被害がなさそうなタレントを選びたいですね。
それはそれでどんな基準なんだ、とは思いますが・・・


ついこの前アイドルの音楽を評価する記事を書き、その中でジャニーズ系は大きな比率を占めていたのですが、彼らも被害者の可能性が少しでもあると考えるといたたまれません。

どうすれば正解か分かりませんが、売れるためには性加害を受け入れなければいけないというやり方はどう考えてもおかしいので、現実を知り、問題をなくすための行動をする、またはそれを支持することが大事だと思います。




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