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アイドルには近づき過ぎない方がいい

平成時代にAKB48を筆頭とした「会いに行けるアイドル」が流行しましたが、その後乃木坂46ら多くのアイドルが現在も握手会や会えるイベント、またはオンラインでのミーグリ(お話し会)を開催しています。

AKBや坂道がいまだに実人気にそぐわないCD売上枚数を達成しているのもすべてそのせいで、音楽が聴かれているわけではありません。

坂道アイドルのミーグリが現在最も多くのファンを集めているようなので、私は彼らの言動をネット上で観察していますが、まるでキャバクラや風俗に向かうかのようなミーグリ体験の発言を見るにつけ、この商売は果たして合法なのか?と疑いを感じてきました。


ミーグリってそもそも合法?


アイドルの握手会が合法なのかについて検討したブログがあったのでご紹介します。

この方によると握手会はぎりぎり合法です。

握手会が社交儀礼上の「あいさつ」程度にとどまるのであれば、どうやら「接待」にも「風俗営業」にも当たらず許可も手続きも必要なさそうです。

アイドルの握手会は、ファンのCD購入に対する社交儀礼的なお礼の行為であり、アイドルと出会って歓談する「接待」の機会を売っているわけではないので大丈夫、という解釈らしいです。
ミーグリはオンラインなので接触がなく、さらに合法性は高そうです。


異議を唱える理由


しかし私は、ミーグリに関して下記の理由からこの解釈に異議を唱えたいと思っています。


① 特定少数の客と一定時間談笑するのは「接待」では?

多くのミーグリでCD購入に対する儀礼的なお礼行為を超えて普通に一対一で談笑している状況は、風営法の「接待」に近いと考えられます。

参加者は憧れのアイドルと儀礼的な挨拶だけで十分とは間違いなく思っておらず、実際のところ挨拶を超えた個人的な会話が行われています。
(ミーグリレポ等からの推察)

もちろん風営法のいう「歓楽的な雰囲気」かどうかの判断は分かれますが、客は間違いなくそういった期待を持って参加しているので、建前上はともかく現実は非常にグレーと言えるのではないでしょうか。


② キャバクラ嬢と同様に客引きの「営業」をしているのでは?

ミーグリ売上ランキング上位を獲得することが実質的にシングル曲メンバーの選抜条件となっており、そのためにアイドルは営業的な業務としてミーグリ販売を行っています。

アイドルのブログやメッセージではひんぱんにそういった販促が行われていて、もはやCD購入のお礼という建前は消え、選抜メンバーに選ばれたいから買って!という必死の姿が見て取れます。

しかしそういった営業的姿勢は風営法のいう「反復継続を求める営業」といって差し支えないのではないでしょうか?


③ 18歳未満のアイドルは保護されるべきでは?

法律上は18歳未満がミーグリ活動に従事しても問題ないわけですが、本来その年齢は「児童」であり、ミーグリのようなストレスの高い業務に従事させないよう配慮する必要があります。

幅広い年代の人がミーグリに客として参加していますが、数秒で1000円とも言われる相場の高さから、高収入の高年齢男性が多く参加しています。

すると、年の離れた大人で下手すると50歳以上の男性に対し、画面越しとはいえ18歳未満の女性アイドルが個人的な会話を成立させなければならないという一般常識では考えられない事態が常に発生しています。

しかもその客は場合により数万円を支払っているので、それ相応の満足をその児童に要求してきます。

本当に気持ち悪いです。
これを異常と言わずして何というのでしょうか?


大人がやるべきこと


・購入のお礼の範囲を超えて歓談しないよう第三者が監視する
・アイドルが客にミーグリ購入を営業するのを禁止する
・18歳未満のアイドルがミーグリや握手会へ参加することを禁止する

繰り返しますが、現在の握手会やミーグリは合法です。

ですが、限りなくグレーで脱法的であり、風俗業界と非常に近しい手法で異性への興味を強く喚起し多額の収入を得ている芸能会社等の運営者は、倫理的にもっと非難されてしかるべきだと私は思います。

若い異性の魅力で客を集める商売は放っておくと常識の限度を超えてしまうので規制が必要であり、ミーグリは明らかにそれに該当します。

平成の大不況下で発明されたこの法の隙間を突いた商売も、いい加減そろそろ社会からNOをつきつけて止めさせる必要があるでしょう。




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