面貸しのメリット・デメリットとは？

知っておきたい、面貸しの知識。

---

最近、シェアサロンや面貸しのサロンも増えてきたよね。
気になっている美容師さんは多いのではないでしょうか？

面貸しには良い点もありますが、
特徴をしっかり理解していないと、トラブルが起こりやすいのです。
メリット・デメリットについて解説していきましょう。

面貸しのメリット・デメリットは？

---

まず、面貸しのメリットを見ていきましょう。

・面貸しのメリットは、以下の3点です。

①自由な働き方ができる：面貸しで働く美容師は、お客様からの予約があったときのみ働くことができます。そのため、時間の融通が利きやすく、家事やダブルワークとの両立がしやすいです。また、上司や部下といった職場の人間関係によるストレスや悩みもありません。

②一対一でお客様と向き合える：面貸しの美容師は、お客様のカウンセリングからシャンプー、カット、会計まで全てを一人で担当するため、お客様としっかりと向き合えます。そのため、お客様の悩みや理想を共有しやすく、リピーターになってもらえる可能性も高くなります。

③店舗を構えるリスクをとらずに独立できる：面貸しの美容師は、店舗を構えるリスクを抑えながら独立することができます。開店・独立する場合、店舗の初期費用や設備代、人件費などが必要となりますが、面貸しの場合はこれらの費用が不要です。そのため、大きなお金をかけずに独立することができます。

・面貸しのデメリットは、以下の3点です。

①経理業務を自分でしなければならないこと： 面貸しの美容師は、個人事業主として自分で経理業務を行わなければなりません。これには、売り上げの管理、経費の計算、確定申告などが含まれます。時間的な自由がある反面、経理業務に多くの時間と知識を要するため、仕事時間が増えてしまう可能性があります。

②集客を自分でしなければならないこと： 面貸しの美容師は、自分でお客さまを集客しなければなりません。多くの美容室は予約サイトを利用しており、これに登録することでお客さまに見つけてもらえる可能性があります。しかし、広告費用もかかるため、集客に多くの経費をかけられないことがあります。
③収入が安定しない可能性があること： 面貸しの美容師は、売り上げが収入に直結するため、仕事がなければ収入がゼロになってしまう可能性があります。一方で、お客さまを獲得し売り上げを伸ばすことで、収入を増やすことができます。しかし、雇用される場合とは異なり、自分の頑張りで収入が決まるため、安定感はありません。

以上が美容師にとっての面貸しのデメリットです。ただし、一方でフリーランス美容師として働くことには、自由度が高く、自分のやりたいスタイルで仕事をすることができるメリットもあります。また、個人で集客することで、自分のスキルやセンスが評価され、独立開業することも可能です。デメリットを上手くカバーしながら、自分らしい働き方を見つけることが大切です。

面貸しの報酬について

---

美容師と美容室の間で採用される面貸しの報酬形態には「時間制」「歩合制」「月額制」の3種類があります。報酬の金額は、双方で話し合って決める必要があります。以下では、それぞれの報酬形態の特徴や相場について詳しく説明します。

時間制
美容室のスペースを時間単位で借り、その時間に応じて美容室オーナーにレンタル料を支払います。売り上げによらず、時間あたりの支払いが決まっているため、高単価のメニューや販促品に強い美容師に適しています。時間制の相場は、1時間あたり1,500円～2,500円です。

歩合制
売り上げの一定割合を美容室オーナーに支払い、残りを美容師の報酬とする方法です。売り上げに応じた支払い額になるため、無理のない支払いができ、時間を気にせず施術できるメリットがあります。歩合制の相場は、売り上げ額の40％～60％です。

月額制
毎月同じ金額を美容室オーナーに支払い、設備とスペースを借りる方法です。毎月の支払額が固定化できるため、売り上げが高くなれば報酬が増えるメリットがあります。ただし、売り上げが少ない月は支払いの負担が大きくなるデメリットもあるため、安定した売り上げが必要です。月額制の相場は、立地や設備によって異なり、1カ月5～15万円とされています。

まとめ

---

フリーランス美容師として自由度の高い働き方を実現するには、面貸しは魅力的な選択肢です。確かに、収入が不安定などの課題もありますが、時間の柔軟性を持ち、自分に合った報酬形態を選べば、理想的な働き方を実現することができます。

もし美容師としてスキルアップや独立を目指している場合は、面貸しを選ぶことで、リスクを最小限に抑えながらフリーランス美容師として自由な働き方を実現できるかもしれません。ぜひ、検討してみてください。