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2022年購入した音源から印象に残った10枚

去年配信で聴いた音源に引き続き買った音源について語る。


2022年購入した物は忘れてる物もあるかもしれないが全部で把握してるのは30前後くらいでCD5枚、中古レコード12枚、新品レコード14枚、テープ1つ。
多分。思ったより少ないが10枚程印象に残ってる物をあげていく。

Divide and Dissolve/Gas lit

これは静岡の浜松のsone recordsで購入した。
ここのレコード屋は90sのUK/USの新譜を中心にしたラインナップだが端っこにあるExperiment/avant-garde/etcのコーナーが好きで、HM/HRの棚には置かれないであろうメタル等が並べられてられている。これもどんな感じですか?って喋りながらおすすめされて試聴させてもらって購入した。
オーストラリアの2人組のインストポストメタル/ドゥーム?的なバンドで、ギターは荒く重く歪んでかなりヘビーなんだけど、ドラムの他に色々な楽器が重なっていて荒い印象はなくてクラシカルな印象が強くて、映画のサントラ的だけど、BGM的ではない強い知的なサウンド。
初めて聴く感じの音楽。ポストメタルとかブラックメタルって枠が広すぎてなかなか定義が難しいが、おそらく初期はもっとドゥームメタル寄りでリリース毎により実験的だけど洗練されてきてるんだと思う。

kamomekamome / SWARRRM split

きっかけはこの動画

この動画で”超えて”を聴いてかなりやられた。
リップクリームとかジャパニーズハードコアを煮詰めて全マシでみたいな曲。2022年にギリギリ購入。スウォームは数年前初めて観たり聴いたりした時パンチがありすぎてよく分からないと思った。自分が知ってるグラインドコアではないし、演奏もエクストリームなX JapanにヤバいVoが乗っかっているような謎世界観が炸裂していて完全に理解不能だった。これは格好良いのか???って。

カモメカモメも10年以上前にアースダムでHELLBENTとビヨンズとかの対バンで観たんだけど”今日はギターが来れなかったからベースを連れてきた”とかっていってバキバキしたツインベースにメタリックなハードコアサウンドによく分からないVo、昔からこのvo謎過ぎるだろって思ってた。
これも格好良いのか??って。

でも気付いたらリピートしている。獣臭さを放ってる癖になる家系ラーメン屋だ。いや富士丸だな。
最近気づいたのは自分は二郎じゃなくて富士丸が好きだ。
良いか悪いか、好きか嫌いかは置いておいて、自由にやれって言われてるようなスプリット。
最高。


Mrs piss / Self-Surgery

Chelsea Wolfeでドラムを叩いてる方のソロ?で、チェルシーウルフとのユニット。この方の別でやってるユニットは結構ストーナーなバンドだった。
エモやポストハードコア、ポストメタル、ストーナー,ドゥームは今となっては色々な人が語ったりすると思うけどこれらのジャンルに被ってるけどど真ん中じゃないアーティストはやはり日本だとなかなか語られる事が少ない気がする。オルタナ感もあるけどオルタナと呼ぶには少し世界観が強めでゴス寄りでメタル、ストーナー/ドゥーム寄り?ってサウンド。広い意味でメタルでちょっとDaisy Chainsaw感もある。
改めて聴き直してるけど格好良い。パンプキンズのadoreもそうだけどゴス/ニューウェーブが漂ってるアーティストが結構好きだ。
一枚だけじゃなくてまた次のアルバムも聴きたい。


yarmulke / the complete discography 

これもyOshiさんや3LAが関わって熱心にやってる時点で格好良いんだろうとは思っていたしSNSでの盛り上がりや再結成して欲しいってツイートを目にして絶対に聴かないと思った。
定期的に起きる色んなバンドの再結成の盛り上がりを見る度に現役でやってるやつが解散した人達に話題を持ってかれたらダメだろ。って言うshitもありつつ、やっぱり今やってる人達で盛り上がりを作らなきゃ駄目だ。って思ってる。

このシーン良いよね。関係ないが、

すとは言いつつベースを弾いてくれてる斎藤君(aoni)が良いって何かで書いてて聴いてしまってその瞬間にもう優勝。
はい格好良い。結局年末3LAで買ってしまった。
帰りの車内でかけたけど優勝。
似てないけど個人的にちょっとsikに似てる気もする。
ただただ格好良い!だけど悔しいからもう語らない。

Tool / Opiate

去年の頭くらい?にamazonで安くて購入したtoolの1st ep。自分は”10000days”がリアルタイムで洋楽好きの同級生にスピリチュアルベガーズと一緒に借りて、toolは今いちだったんだけど、数年前からハマった。最初のアルバムからもう世界観が確立されて、リリース毎に壮大なんだけど初期はかなりワイルドでシンプルな格好良さが刺さる。cold and uglyはいつも弾いてしまうシンプルで最高なリフだ。

Mahavishnu Orchestra/The Inner Mounting Flame

ジャズ/フュージョン/プログレで語られるジョンマクラフリンのグループ。
プログレぽく所謂牧歌的な曲もあるけど、
手数の多いドラムと高速ユニゾン、激しく展開する早い曲は個人的にMath-core(日本だとカオティックハードコア)の原型だと思ってる。高速回転させたらDEPとかConvergeだろって。
ファーストの荒々しさと急な感じとか個人的に好きだ。

Nobody Celebrats My Birthday / 鬼

去年の3月渋谷に観に行って購入したCDで引っ越しの際に良く聴いてたアルバム。
このアルバムを聴くと個人的に自分が聴いて触れてきた好きな音楽の感じが散らばっていて好きだ。地元の札幌に居た時に少しだけ触れたあのローカルな札幌ハードコアの雰囲気や激情ぽさや、oathbreakerとか近年のブラックメタルな雰囲気とか格好良い。
あと曲短いの良いよね。”愛”が個人的に好きだ。
あと”平等”が展開だったりサウンドだったりエクスリームミュージックの色々な要素が混じって格好良い。
自分もどこかの曲で入れたいと思ってるんだけどピッキングハーモニクス要所で入るの格好良い。
また東京に呼ぶので是非観に来て欲しい。

https://note.com/b_m_records/n/n25c4e8cc4f34

https://note.com/b_m_records/n/nca64c94abd91

これも合わせて読んで欲しい。


kallaqri,phon,garan『』,braqkotone,ricolt / 5way split 

青森のkallaqri、足利のphone、新潟のgaran『』、山形のbraqkotone、群馬のricoltの5way split
リリース当時生活が変わって書いそびれていて配信で聴いてはいたんだけど12月観た時に購入した。

phoneとricoltは既にリリースを待たずに解散している。ある程度大人になると各々の生活があって合間を縫ってバンドをやるってのは結構大変だ。それに加え散々このnoteにも書いている事だけどそれにおそらく関東圏以外の地方で音楽をやると東京で毎週行われている近いジャンルでのバンド数が多いイベントが成立出来ない。
人が居ないと成立しない場所にいると場所がない、金銭的な部分や労力や人が来ない(いない)から続けるのが困難で週末の趣味にするにはハードだ。息抜きの週末のフットサル的な活動は難しいと思う。だから否応なしにローカルな場所で続けるという事は真剣で本気な活動だという事になると思う。
だから詳しい事情は分からないが辞めなくもいいし、宣言しなくてもいいのに解散を選択するって事はきっとそんな気がする。

脱線したけど、braqkotone以外は観たことがあって自分も音が歪んでる音楽をやるようになって改めて思うがどのバンドも本当に練って作られていて悔しい気持ちになる。ギターの音に複雑で激しいフレーズにリズムパターン、展開、録音。どれも格好良い。
何気に曲順も良い。kallaquriとphoneでアガってgaran『』の世界観で落ち着いて、braqkotoneで少し味変して、ricoltで締める。二曲ずつ入ってるのも良い!
CD出すのってリリースするまでに曲作って、試行錯誤して、練って、録音して、アートワーク考えて、そこまでで結構お金もかかるし、スケジュール組んだり、かけた時間の見返りがあるわけでもなくて大変なんだけど、今回だけじゃなくてでまた次のリリースも聴きたいと思う。

American Nightmare / Life support 

Deathwishからコンバージの”All We Love We Leave Behind”のTシャツを購入したいと思い一緒に買ったバンド。自分は全然知らなかったバンドだったんだけど、ハードコア好きな人からしたらかなり有名なんだろうな。
メロディックではないけどカラッとしたキャッチーなパンクで。自分が求めてた感じのハードコアで、2曲目のLeft for deadはなんかダイナソーJrぽくて湿り気あるなって思ってたらLemonheadsってバンドのカバーらしい。こうやって自分のなかの新しい音楽が広がってくのが良い。


SANS VISAGE / LOOK AT MOMENT 
split

リリース時に買いそびれてFuther Platonicで買った一枚。sikの♯1 “Revolting”でマスタリングしてくれた上山くんのバンドsans visageと高松のlook at momentのスプリット。サンビザの曲は激情感を残しつつ少し進んだ内容の曲になっている。格好良い!
look atはレコードで聴くタダケ氏のvoがただただ格好良い!演奏も直球でハードコアでイントロから終わりまで格好良い。


sik / #2 “Burning”

これは自分で金を払って作ったフィジカル、EP、ソノシート。だから一応買ったフィジカルって事で笑
2回目の録音で2回目のプレス、何より最初に作った後の曲だから色々少しだけ進む事が出来たソノシート。
曲を作ってメンバーとアレンジして固めて録音してリリースするまでにアートワーク、歌詞カード、ライナー等色々同時進行で進めるのがそれなりに大変つつも楽しい作業で、今も3回目の作業を同時進行で進めていて3月頃リリース予定だ。
この作業を重ねて少しずつ良い物にしていく。とは言いつつ毎回全く同じやり方ではルーティンにハマって、やってる気になるだけで拡がりがりがないから、常に何かしらを発展させたやり方でリリースしていきたいと思ってる。力尽きるまでやり続けるので気に入ったら買って欲しい。

このリリースから作ったzineは次回からもう少しボリュームを増やして製作中だ。この作業も大変だけどなかなか楽しい。
このzineはすぐ拡がらなくも後に確実に残る物だと確信しているからチェックして欲しい。


番外編 今年よく観たYouTube


sassya-の新曲。映像も曲も展開も格好良い。
なかなか言語化出来ないんだけど何度も再生してしまう曲。格好良い!


また次回以降はsikの事、zineに関わる事を書いて行こうと思う。

sik/Burn Myself Records
タカザワ アキラ


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