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12/10 at ZIPPY HALL(Sapporo)Nobody Celebrates My Birthday presents 「咳をしても一人」

○勝手にLive Report


zineに掲載してるLive Reportのweb版です。
1ヶ月弱経ってしまったけどライブレポートを書こうと思う。個人サイトのライブレポートやレビューが減ってるからこそ自分なりの感想を好きに書く。

まず今静岡に住んでるんだけど、東京に仕事(Bridge Guitars ギター屋)だったりリハで行き来している。

地元は札幌で近々帰ろうと思っていたのでライブに合わせて札幌に帰った。

○札幌の都市の事

ライブレポートの前に札幌の規模について話したい。
自分が札幌に居たのは2006年までで完全に分かって居るかというとズレがあるかもしれない。違ったら訂正して欲しい。
札幌は東京に比べると規模は小さいが田舎に比べると結構都会だと思う。東京、神奈川、大阪、愛知、北海道札幌の順で人口が多いし今も人は増えつづけてる。

地下鉄が3線あって中心街というのは大体、全ての地下鉄が交差している”大通り”の前後1,2駅、この区間の一駅は徒歩だと10-15分くらい。

主な色々なジャンルのライブハウスがあるのは南北線の”中島公園”-“すすきの”-大通り”の3駅の間に集中していると思う。
自分が札幌にいた頃は10店弱くらいロックバンドがライブ出来るライブハウスがあったと思う。
その他にもジャズの小箱やクラブ等含めると音楽産業が盛り上がっていた2000年前後はかなりの箱があったと思う。(勿論今は昔でジリジリ減少している)

このエリア以外にもライブハウスは存在していてナンバーガールが最後やったペニーレーン24は中心街から地下鉄で20,30分の場所で、他にパンクバンドのイメージが強いピグスティーなども中心から離れたところにある。今回のzippy hallも中心から3駅離れた所にある雑居ビルの2階だ。地下にも小さい箱があって札幌のちょっとした規模のライブイベントはこのビルで行われている。

中心街は東京で言うと池袋東口のような雰囲気で裏に入ると池袋西口(北口)みたいで中心だけはそこまで東京と差がないように見えるがやはりそれでも昔に比べて厳しい状況があってでコロナもあり拍車がかかり盛り下がってるのも現実だと思う。

自分が札幌に居た頃通っていた楽器屋も中古レコード屋も今は一つもない。個人中古レコード屋もほとんど無くなったと思う。勿論ライブハウスもだ。

子供の頃Detroit7やArt School、惑星、Reefarを観に言った箱は無いし、アジカン、ポットショット、ランクヘッドを観にいった箱は平日ほとんど営業していない。時代は移り変わって徐々に没落してるように思う。音楽産業だけじゃなくて社会の話しでもあると思う。

逆に東京にきて少なくとも自分が行ってたライブハウスは移転等はあっても無くなってはいない。
でも神保町、お茶の水周辺にあった楽器屋やレコード屋はほとんど無くなってしまった。だけど東京は常に増えたり減ったりを繰り返してるからまだ数年は大丈夫かもしれないが地方は死んでいくのを待つのみかもしれない。
脱線したが地方でライブをやるってのは前提でそういう状況下でやるという事だ。そして道外からバンドをよんで企画してライブをしているのが今回のNobody Celabrates My Birthdayだ。

地方で積極的にやる、辞めずにやるってのはある程度熱量がないと出来ない。人が多い東京でやるってのと条件が違うと思う。

若い時だけ、勢いあって調子が良い時だけじゃなくて、厳しい状況下でも続けて、やり続けられる人達ってだけで説得力が違うと思わないですか?
若い時だけ威勢の良い事言うのとは違う説得力。
ここまででの事を知ると聴こえ方が変わったり深みを感じるし、知らなくてもこれで興味持ってくれたらなお嬉しいです。

○Live

企画をやるZippy Hallは中心街から3駅の地下鉄南北線、北18条駅から徒歩5,10分のビルの2階にある。

ライブはT.G.Atlasの最後の方から観る事が出来た。Impulse(高松)から出していたりilllimitterと2020年にスプリットをだしたりしている旭川のバンドだ。
ディスコード周辺のポストハードコアなサウンドを掻き混ぜて放出したようなでかなりカオティックなサウンドだった。少ししか観れなかったけど、またどこかのタイミングできっと観れるはず。

次はこの前のsikの”Share Tokyo”に出てもらったNobody Celebrats My Birthday

かなりの頻度で地元で企画をやっている気がする。しかも遠方からバンドを呼んでやっている。
今回は青森からKallaquriを招いていた。

このnoteでも散々言っている事なんだけど、やっぱり只活動する。なんとなく曲作って活動するのも悪くないし最高なんだけど、やっぱり主体的に動いて、損を考えずにアクション起こす熱量がある人やバンドが好きだ。

音楽の話に戻すと、NCMBに初期のOathbreakerを感じてポストブラック?ブラックメタル?的ではあるんだけどコードの感じがエモーショナルだったり、そこにジャパニーズハードコア的なサウンドだったりが混ざっていて好きだ。
ギターサウンドもエクストリームなメタルな音でこれは自分も参考にしたいといつも思ってる。かなりヘビーなサウンド。

ライブは2年前にthe hatchのジャスティスって企画の時もこの場所で同じ事を思ったんだけど、今回も良く人が入っているなあって個人的に感じた。
札幌に居た時の記憶ではライブハウスで地元のバンドのイベントの時は入りが寂しい事が多くて、人が入っていても身内ノリのヤジが飛び交うライブが多かった記憶がある。札幌のバンドが地元でやる企画で人が入っていて個人的に嬉しく思った。
ライブはやっぱりホームという事もありどっしりしたバンドサウンドに、ダイナミクス、最高だ。あえて多くは語らないんだけど今年の後半また彼らや札幌バンドを呼ぶのでその時は来てくれたら嬉しいです。
そして是非観に来て欲しい。

最後のトリはkallaqri、以前参加していたバンドでkallaqriが青森に呼んでくれて、その時にNCMBも呼ばれていてそこで初めて会った。その時の伏線回収ではないけど、その時から5年近く経って青森から呼んでる姿勢素晴らしいと思うし今も動いて現存してやっていて良いよな。
実質去年でた5way splitのレコ発的な意味合いもあったのかな?

その5wayのバンドのうち2バンドが解散している。
何度か対バンしたりした事があるphoneが解散してしまったり、理由は分からないが年齢を重ねて状況が変わる事、気持ちが続かなくなる事、都心部以外でやる事の難しさ、色々勝手に考えてしまう。
音楽産業、シーンがコロナがきっかけで引き金が引かれて、振り出しどころかマイナスからのスタートになった気がするし、今更だけどなんとも言えない気持ちになる。厳しい、、、

脱線したから話しを戻す。
自分が数年前に対バンした時からギターが抜けてベースが加入してるんだけどあまり違和感なく、音の棲み分けが出来て音の壁になっていた。
ボトムのベースとギターとベースのあいだのようなベースにギター、この辺のバランスや棲み分けって思ったより繊細で合わせていくのが大変な気がするんだけど最高だった。
スプリットの”深読み”の歌詞も耳が痛いなって内容だったり、バンドのダイナミクス、押し引きはNCMBにしてもやっぱり格好良いなと思い知らされる。ライブでの格好良さ、質は出来るだけ自分も高めていきたい。

関東圏でのライブもどうやら今年予定されているようなので5wayで興味持った方は是非行ってみて、行けなくもCD買ってみて欲しい。

○雑記


少し時間が空いてしまってライブレポートを長々書いているが届くべき人には届いて欲しいと思って書いている。スピード感あるSNSにつぶやくのが世の中の流れなのは理解しつつ、消費速度には合わせないぞとも思いつつこの方のツイートが流れてきて同意しつつも、

自分なりの方法を模索しているが、それでもこれを書いてTwitterの広大な海に投げ入れたところで、規則性のあるアルゴリズムの潮の流れに乗ってしまうから、届くべき所に届かないかもしれないとも思ってるからそこら辺も考えてこれからアクションしていきたい。



とりあえず次の予定は1,2月に録音で3月スプリットをだして3/25(土)高円寺都営アパート4号棟という所でレコ発の予定です。
今週は東京でジャックさんと曲作りです。
今年は去年より活動も増えるのでよろしくお願いします。



sik / Burn Myself Records
タカザワ アキラ

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