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「生きてて良かったなぁ」と思える瞬間

昨日、職場の事務女性にランチをご馳走しました。
その女性が食べ終わった後に、「あ~、美味しかった・・・生きてて良かったです♪」と言いました! 
満足そうな彼女の顔を見れば、それがお世辞ではなく本音で言ってることが伝わり、こっちもとても嬉しくなりなりました。

30代半ばの彼女は、現在フリーランスでお世話になってる会社の事務職の方です。私にとっては、彼女がいないと仕事が成立しない方なのです。
2人目の出産を控え、来週から育児休暇に入るので、昨日ランチ会を開催する運びになりました。

「生きてて良かった」・・・
自然と言葉にできるなんて、余程ピュアな心の持ち主じゃないと言えないよな~と思いつつ、そんな瞬間を大切にしたいな~と思ったのです。

「箱めし」をご馳走しました。

関西育ちの私は、うなぎは色々食べてきましたけど、穴子はせいぜい天ぷらか寿司屋の蒸し穴くらいしか、食べたことありませんでした。

私自身、今でも「玉ゐ」さんで箱めしを食べた時の衝撃を忘れられません。「なんじゃこりゃ~(松田優作風)」という、今まで食べたことのない衝撃だったことを覚えてまして、彼女に聞いてみたら「玉ゐ」さんも行ったことないし、穴子も大好きだと言うのでお連れしたという訳です。

老舗なので東京の方ならご存知かもしれません。
お店の佇まいも、歴史を感じます。
「箱めし」=お重の中に「焼穴」と「蒸穴」が入っていて、最後の仕上げにお茶漬けにして頂く味変が、これまた最高なんです!!
(「ひつまぶし」より、あっさりと頂けます)

久しぶりに行ったのですが、私もお店の方に「美味しかったです!生きてて良かったです!」と、お伝えしてお店を後にしました😆
そして、育休に入る彼女とも暫く会えないので、お互い挨拶してお別れしました。

彼女に喜んでもらうことができて、「生きてて良かったな~」

大好きな映画「寅さん」の中にも似たようなシーンを思い出しました・・・
(寅さんと甥っ子、満男の会話)

満男:「伯父さん、人間は何のために生きてんのかな?」
寅さん:「生まれてきて良かったと思える、その一瞬のために人間は生きて
     いるんじゃないか?」

男はつらいよ 寅次郎物語

映画を観た当時、とっても心に響いた言葉です。

会社を辞めてから何者かになるために「変身中」の私です。
アンラーンが辛かったり、モチベーションが落ちそうな日もあるのですが、「風呂に入って大の字になる瞬間」だったり、「風呂上りに飲むビールの
一口目の瞬間」に、「生きてて良かった」と小さな幸せを感じています。

「生きててよかったな~」って、些細なことでも感じられる感性を持ちながら、毎日を生きていきたいな~と思った出来事でありました。

「箱めし」・・・いつか娘にも食べさせてあげたいな。

                            2022.10.8

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