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デジタル・ディバイド問題

母親のブログを運用するようになって、「デジタル・ディバイド問題」について考えることが増えた。

デジタル・ディバイドとは、インターネットやコンピュータを使える人と使えない人との間に生じる格差のこと。

84歳の母親も数か月前から「LINE」で文字入力ができるようになった。
noteを始めて半年経過。そろそろ、自分で「noteの原稿も打つ」と言い出さないかと期待しているのだがまだ言わない。
昨日も母親のブログ投稿を終え、LINEでURLを送付。
送付後、「○○を修正して」と文字修正のLINEが届く。
FAXで送られてくる母親の漢字は難しい・・・
昨日は「枇杷茶」が読めなかった😥
文字修正、そろそろ自分で挑戦して欲しいのだか「デジタル・ディバイド問題」が立ちはだかる。

「noteの文字修正」、YouTubeを見れば解決できる。
しかし、母親はYouTubeの使い方も分からない。
先日、妻と義母が電話で1時間会話していたのも「デジタル・ディバイド問題」だった。義母のスマホの「LINE画面が真っ黒」になり、困った義母は遠く離れた場所に住む娘を頼る。
お互いイライラして「声のトーン」も大きくなる。
1時間経っても解決せず、結局「義母は娘にスマホを送る」ことになったらしい。

「デジタルイミグラント」

「デジタルネイティブ」の対義語らしい。
物心ついた時からパソコンやインターネットのある環境で育った子供たち世代が「デジタルネイティブ」。
「デジタルイミグラント」は、まさに私たち50代。
IT普及以前のアナログ環境に生まれ、学習によって後天的にデジタル環境に合わせてきた世代を指す言葉。
会社では「ITリテラシーが低い」と揶揄され「デジタル・ディバイド問題」に悩むひとも多いのではないか。

思えば会社員を卒業し、フリーランスになっての4年間は「デジタル・ディバイド問題」と悪銭苦闘した時間だった。
スタートアップ企業で働く20代若手たちと対等で働くために、56歳のとき「ブラインドタッチ」をマスターした。会社員時代に触ったことのない各種システムにも何とか順応してきた。ITリテラシーが低い私だが「少しづつ出来なかったことができる」ようになった。
イミグラント?「移民」という意味らしい。
私たちのことを「デジタル移民」と呼ぶのでしょう。

さて、「母親のブログ対策をどうしようか?」と考える。
母親もきっと「いつまでも息子に頼むのは悪い・・・」と思っているだろう。(たぶん)
母親から「これからは私が入力・修正するという連絡を待とう」と思う。
いつか「自分でやる!」という日が来ることを願う。
そのような気持ちになるのも「娘と孫」のおかげ。

2歳の孫と格闘する娘を見て思う。
自分の時間がない娘は、昨晩我が家へ来て長時間お風呂に入っていた。
「ゆっくり風呂に入れること自体、幸せなこと」だと教えてもらった。
きっと母親も私を育てるのに、ゆっくりお風呂にさえ入れなかっただろう。
自分の時間の多くを、私に捧げたに違いない。
そう思えば、母親へのブログの時間や修正の時間も「恩返し」と思える。

84歳の母親もLINEでの文字入力や、写真の送付など「できること」が少しづつ増えている。

誰かが誰かを支えることで「デジタル・ディバイド問題」が少しでも解決に向かい、「私にもできるのね」という人が増えれば嬉しい。

                                                                                                   2024.7.15

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