社員を定着させるためには、、、

ご質問にお答えします。
「社員が定着しない。仕事をすぐに辞める。」を記事にあげたところ、
いくつかのご質問をいただきました。

内容は、わかるけれども、じゃあどうすればいいの?
どうやればいいのかを、一言で言えるほど簡単ではないですが、原理はシンプルです。
ここに居て良い。ここに居たい。ここに居る方が自分にとって良さそう。
これらを満足させればいいです。
これまでの経験したお困りの企業様のほとんどは、この逆でした。
マズローの5大欲求は、最低限に不安要素から除いてあげなければいけません。
やってはいけないことはやらない。やらなければいけないことをやる。
これだけです。
いくつかそのための要素がありますので、今日は、それらをあげておきます。
私のnoteでは、働く全ての人が、幸せになる。そのために、、、をテーマにしています。
「仕事を楽しむ!」
そのためには、成果は、絶対に必要です。
成果を出すために必要なことは、この3つだけです。
・目的&目標が正しく設定され適用されている。
・ストーリーが正しく作られている。
・スキルがある。

「仕事をすぐに辞める、それを防ぐ」
どうすれば、防げるかを、目次的にまとめると、
社員がこの会社に居ても良い、居たいと思うのは、
・マズローの5大欲求(特に社会的欲求、承認欲求)
→第一、第二を声高に説明しているビジネスコーチは、本物ではありません。本当にブラックな企業では、重要な点ではありますが、もしそうならすぐに行動して、その問題は解消されなければいけません。
実際に人員削減や、給与カットなどが実施決定されていたけれども、それらをやらない条件でコーチングを引き受けた例はあります。その場合は、短期間でその状態を抜け出す実績を出す必要がありますが。
ここでは、この組織に居たいと思う心理的安心感の部分が文化として完成していなければいけません。
・自分の役割が明確
 会社の存在意義(社会貢献)とそれにつながる部門や人の役割が明確になっていること。
・やっていることが、役割に正しく合っていること。
 ストーリーと読んでいますが、その役割を果たすためにやるべきことは、作業分解されて、全てがつながった状態で、失敗しない工夫を盛り込んでいるかです。「正しいストーリがあること」
・その役割を果たすために、自分が今やらなければいけないことがはっきりしているか?
→これは、今やる作業としてだけではなくて、役割に対して必要なスキルが明確になっていて、その差を埋める仕組みとそのための努力を前提とする文化ができているかです。
つまり、ここにいて良い(成果と貢献)、ここに居たい(成長)、それをみんながのぞんでいるという心理的安全性は、必須です。
今やっていることが、必要とされていることで、それを続けているとスキルが上がって自分の成長もできて、より大きな役割を果たせる。
囚人の穴掘りや、やりがい搾取、負の仕事、、、そして、成長しない企業、これらが揃うと誰も居たくなくなります。
そういう状態の企業とここに居たいと思う成長企業との絶対的な差は、
それらを象徴的に表すことばがあります。
・失敗から学ぶ!(失敗は想定内)
どんな人でも、毎日何らかの失敗をしています。
それが影響しないようにしているだけです。
影響していないと思い込んでいるだけかもしれません。
結果だけの減点評価では、組織は成長しません。

詳しく説明していきます。
目的&目標が、正しく設定されているというのは、
あなたの会社のビジネスが、社会にとって必要とされていることが大前提にあります。
そして、企業活動が、それに応えるためのものである必要があります。
単なるお金儲けでは、ダメです。
(感情と思考のテーマでこれについてもあげていきます)
企業理念は、どうなっていますか?
企業としてあげている企業理念は、外向きにはかっこいい言葉で短く作ることもあります。これは、その発信している目的が外に向けているので、間違いではありません。社内に対して、それはどういうことを言っているのか、具体的に言語化、行動化できていなければいけません。
それらは、聞いていると、見ていると、正答のように見えるということをゴールにしていてはいけません。
何のために、という一番深いところで、全従業員さんの間で」共有されていなければいけません。
ビジネスの本質は、社会貢献です。
世の中の誰かに対して、その必要とされている価値を提供するのです。
買ってくれる誰か、ではなくて、必要としている誰か、です。

次に、ビジネスの全体像を可視化できていなければいけません。
全体像とは、お客様と自分たちだけではなくて、お客様とお客様以外も含めた世の中の層と、自分達以外の企業、つまりは、競合各社さん、
そして、自分たちのビジネスに協力していただいている企業様。
納入業者さんや、運送業者、広告業者、、、大本の材料屋さん、
金融や株主などの資金関係、、、全てです。
そして、自分達、社内の人たちの部門です。
世の中における自分たちの会社の存在意義を、正しく定義できていて、
それら全ての役割を理解できていることが必要です。
その上で、自分の役割です。
全ては、自分達の商品やサービスを必要としているお客様のために、繋げっている必要があります。
そして、自分の役割です。
「やること」ではなくて、役割です。
経営層、管理職の方々は、これらをご自分の言葉で説明できますか?
全ての企業様の改善には、必ずこの点を徹底理解していただくようにしています。

次に、その仕事、その作業が、何につながっているか?です。
自分の役割はわかった、(単に売ること。は、役割ではありません)
で、そこからずれていないように思うけども、、、よくわからないという社員さんも多くいらっしゃいます。
この場合は、やっていること、作業そのものの意味が、正しくない場合が多いです。指示する管理職が理解していないという理由もあります。
ビジネスでは、全ての作業が、最終成果につながっています。
繋がっていないのは、完成度が低い状態です。
(ただし、ビジネスに直結している作業以外に、オフェンスとディフェンス、投資と保険という活動も必要ではあります)
完成度が低い状態というのは、その作業が、最終成果につながらず、何かのやり直しだったり、現状に対して合っていないものだからです。
作業には、最終成果につながる本作業と、その本作業を確実にやり遂げられるようにする前段取り(準備)と、本作業をやった結果が正しいかどうかを判断したり、次にやるときに失敗しないための作業となる後段取りがあります。この3つで構成されていますが、やる気を削ぐ作業の多くは、これら3つの作業ではなくて、誰かの失敗のフォローだったり、やった結果がそもそも求めているものではなくてやり直しだったりします。
製造業では、「失敗コスト」という言葉で明確に運用されていますが、これは製造業ではなくても重要なキーワードとなります。
人は、毎日毎日、1日に何十回もの失敗をしています。
多くの失敗は、単純なことなので、やり直しています。
自分の失敗を、自分でやり直す。
それをそのまま仕事、ビジネスの現場に持ってくると、自分一人だけで仕事をしているわけではないので、誰のミスでも、誰かが誰かのミスのフォローをしなければいけなくなります。それ自体は、想定内で認められる組織にしておく必要がありますが、その状態が全く改善しないで、フォローばかりしている部門や社員さんは、疲弊してしまいます。
その作業はいくらできても、自分達企業の価値を上げることにならないからです。
作業の「OKレシピ化」が必要です。
そのためには、目的&目標現状分析(実力、課題、制約、前提条件、など)→戦略・戦術実行計画(バックアッププラン)→実行検証(結果評価ではない)→推進OKレシピ化
それには、これらの流れをまとめてストーリーを正しく設定することが必要です。

まず、目的と目標を、高くあげて、そして視座をそこにおいて、
行動(努力)し続ける。
その中での失敗は、みんなで共有して、OKレシピ化し、レベルを組織であげていく。
ここに居ていいんだ。ここに居たい。ここに居ることが自分の幸せに繋がる。

大きな課題の多いクライアント様では、よくお話するのが、
「誰かが失敗したら、みんなで笑え!」です。
まず、責任者が笑えです。その場ですぐに、です。
これは、バカにした笑いではダメです。
「そっかぁ、失敗したのかぁ、うまくいかなかったんだぁ、、」ってニコニコして、「ありがと」で、
「どうやったの?何がダメだったの?どこまでうまく行ってたの?、、、」できるだけ、すぐに、全ての情報を整理します。
大きなミスの場合は、できるだけ多くの人が一緒になってやれる環境を作るのがいいです。
それは、再発させないためです。
そのためには、現象だけで捉えていてはダメです。
原因、属性、あらゆる情報をできるだけとります。
そして、これまでの経験と合わせて、原因を特定し、その原因に対して対策を打ちます。個人のせいにして、無かったことにするのはダメです。

組織の責任者は、まず、組織の空気を感じましょう。
そして、目的や目標、自分達の会社の存在意義、それぞれの役割、そのつながり、それを自分の言葉で語れるようにして、常に意識して行動してみましょう。

細かくはケースバイケースなので、不安な方、ご質問のある方は、お問い合わせください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?