2020年5月の記事一覧
二十五句「神は退隠してゆく」
「神は退隠してゆく」
眼奥の昏きを隔つ羽音聞く
優曇華の忘れを不二の辻に置く
夜藍の大花野より魔女来たる
苔深き鳥頭観音腕無し
海百合の頸吊の木のえくれえる
対の枝の間祈りの反時間
白桃を真中にして大日輪
唯一のこの青空やKARASHINAや
産道の傾斜まつすぐ花菜海
花触る花絶ている大鏡
純粋を喰ふや静かに滝落ちる
霧雨の速度に奥の夕薫る
深き凪 先ず首堕とす曼珠沙華
盲目の馬の進むや大枯野
「神は退隠してゆく」
眼奥の昏きを隔つ羽音聞く
優曇華の忘れを不二の辻に置く
夜藍の大花野より魔女来たる
苔深き鳥頭観音腕無し
海百合の頸吊の木のえくれえる
対の枝の間祈りの反時間
白桃を真中にして大日輪
唯一のこの青空やKARASHINAや
産道の傾斜まつすぐ花菜海
花触る花絶ている大鏡
純粋を喰ふや静かに滝落ちる
霧雨の速度に奥の夕薫る
深き凪 先ず首堕とす曼珠沙華
盲目の馬の進むや大枯野