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【読書感想文】「雪国」著:川端康成(角川文庫)
学生時代に読もうと鞄に入れて持ち歩いていたが、その時一緒に入れていた水筒の中身をぶしゃーと零してしまい、ふにゃふにゃになってしまった。
すぐに乾かしてなんとか読める所まで回復させたが、表紙が少し破れてしまったのが悲しくなかなかもう一度手に取ることが出来なかった。しかし、フォロワーさんにきっかけを頂いてようやくもう一度手に取ることが出来た。『雪国』ちゃん、汚してごめんね。
有名な冒頭の一文から一気に物語の情景に惹き込まれる作品だった。始めは美しい田舎の話なのかなぁと思っていたが、どんどん読み進めていくうちに、あ!これ薄暗い話!となっていく。
主人公の島村と駒子の恋の行方はどうなるとワクワク読んでるうちに島村が東京に残してきた子ども達の顔が……と宣う。子ども?What?となりながら読み進めるとおい!お前妻子持ちじゃねぇーーかーーー!!!!と思わず頭を抱えたくなった。駒子は島村が妻子持ちだと気付いていたのだろうか…切ない
一つ一つの描写は美しいし、今まで見たことも感じたことも無い表現を受け取ることが出来てこれが新感覚!と楽しむことが出来て良かったです。
読んだ期間 2023/09/10
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