「たくあんが好きだ」と思いっきり言えない理由。

「たくあん」と聞けば、誰もが黄色の漬物を思い浮かべる。
お弁当に添えられてるたくあんを想像する者もいるし、おにぎりに添えられてるのを想像する者もいる。スーパーで売られたままの剥いた焼き芋のようなたくあんを想像する者もいるかもしれないが、だいたい、全員同じイメージの国民的人気漬物だ。

しかし、味についてはどうだろうか。
私は、たくあんが好きかと聞かれれば、面倒な時は好きだと答えるが、本当は、好きなたくあんと嫌いなたくあんがある。私が好きなたくあんは、噛んだ時に、そのまま、カリッと音を出してすんなり噛み切れるぐらいのシャキットタイプだけだ。
一方、噛んだ時にカリッとした風の音はでるが、実は噛みきれないまま、歯がたくあんに食い込み、たくあん汁が、じゅわっと出てきてしまうシワシワタイプは、噛んだ瞬間に「しまった!しわしわのおばあちゃんを噛んでしまった。このまま、噛み進めれば、なんとも言えないおばあちゃん汁が出てきてしまう。ウエー。」となってしまうので、口にも入れたくないぐらい苦手なものである。
なので、私は、たくあんを率先して買ったり食べようと思ったりする事はないが、どうしても食べなければいけない状況に陥ってしまった場合は、見た目で判断するしかない。私の経験上、黄色が薄めであり、蛍光イエローに近い色で、スベスベしているたくあんは、食べれるタイプである確率が高いという判断基準で細心の注意を払い口に入れている。それ以外は、全部、おばあちゃんタイプ。だいたい、それで合っているのだが、たまーに「そんなに蛍光イエローしてんのに、おまえ、おばあちゃんだったのかよ…」というたくあんもいる。 

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