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映画「竜とそばかすの姫」を見た

先日、「竜とそばかすの姫」を映画館で鑑賞。アニメ映画は随分と見ていなかったが、これは見て損はない、むしろ今のうちに、映画館で見ておけ、と声を大にして言いたい。

「U」というバーチャル空間の広大さ。

飛び交うアズ(プレイヤーの分身)たち。

そこに、アンプを乗せたクジラに乗って、華やかな衣装に身を包んだ歌姫ベルが登場する。

音楽が、歌声が波となって押し寄せ、空間を席巻する。

わずか数分で、どっぷりと『U』の中へ、物語の世界へと引き込まれ、浸かってしまう。

こんな経験は、一体いつぶりだろうか?

夢のような仮想空間。

そこで注目される歌姫は、しかし現実では、あるトラウマから大好きな歌を歌えなくなった一人の女子高生。

そばかすを散らした顔。

周囲にも心を開けない。

「さえない普通の女の子」。

そんな彼女が、ネットの中で、美しい歌姫(ディーヴァ)へと変身する。

「変身譚」としてはよくあるパターンを踏襲している。

そこに、「美女と野獣」のモチーフや、「暴走する正義」、いくらでも仮面を被ることのできるネット社会や、あっという間にあふれる悪意。そして現実の家庭問題など、古今の様々な要素が盛り込まれる。

ニュースを見るのもストレスになる今日この頃だが、それでも、そのような状況の中でも良い作品に巡り合えたことは本当に幸運なこと。

できるなら、DVDが出るのを待つよりも、映画館での鑑賞をおススメしたいところ。

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