徒然日記~書く事について
どこもかしこも「自粛」モードで、何となく暗い。
最近ショックだったことの一つは、「ハマスホイとデンマーク絵画」展(東京都美術館)の東京展が、このまま閉幕になりそうである、というニュースだ。
苦戦はさせられたが、張り切って記事も書いたのに。
ナショナルギャラリー展も、スタートが延期になる一方。(ゴッホの<ヒマワリ>が来る、とあれだけ大きく喧伝していたのに。このまま東京を過ぎるか、帰るかしてしまうのだろうか)
このような状況下でも、開館している美術館・博物館をWeb版美術手帖がリストアップしていたが、数えるほどだった。
気分が晴れないなあ…と思う。
中止になるイベントは美術関係だけではない。
ライティングの仕事も、展覧会に寄せた、展覧会をより楽しむためのコラム記事をメインに書いてきているから、やりにくい事この上ない。
去年から、イベントに寄せた記事だけでは限界がある、と感じて、模索した結果、何とか「歴史コラム」という方向性を開くことができた。
・「鬼嫁・独孤伽羅が隋を作り隋を滅ぼす!だから夫(楊堅)は皇帝なのに家出した」(武将ジャパン)
https://bushoojapan.com/world/china/2019/04/10/123210
・ハプスブルク家の躍進始まる!美しき姫マリーと白馬の王子マクシミリアンの愛(武将ジャパン)
https://bushoojapan.com/world/france/2019/08/30/130527
材料を見つけるのには苦労した。
なるべく、人の手垢のついていないものを。
面白く読めるように。
そういう種を拾ってくるのは簡単なことではない。
どうすればいいか、と問われれば、「アンテナを張って、ストックを作っておくこと」、そして何より「面白がる」ことを大事にすることとしか言いようがない。
面白がる…つまり、自分の中の感情を大事にすること。
これをネタとして、人に話したいな、と感じるものがあるかどうか。
あるいは、何かの折に、雑談の中でどんな話題を出したか。それに対する相手の反応はどうだったか。
二番目に挙げた「ハプスブルク家」の話は、以前タリーズでお茶を飲みながら、友人に話したことがあった。
「おとぎ話みたいな恋物語が実際にあるんだよ~」という感じのノリで。
この誰かに話し、聞いてもらうという行為(プレゼンテーション)、あるいはイメージは、書く上で重要と言えるだろう。
何を話すか。
話の導入はどうするか。
ただ漫然と話すのはダメ。詰め込み過ぎないこと。
今も、この「詰め込み過ぎ」で時折ミスをやらかすのが怖い。
そういう時は、逆に、絶対に落したくないパーツを項目ごとに一つずつ入れていくようにしている。
そこに少しずつ肉付けをしていく。
とりあえず、時間を決めて最後まで書き通して見るのが理想的だが、細部が気になって足踏みをする悪癖がどうしても抜けない。
仕事として書く、となると肩に力が入ってしまうためだろうか。
今手掛けている仕事も、ちゃんと片が付けられますように。
次に、美術展関係の仕事ができるようになるまでに。
そして、早くコロナがおさまってくれますように。
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