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W杯で見えた世界

ここ数週間ワールドカップに沸いた日本。

私もにわかファンながら夜更かして応援した。オンライン英会話でもサッカーの話題で盛り上がったし、スポーツで熱くなるのは世界共通だなと。

一方で海外の事情を聞いていると、日本の視点とは違うW杯も見えてきた。

サッカー母国イギリス

ヨーロッパのサッカーファンは熱狂的なことで有名。中でもイギリスは、日常にサッカー文化が根付いている。

“Did you see the game last night?”
(昨日の試合みた?)

がパブでも職場でも挨拶がわりになるくらい。

クリスマスシーズンに行われる試合を家族揃って見るのもお約束なのだそう。


フットボールとサッカー

ちなみにイギリスではサッカーのことをフットボールと呼ぶ。

アメリカンフットボールやオーストラリアンフットボールなど、他にも「フットボール」がつくスポーツがある国では、区別するためにサッカーと呼んでいる。

これらのフットボールはサッカーより人気で、スーパーボールはもはやアメリカの国民的イベントに。

意外な国で大人気

逆に、自国はW杯に出場していなくても盛り上がっている国も。

バングラディッシュの国民がメッシのゴールに大はしゃぎしていた動画は、FIFAがリツイートして大きな話題になった。

不思議なことに彼らはアルゼンチン人にもブラジル人にも会ったことがないけど、どちらかのサポーターだという。それも国を二分するほどのサッカー熱というから驚き。

暗い影

今大会はそんなバングラディッシュやネパール、スリランカからの出稼ぎ労働者を劣悪な環境下で働かせたとして、カタール政府に批判が集まっている。

実際私が話したイギリス人も何人かは今大会をボイコットしていると言っていた。(それでもスコアはチェックするらしい)

日本国内ではこうした批判の動きは少なかったので、正直驚いた。

スポーツと政治

フランス革命を発端として、ヨーロッパでは人権は人々が勝ち取ってきたという意識が強く、今回の問題にも関心が強い。ドイツの選手が口で手を塞ぐポーズを目にした人も多いのでは。

一方でスポーツに政治を持ち込むなという声も上がった。

世界が注目する大きな大会だからこそ様々な思惑や忖度が渦巻くんだろうけど、その分フェアプレーのスポーツ精神が輝いて見えた。


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