パスポート洗濯事件

今回の旅である事件が発生した。それは、夫のパスポートについての事件である。(私は日本人、夫はフランス人である)

パスポート表

一週間のトルコイスタンブール旅の後、夫の実家である南仏に到着した。洗濯機を貸してもらって、私と夫はその前の週一週間で使った服を洗濯した。そして、それは洗った服を干しているときだった。

南仏の強い日差しの中腕がじりじり焼けているを感じながら私はひとつひとつ服を物干し竿に干していた。夫のズボンの脇の外ポケットに何か固いものが入っているのを感じた。何だろうとおもったその次の瞬間、それがパスポートであることに気付いた。額には冷や汗がすーっと流れ落ちるのを感じた。

案の定ポケットを開けてみるとその中からは洗濯されてしまったフランス共和国のパスポートが入っていた。それをもって、夫のところにいくと、当の本人は「そうか、ありがとう」と言ってすぐに机の上にそのパスポートを干した。私は「えええそれでいいんかい」と突っ込んだ。

パスポート裏
へなへな横河
しなしな側面


その日の夕食で皆に「夫はパスポートを洗ってしまったんだよ」と伝えると、皆パスポートを洗う?なんぞそれ?みたいな顔になって、夫は得意そうにふにゃふにゃになったパスポートをポケットから出し皆に見せた。皆、なるほど洗濯したのか、見せて。とそのパスポートをみていた。それから私は、毎回場所を移動する直前に夫に、乾いたパスポート忘れてない?と促した。

フランスから日本に帰国するとき、パリのシャルルドゴール空港で、カタール空港にチェックインすると、シルヴァンという陽気な係員が、「チェックインですね、はいはい」。そして、パスポートを渡すと、あ、「日本にいくんですね。日本は良いところ。こんにちは。」と対応してくれた。


そして夫のしわしわのパスポートを見て、「あらちょっと日本は厳しいのでこのパスポートで入国できるか確認しますからちょっとお待ちくださいね」とどこかへ行ってしまった。夫は、他の国では入国できるのに日本は厳しすぎるから皆日本を怖がるんだと、自分が入国できないかもしれないことにストレスを隠せないでいた。

しばらくして夫のパスポートの件について確認を担当して下さった係の黒人のお姉さんが帰ってきて、「結局、現地についてからそこで最終判断が下されることになったから、この用紙にサインしてください、(万が一日本に入国できなくてフランスにそのまま帰ってこないといけなくなっても、その料金はカタール空港は保証しませんよという内容の用紙)」と依頼され、サインをし、やっとチェックインを済ませることができた。


幸い夫のパスポートは写真でご覧頂けるように入国や出国スタンプが押してあるページはふにゃふにゃになったり、スタンプが滲んでいたりしたが、名前や顔写真などの重要情報のページは問題なくすべての情報がきちんと読み取れるまま残っていた。


夫は日本の永住権も持っているので、多分大丈夫だろうと夫は自分に言い聞かせていた。ちなみに私は、「ほーら管理が悪いとそういうことになるんだよw」とからかったら夫は本気で日本に入国できない可能性でヒヤッとしていたので夫はぷいと怒ってしまった。確かに、そんな状況でこんな冗談つっこみはさすがにしてはいけないな、と反省した。そして日本についたら入国審査のときは特に問題もなかったようで、何事もなかったように入国スタンプを押してもらい週国審査が完了したようだ。事前にかなりやきもきしたのが何だったのか・・・という笑い話で済んだようだ。でも念のため、フランス大使館に予約をし、今後のことを考えパスポートを新しくするようだ。


皆さんもパスポートは間違っても服と一緒に洗濯しないようにお気をつけて!笑



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