毎日戦っている私たちへ
いきなりですが「今、自分の毎日に点数つけて!」と言われたらあなたは何点をつけますか?
なかなか「100点満点です!」「毎日最高の気分です!」と言い切れる人は少ないのではないでしょうか?
逆に毎日の不平不満がぱっと頭のなかによぎってしまった人もいるのでは?
そんな方にはもってこい!ぜひともおすすめしたいのが、ブロガー・作家でありタレントさんとしても有名な、はあちゅうさんが執筆された応援小説『とにかくウツなOLの、人生を変える1か月』です。
タイトルをみて「面白そう!」とワクワクされた方もいるのではないでしょうか?はたまた、「胡散臭い自己啓発的な感じのやつ?」と思った方、ご安心ください。
全然難しい内容ではなく、スーっと内容が頭に入ってくるのであまり小説を読まない方でも大丈夫。
日々、不満ってたまりますよね
たとえば「どうせ私なんて……」「あの人はいいよな……」と思ったことはありますか?
この羨ましさだったり、ふてくされてしまうような感覚だったり、思わずはぁーとため息をついてしまうような経験が誰でも一度はあるのではないでしょうか?
私も「毎月の給料があと3万円でも多ければなぁ」とか、「あのレシピサイトの人みたいに料理が上手で冷蔵庫のあまりもので美味しいご飯がササッと作れたりしたら、毎日の晩御飯悩まないのになぁ」なんて大なり小なり思ってしまうときがあります。
この本の主人公、奈緒もそんな鬱々とした毎日に嫌気がさしているアラサー20代OLです。自社運営メディアの編集長として、日々多忙な生活を送っています。
編集長になって忙しいのに給料は据え置き。仕事に追われているから毎日買ってきたお惣菜で、丁寧な暮らしなんて夢のまた夢。痩せて彼氏もゲットしたいし、毎日同じことの繰り返しで飽きちゃった。
そんな奈緒がある日、会社をふとずる休みしてしまうことから物語は動き出します。
せっかく勇気を出して休みを取ったしと、奈緒が大好きな街、表参道をふらふらと散歩をしていると新しいお店を見つけます。
白い小さな扉。その横には名刺大のチラシがあり「メンタルジム・ヒカリ」そして「メンタルジム・ヒカリは、人生を激変させたいあなたのための場所です。お試しカウンセリングを随時受け付けております」とひとこと。
一見怪しげな場所ですが、好奇心が湧いた奈緒。いざ中に入ってみるとメンタルジムのオーナーであり、有名モデルのヒカリと出会います。
「ここでは、教えはしないわ。一緒に考えるだけ。最終的に決めるのは自分だから。人に押し付けられたことを無理やりやったら、結局また、その人のせいにしてしまうでしょ。だから、強制は絶対にしない。それがこのジムのルールなの」
メンタルジムでの時間を通して、自分のココロのモヤモヤに改めて目を向けていき、悩みやコンプレックスと向き合っていく奈緒。少しずつ取り入れられることから変えていき、理想の自分に近づくための一歩を踏み出していきます。
傍から見れば気づかないほどのささいな変化からのスタートだったかもしれません。しかし素敵なマインドを持つ、内側からいきいきとした女性へと変わっていく奈緒の姿は、読んでいて自分のココロも晴れていくような気持ちよさがあります。
私にとってのしあわせについて考える
憧れのあの人も、美人で有名なあの人も。悩むし、嫉妬している。自分を一生懸命に生きている。
悩みやコンプレックスって実は「もっともっと自分が素敵になれるように」「小さなしあわせも感じとられるように」と自分自身のためを思っているから存在するのかもしれない、とこの本を読んでから考え方が少し変化してきました。
悩みやコンプレックスを少しでも解消したいと考えて行動出来るって、とてもすごいことであり魅力的ですよね。そして、そんな人でありたい。
ついつい日々の忙しさだったり、やらなければならないことがたくさんあったりすると気づかぬうちに、自分のココロと素直な気持ちで向き合うことを忘れがちになってしまいます。
メンタル面でもいい。見た目のことでもいい。どんな自分でいたいのか。これからどんな未来を創りたいのか。
周りの人が「そんなこと?」と言ってきたとしてもおかまいなしで!ささいなことでも、ちゃんと自分に聞いてあげるってすごく大事な時間なんですよね。
でもそんなの簡単にできないよ!よくわからない!と思う方は、いきなり大きな一歩を踏み出さなくてもいいんです。半歩だけでもこの本を読んでみて踏み出してみませんか?
ジムオーナー・ヒカリが言っていたように、読んだことによって悩みやコンプレックスの具体的な解決や強制はしてくれません。ただ、頑張りたい変わりたい人のためのヒントや応援はしてくれるかもしれません。
ココロのモヤモヤがこの本を通して、少しでもあなたの笑顔に変わりますように。そんな思いを込めて『とにかくウツなOLの、人生を変える1か月』を紹介させていただきました。
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