見出し画像

ブラジル旅行。サンパウロについてのいくつかの心構え。おもに食。

ひょんなことからサンパウロにやって来た。ブラジルだ。ブラジルって…。海外旅行は好きだが、おそらくヨーロッパが一番好みであろうと断定し、アフリカと南米は行きたい地域から除外していた。近ければこの限りではないのだが、いかんせん地球の裏側だから。まさか来ることになるとは。

と、前置きは置いておいて、やって来た。今後のメモ代わりにいくつかのポイントについて列挙していく。

まずは気候。良い。日本の夏、主に南半球にあるブラジルは冬である。日中気温は25度程度。夜は少し冷え込み14度ほどに下がるものの、半袖もしくは薄手のパーカーを羽織る等で一日過ごすことが可能だ。しかも湿気もない。今や世界有数の過ごしにくい地域である日本の夏とは大違いの、最高の気候だ。気候を重視している私にとって、かなりポイントが高い。

次は治安。これに関してはヤバ寄りのヤバいである。サンパウロに5年住んでいた友人から、「治安はまじ舐めないほうがいい」との忠告を受け、「なんとかなるやろ」が口癖の私もビビった。油断大敵なのに大半を油断しながら生きてきている。

夜は出歩くな、建物以外でスマホを出すな(パクられるから)、細道に入るな。日本における日常の過ごし方は、すべて忠告に該当する。嗚呼、修羅の地なのか。エクアドルやコロンビア等、治安ヤバ地域の旅YouTubeを好んで見ていたため、世界の映像にできる範囲の修羅は少し知識がある。さすがにサンパウロはそこまでのレベルではないだろうと思っていたが、警戒レベルを上げ、安全地域の四つ星ホテルに泊まることにした。

この手の警戒忠告は、毎回拍子抜けとなることが多い。スリが多いと聞くマドリードやパリも、なんだかんだ普通に過ごしていれば余裕だった。海外で怖い思いをしたことはない私。自主的にAirPodsとApple Pencilを無くした程度である。

結果報告としては、今回のサンパウロも、案の定結局は怖い思いをすることは特になかった。小ずっこけ。

とはいえ、場所をかなり選んだ。富裕層エリアや、大通りを中心に観光した。セントロに近いエリアは、ややヤバそうな雰囲気も感じたし、Uberからは、壁の大量の落書きとホームレスなど、歩きたくないなと思うエリアもたくさん見えた。これはどこの都市もそうだろう。ガチヤバ地域及び、夜に行かなければ、普通に旅ができる。

しかしながら、治安以上にヤバいとすら感じた点がある。

それはご飯のセンスである。ブラジル料理はマズい。いい切ってしまってもいいだろう。シンプルに焼いた肉は美味しいのだが、料理という工程を挟めば挟むほど美味しくなくなる気がする。こちらは伝統料理の「フェイジョアーダ(Feijoada)」。

塩のみで豆を煮込んでいる感じ。そこにコクや旨味は一切ない。あってる??って思わざるを得ない味。あってないのかもしれない。しかし、ここはめちゃくちゃ口コミが多く評判も良いレストラン。だから言い切らせてくれ。この料理はそもそもおいしくない。なぜこうなるんだ。私なら同じ材料のみを与えられてももっと美味しい料理を作れる自信がある。

シュラスコ以外の「ブラジル料理レストラン」が日本で、っていうか世界で見当たらない時点で、かなしいことにブラジル料理は美味しくないってことだよな。専門店がない国、メシのセンスない説。今後旅行に行く際は、グーグルでその国の名物を調べるだけでなく、その国の専門料理店を東京で探してみると、食のレベルがあらかじめわかり、予想できるからいいのかもしれない。新規のライフハックも得た。

大人の旅行の大きな要素を占める「食」がイマイチなのは悲しいことである。

もちろん美味しいモノもある。肉は美味しい。まあ、新鮮な肉を焼いて塩コショウをかけておけば、悲惨なことにはならないことはわかる。それ以外の全体の基準値は低い。おおむね大味である。パンもクロワッサンがパイをなしていなくいて塊の形状だったし、全体的に水分がなくパッサパサであった。パスタの麺は、茹ですぎて給食である。

ポンデケージョは美味しい。ポンデケージョは裏切らない。どこで食べても美味しい。あれはすばらしい発明。ただ、どの店も置いてる。カフェ+ショーケースの軽食的な店は、とにかく一様にコシーニャ(鶏肉が入ってるコロッケみたいなん)と、ポンデケージョ。店の面構えがバラバラでも、置いてあるものは同じ。特に空港はひどい。他のものがまじで見当たらない。ポンデケージョの味でバリエ出さずに、もっと他のモノも売ればいいのにな。あまり食に執念がないのかもしれないな。アサイーは美味しい。

美味しいと教えてもらったレストランは、アルゼンチン料理レストランだった。ポルトガル料理店もすすめられた。ブラジル料理レストランちゃう。ブラジルで食べるべきは異国料理なのか。

そしてこのレストランには大量のアジア人がいた。アジア人って食に貪欲じゃない?これって民族的にそうな理由とかあるんかね。とても気になります。大量のアジア人がいる店美味しいのかも。まあ舌に合うというのもありますね。

ここで出るのは肉。シンプルに焼いた肉。ゴツい見た目と裏腹に柔らかい。焼き師の腕と肉質が素晴らしいのか。普段は飲まない赤ワインではあるが、肉と赤ワインを合わせる意味も五感で感じられ、激ウマだった。

だが、肉なら大丈夫と思ったが、世界一のバーガーと店名で盛っていたバーガーも、肉の旨さでなんとかカバーしているが、バンズとの調和は取れていなかったし、ポテトもレゴみたいだったぞ。

やはり食のベースが…と、酷評してしまったが、いわゆるクラフトビアバーみたいなのは世界的に流行ってるのかこの地にも点在している。安くて美味しくて気候がいいから昼から美味しい。加えて結構試飲させてくれる。もはやこれ満足しましたけどくらい試飲させてくれる。スタバのフラペチーノの試飲のサイズくらいの満足度の高いちょうど良さを試飲させてくれる。そしてビールはどの国も裏切らない。うん、いいなぁ。

気になるのは物価。

円安に嘆く日本だが、対ブラジルレアルでいうと、円安は進行していない模様。割と強気でいれるのだ。

日本で調べていたら、サンパウロの物価は高いと書いてあったのだが、思ったよりも全然安かった。日本の8掛けくらいのイメージだろうか?Uberは、10分程度の移動で1000円しないので、治安対策にも利用しまくれるし、ちょっとした休憩でカフェやビアバーに入っても1000円しない。サンパウロ美術館も1000円しなかった。

水回りとか真の四つ星とはいい難いが、立地の良い中〜高級ホテルは、一泊8000円程度。諸外国に比べ、何かとあまり値段を気にせず堪能できた。

良いエリアで、表参道のようなエリアのおしゃれカフェランチ=1200円くらい
おしゃれコーヒーとデザート=1000円くらいかな

また、基本的にチップ概念はなく、明朗会計。テーブル担当制がないため、その辺で暇そうにしている店員さんに声掛け可能。オーダーや会計がスムーズなところも良い。チップやテーブル担当の捕まらなさ具合が面倒で店はいるの断念する、アメリカのようなことがない。利点利点利点。

スタバの看板って赤くしていいんかな。

食に関してはついついボヤいてしまったが、旅中も対して太らなかったという意味で、逆に良かったと考えたい。広い広いブラジル。他にも魅力が山のようにあったし、各所で表情を変えて来たので、これらはほんの一部の特徴に過ぎないのだが、何かの心構えになれば幸いです。その他の表情についてはまたこんど。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?