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ミネルバ大学の親子面接に呼ばれた話

アメリカのオンライン高校のお話につなげて、もうひとつ最近の娘の話を記録しておきたいと思います。

彼女は、本来ならば今、高校2年生の学年ですが、こちらの記事の通り、通常より早くアメリカのオンライン高校を卒業したので、この秋冬に、今年(2024年)9月入学となる海外大学受験をしています。


早期出願、一般出願とも年内には出願は終えて、早期出願の結果はすでに出ています。今は一般出願合否と奨学金の結果を待ちつつ、学校によっては卒業生のインタビューに呼ばれたりしている段階です。

情報が増えてきたとはいえ、海外大学出願はまだまだいろいろな情報を必要としている方がいると思うので、親の立場からにはなりますが、いくつか、記録に残すとともに、必要な方に情報が届くといいなと思って、書き留めておこうと思います。


今回は、ミネルバ大学の親子面接に呼ばれた話です。


ミネルバ大学は、日本では少しずつ知名度が出てきた、世界で一番革新的な大学と言われいてる大学で、今年受験のClass of 28で、8期生という、まだまだ新しい学校です。
最大の特徴は、授業はすべてオンライン、そしてキャンパスを持たず、学生は世界7都市を旅しながら学ぶことだと言われています。

日本語のミネルバ大学の紹介記事。
「ミネルバ大学とは」と検索して一番上に上がった2つの記事をつけてみました。

一つ目の記事には、合格率は3%とあり、二つ目の記事には1%とあります。そして今年は、0.8%だったそうです😳


娘は、早期出願のひとつとして、このミネルバ大学にも出願していました。合格したら必ず進学しなくてはいけないEarly Decisionではなく、強制力のない(Non-Bindingの)Early Action(他の大学も受け続けることができる)です。ほかにも、アメリカ州立大学を1校、そしてオランダの大学を1校、Early Actionで出していました。

アメリカの大学出願には、おおまかに以下の3種類があります
Regular Decision:一般受験、通常の出願期間
Early Decision:早期出願、単願のみ
Early Action:早期出願、併願が可能

11月の後半だったでしょうか。ミネルバの方から、「アプリケーションを選考中だが、少し面談で話がしたい」、と、面接の連絡がきました。それも、少なくともどちらか一方の親も一緒に、という "Family Discussion"「親子面接」とのこと。

聞くところによると、この親子面接は、呼ばれる人もいれば呼ばれない人もいるそうで、これに呼ばれなくても合格する人ももちろんいるそうです。どんな基準で呼んでいるのでしょう?🧐

メールには、「出願者にいくつかアプリケーションの内容について訊きたいから」、とあり、「事前に目を通しておいてほしい」という書類には、ミネルバの学校説明と、奨学金関連の書類がありました。

親が同席を求められているものの、基本的には娘に対する質問で、親はFinancial Aid関連で何か訊かれるのかなあ?と思った我々は、「私これ出るけれど、あなたはどうする?」と夫に訊き、ちょうど在宅してるし、じゃあ出ようかね、という話を呑気にしたくらいでした(苦笑)。準備はもちろんなにもなしで。

面接の指定の時間に、娘と、私、夫がそれぞれ同じ家の別室からZoomにログインすると、先方はアジアパシフィック地域の入学選考の責任者でした。
アジア系の女性で、英語は滑らかで早口。そして、始まって私たち両親の名前を確認したあとすぐ、

「では、ご両親に質問です」

と、これはガチの面接ではないか!という質問がひたらすら30分、親に向けてされたのでした。質問内容は、もう4ヶ月近く前のことなので、誰もしっかりとは覚えていないのですが(こういうのは終了後メモを取るべきですが、、誰もしていませんでした🙈)、思い出す限り、このような内容でした。

・どういう経緯でミネルバを知りましたか
・ミネルバについて何を知っていますか
・お子さんがこの大学に入る場合に一番心配していることはどんなことですか
・他の普通の大学でなくなぜミネルバがいいと思うのですか


そして「逆にそちらからの質問は?」と訊いてくれたので、たしか、以下のような質問をしました。

・怪我や緊急時の対応
・学年のみで暮らしていくことになるが、別の学年との触れ合いはないのか
・学生さんたちはこの学校について何が一番大変だと言っているか


30分ほど、親に向けた質問が続いたので、私と夫と、それぞれが順番に答えていく感じでした。その間娘は基本的に聞いていただけ。

そして、その後出願者本人への質問へ。
内容は、親に向けたものとほぼ同じだったように記憶しています。

・なぜミネルバ?
・ミネルバに行くにあたって心配なことは?

など、、特別返事に困る問いや意外な質問はありませんでした。


思いのほか、「これ普通に面接じゃん!!」という内容で、3人とも内心びっくりして慌てていたのですが😅 なんとかそれなりに答えて、1時間ほどで面接は終了しました。

終了後、
「いや〜普通にめっちゃ面接だったね(汗)」
「何か言うこととか質問とか準備しとけばよかったね」
という会話をしたのでした。我ながら呑気すぎる・・・。

でも、英語でこんな早口の面接、質問がわからなかったり、答えられないことも普通にあると思うのですが、、その場合どうするのでしょうか。とても不思議でした。たまたま、我が家の場合、両親ともとりあえずやりとりできる英語力はありましたが、日本人家庭でそうでないことはいくらでもありますよね?

とりあえず、我が家の学びとしては、どんなにカジュアルに言われた親子面接 "Family Conversation" であっても、一般的な入試の親子面接のような想定問くらいは準備しておいた方が慌てなくて良い、ということです😅

親の受け答えのせいで不合格になったらどうしよう、、、と、夫は心配していたそうですが、無事にその後、合格の連絡をいただけて、一安心だったのでした。

来年以降、ミネルバの親子面接に呼ばれた方は、私たちの適当で焦った経験を参考に、一応言うことを事前に準備された方がよいかもしれません。。

合格いただけてよかった!


娘は、4月初旬に出揃う一般出願の合否や、奨学金(Financial Package)を見比べて、最終的に進学先を決定するそうですが、ミネルバ大学は、やはり面白そうです。


合格者(Admitted Students)のTelegramのグループも活発で(ロシアや中国の方でも使えるプラットフォームのようです)、先週には、大学の授業を実際に体験する機会もあったそうです。

生徒が本当にインターナショナルで、英語も、教授も含めて、それぞれのお国イントネーションがある方が多いそうです。

これまでは、4年間で7カ国を移動しながら学ぶカリキュラムでしたが、いまの生徒さんは6カ国、そして、今年受験だったClass of 2028の学年は、5カ国となるそうです(サンフランシスコ1年、ソウル半年、ハイデラバードあるいは台北半年、ブエノスアイレス1年、ベルリン1年)。やはり、たった半年で国を超えて住まいを変えるのはなかなか大変なようです。ロケーションを移った瞬間に、次の国のビザ申請などをしないといけないようですし。ロンドンの物価高の影響などもあるのでしょうか。


海外大学選びは、どの国、どの地域の大学にするか、どんな規模の学校がいいのか、メジャーは何にするのか(それによって強い大学が変わる)、都市がいいか田舎がいいか、、資金面の縛りもあり、なかなか難しいことですよね。

我が家の娘もまだ完走していませんが、日本の大学の場合、進学先が決まっているこの時期、未だ結果が出揃わず進学先が決まらない海外大受験生のみなさん、あと少し、頑張ってください!

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