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三歳の誕生日、最近の様子

1月21日でエルが三歳になった。誕生日プレゼントは何がいいか家族で相談し、洋服とケージの中に入れられるフカフカのベッドをプレゼントした。洋服を着て夫と一緒に仕事に出かけ、帰ってからはベッドでリラックスしている。そんなエルの様子を娘がたくさん写真と動画を撮ってくれた。家族みんなで

「エル、誕生日おめでとう」

を言ってお祝いした。こうして我が家にエルが来てくれたのは、関わってくれたたくさんの人のおかげだねと改めて話した。

最近のエルの様子をいくつか書いておきたい。友人への手土産にと夫と娘がケーキ屋さんに行ったときのこと。お店にいたかわいらしいお姉さんを見て、これでもかと尻尾を振って

「僕盲導犬なんです」

と言わんばかりにアピールし

「うわぁ、かわいい!尻尾振ってくれてる」

お姉さんの声にさらに

「お姉さんありがとう。もっと振れるねんで。ほらほら、見て見て!」

とさらに尻尾を振って、笑顔で見送ってもらっていた。毎月健康チェックに行っている動物病院でのこと。診察台の上では怖くて震えていても、看護師のお姉さんから

「エルくん、えらいねぇ。賢いねぇ」

と言われると

「怖い!でも、お姉さんが応援してくれてるし僕がんばる!」

と元気よく尻尾を振っているようだ。夫に寄ると街中でも

「盲導犬だ、かわいい」

というお姉さんの声に

「はいはーい。僕盲導犬やってます!」

と尻尾を振って答えているようだ。面白いことに、男性にはそこまでの反応はしないとのこと。きっとパピー時代にお姉さんにたくさん遊んでもらって優しくしてもらったんだろうねと話していた。これまで動物と暮らしたことのなかった私は、エルが尻尾で豊かに感情を表現するんだと知った。
娘と遊んでいたり、よく知ってる人が来てくれたときは

「やったぁ!嬉しい!」

と全力で尻尾を振り、盲導犬として仕事をする前には

「よし、行くぞ!」

とピーンと尻尾を斜め上に上げている。

「エルちゃんかわいいねぇ」

と言いながら頭を撫でていると、ユラユラリラックスしたように尻尾を振っている。エルと一緒に暮らし始めて、エルに触れるようになって知ったことだ。

盲導犬として出かける場所も増えてきた。ユーザー家族の友人とご飯を食べに行ったり、娘のダンス発表会にも出かけた。私たちと一緒にエルは一番前の特等席で娘を応援していた。友人家族とご飯を食べに行くために初めて夫がお店を予約したときも

「六名様と盲導犬一頭で承りました」

と受け入れてくれてほっとした。少しずつエルと一緒に出かける範囲も広がってきている。

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