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19歳、親知らずを抜く。

つい2日前の夕方、親知らずを抜歯してきました。
6月下旬辺りに突如として奥歯(下)の歯茎が腫れ歯科に駆け込んだ所、埋まっている親知らずが悪さをしていた事が分かりました。

筆者は19歳なのですが、友人や家族から『親知らずを抜くのは痛かった』と脅され続けながらも他人事のように考えていた節がありました。
ましてや奴らは表面に顔を出さなかったものですから「自分は親知らずが生えないタイプなんだ!」とすっかり信じ込んでいました。

いざレントゲンを撮りばっちり4本生えている事を知った時の衝撃たるや。
生えないタイプどころかコンプリートしてるじゃないかと。
しかも問題の親知らずは神経の真上にあり、相当厄介な代物でした。

それから紆余曲折あり、腕のいい歯科医を紹介していただいてCT(3D版のレントゲン)を撮り、神経との位置を把握した上で抜歯に臨みました。
もし親知らずが神経に触れているか限りなく近いようであれば一回ではなく二回に分けて抜歯すると伝えられていましたが、幸いにも親知らずの根が育ちきっておらず、今の内に抜歯すれば歯も抜けやすく抜歯自体も一回で済むという事だったので、一回で抜歯していただきました。

当日は麻酔を歯茎に打って5分ほど効くまで待ち、その後歯茎を切開して親知らずを抜歯するという流れでした。私はそもそも注射が大の苦手なので、麻酔の時点で怖くなってしまいましたが何とか受けられました。
その後は物凄い音と引っ張る衝撃に耐えながら抜歯を待ちます。途中で「親知らずと骨が案外しっかりくっついてるから苦労してるよ〜」と言われて背筋が凍りましたが無事に抜け、最後に縫合をしていただいて終了でした。
神経に近かったため麻痺が残る可能性があったのですが、先生の腕が良かったのか麻痺も残らず、ひとまず無事に手術が終わって安心しました。
手術自体は15分程度だったと後から聞いたのですが、体感時間としてはもっと長かったように思います。とにかく疲労感が凄い。
帰り際、受付で小さな容器に入れられた抜歯済みの親知らずをもらったのですが、こんなに大きいものが歯茎に埋まっていたのかと驚きました。

さて肝心の抜歯後どうだったのかというレポですが、まずは止血のために30分ほど奥歯でガーゼをしっかり噛んでいるように言われます。
30分経ったらガーゼを取り除いてすぐに抗生物質と鎮痛剤を飲み、当日は安静にして湯船にも浸からず流動食を食べて過ごしました。

私の場合は術後から抜歯した側の顔が腫れており、マスクを付けて移動したのでぎょっとされる事はありませんでしたが滑稽な顔になっていました。
腫れの影響で口もあまり開かず、歯茎を切開した事から炎症が喉まで広がって嚥下痛が起きました(これは今も続いています)。
必然的に口内に唾が溜まってしまうので、もし嚥下痛が起こるようなら就寝前に枕にタオルを敷く事をお勧めします……(理由は察してください)
腫れのピークは翌日以降と聞いていたのですが、私は当日からがっつり腫れていたので辛かったです。喋るのもままなりませんし、口が開かず流動物と飲料しか口にできませんでした。注意したい事といえば、ゼリー飲料は吸うタイプのものが多いかと思うのですが、吸ってしまうと口内に圧がかかって血餅(かさぶたのようなもの)が剥がれる危険性があるので、コップに移し替えて直で飲む事をお勧めします。個人的にはウィダーインゼリーなど飲み込みやすいものがいいかと思います。逆にこんにゃく系のゼリーは絶対やめた方がいいです。噛めない状態であれを飲むと命の危険を感じますので……(流動性が低いのでコップにも出しにくいですしね)
その他の苦しいことといえば、鎮痛剤が切れると夜間であっても目を覚ましてしまい、19年間の人生で最も苦しい夜であったなと思います。

翌日は消毒と傷口の経過を見るために再び歯医者に行き、特に問題もなく順調との事でした。その際口が開きにくい事を伝えると一本だけ抜糸を行ってくださり、ある程度は(指を縦二本ギリギリ入れられるくらい)開けられるようになりました。同時に食べられるものは出来るだけ食べるようにと言われたので、母が柔らかい食べ物を厳選して食卓に出してくれました。
・雑炊
・細かく潰したポテトサラダ
・細かく切ったハンバーグ
・野菜が細かく刻まれて溶け込んでいるミネストローネ
・プリン、アイスクリーム等

これらを出してもらったのですが、時間はかかるものの全て食べられました。熱いものは厳禁なので、どれも少し冷ましてから食べています。
普段は一人暮らしをしているのですが、たまたま早くから帰省していたのが功を奏し、親のありがたみを感じる事ができました。

相変わらず鎮痛剤は手放せないものの、逆に鎮痛剤でおさまる痛みになってきました。むしろ嚥下痛の方が私は辛いなあと思っている次第です。
取り急ぎ、備忘録としてここまでの流れを書いておきました。
また追加でいろいろ出てくるかと思いますので、これ以降のレポは別記事にまとめるかもしれません。ではこの辺りで。

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