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【感想】映画『梅切らぬバカ』

『梅切らぬバカ』という映画を見ました。
作品自体は、自閉症や高齢者による子供の介護という重いテーマではあるものの心が穏やかになり、優しい気持ちになれるそんな映画でありました。
物語の概要としましては、自閉症を患う息子の忠男と高齢の母の珠子との日常を描くヒューマンドラマであり、忠男のみる日常を通して彼の内面や彼がどのような人なのかということが丁寧に描かれている作品でとても良かったです。
誠実な忠男と息子を優しく支える母の愛情、グループホームでの慣れない環境での生活などを描き、息子の幸せを願う母の思いに触れる度に、胸を締め付けられる気持ちになりながらも、ラストは感動させられました。
コミュニケーションが上手く取れない、伝えたい気持ちはあるけど、それを分かりやすく伝えることを苦手とすることは当事者の方でしか分からない苦しさというものがあると思います。
ですが、忠男は下を向かずに前だけを見て常に明るい性格であることを窺えました。
忠男の気持ちに寄り添うことで、日々の苦しさ辛さを払拭させてくれる彼の姿に改めて感動させられた素晴らしい作品でありました。
『梅切らぬバカ』を見終わって、忠男もお母さんもこの先、幸せに過ごしてほしいと心からそう願いました。

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