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【感想】映画『ローリングガール』

『ローリングガール』という映画を見ました。
‘‘ローリングガール’’という言葉を頭の中で考えながら見ていたのですが、なるほどそういうことかということを物語を通して理解しましたし、キンパというのは韓国風のり巻きという意味で彼女が劇中でのり巻きをするシーンから‘‘ローリングガール’’と呼んでいるんだなと納得しました。
物語は、ニートであるジュリは、人との付き合いから避け、家に引きこもっている心を閉ざしている少女であります。
彼女の母であるヨンシムは、キンパのお店で働いているのですが、ある日、祖母を看病する為、ヨンシムは娘のジュリに店を任せることにします。
ジュリの慣れない仕事への挑戦や恋模様が見所で、ゆっくりと穏やかな日常が流れていくところはとても良かったですし、心が洗われていくような感覚を覚えました。
脱力感のあるジュリの成長譚、仕事や恋愛に孤軍奮闘する彼女を演じるジムダルギの演技力は自然体でとても良く、ニート女子という役柄がハマり役で彼女の魅力は自然体でぶれない演技が魅力だと感じさせられました。
些細な日常を切り取り描きながら、穏やかな世界観と溶け込み、最終的に調和されるところが「ローリングガール」のもう一つの魅力だと思いますし、ジュリが確実にキンパという仕事をしていく中で心身共に成長していく姿に感動しました。
ローリングガールは、青春映画の完成度としてもかなり高い映画でもあるし、本作から知ったジムダルギの演技にもこれからは注目していきたいと思いました。

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