見出し画像

【‘‘タイパの概念’’】

-コスパとタイパにおける関係性とこれから-


タイパとは何か。
タイパとは、タイムパフォーマンスの略語であり、かけた時間に対しての満足度や時間的な効率を意味するものであり、タイパと類似性のあるコスパとは非常に密接な関係性がある。
コスパの定義としては、安くて良いもの、あるいは美味しいものなど。
また、安いのに優れている、安くてもクオリティが高いなど、安さゆえに安い以上に価値のあるものに対して心理的充足感を得られるものにコスパが良いと私たちは認識する。
こうしたコスパの概念をもとに、派生して生まれた言葉がタイパと呼ばれるものであり、心の充足感ということを考えれば、コスパもタイパも主観的な感覚であるということが理解出来ます。
ファスト映画や倍速視聴に通じるものと言えば、起承転結の‘‘転’’と‘‘結’’だけを知ることが出来れば、あとの部分による内容は必要としないという考え方こそがタイパ重視の人たちの特徴であるということが窺えます。
徹底された時間管理アプリの開発によっては、自分自身の日常的なスケジュールを把握し、時間の浪費や生産性の低下を防ぐためのアプリを利用することで、よりタイパの考え方が浸透してきたとも言えます。
こうした背景によって、コンテンツにかける時間が短縮化され、動画視聴におけるコンテンツの設定機能での倍速視聴の利便性、コンテンツ消費などが要因でコンテンツそのものを楽しむという目的は排除されてしまい、コンテンツを消化するという目的だけが重視されるようになってしまったという考え方が根付いたと思われます。
あらゆる新機能が搭載されたスマートフォンと新しいタイパの可能性を探るために、キーボードのレイアウトの改善やタイピング方法などは、今後の課題なのではないかと考えられます。
Z世代による映像コンテンツの楽しみ方において、コストパフォーマンスとタイムパフォーマンスは必要不可欠な存在であり、コスパやタイパのことについて考える上でも、コンテンツによる本当の意味での楽しみ方が失われてしまった危機感を覚えます。
そして、コスパとタイパにおいて、考えなければいけないことは、コスパとは目的達成につながるものであり、タイパとは目的達成における手段の一つであることが理解出来ます。
ここまでを通して、タイパについて考える上で分かることは、時間効率、かけた時間に対しての評価、かけた時間によっての自分自身の成長など、そうした側面から浮かび上がってくるのは、現代の風潮から自ずと若い世代を中心にタイパを求めるようになったのではないかと考えられます。
最後に、タイパを追求し過ぎるということは、ものやそのものに対しての価値のあり方を見失ってしまう恐れがあるということを感じました。
私たちにとっての時間とは何か、本質へと目を向ける為にはタイパではなく、時間の大切さによる原点から見つめ直す必要があるのではないかと思います。

よろしければ、サポートお願い致します。 頂きましたサポート資金は、クリエイターとしての活動資金として使わさせて頂きます。これからも、宜しくお願い致します。