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2021年5月の記事一覧
文学ができる現場に立ち会える一作!今年読んだ本でベスト1位!~アトウッド『獄中シェイクスピア劇団』書評 魅力の紹介~
本物の役を演じる者が、嘘をつき通しているうちに嘘を真と思いこむように
(『テンペスト』第一幕第二場)
※以後、『テンペスト』の翻訳は、松岡和子訳(2000年,ちくま文庫)
①はじめに 絶海の孤島へと流された先王。彼は妖精を配下に従え、かつて己の玉座を奪い取った弟君とその仲間たちに、魔術を振るい、復讐を遂げんとする…。
イギリス文学の古典中の古典、シェイクスピア『テンペスト』を現代の演劇界に置