見出し画像

ブラバンの話をしよう

こんにちは、ニューヨーク在住女優、筒井あづみです。私は中高時代吹奏楽部でホルンを吹いておりました。

高校卒業してからはたまーに母校に遊びに行って吹いたり、母校のブラバンの合宿に参加して吹いたり、みたいなことはありましたが、楽団に所属したりしてちゃんと吹く、ということはしませんでした。

ニューヨークに来て10年ぐらい経ってやっと生活に余裕が出始めたので、本業以外の趣味を始めてみようと思ったのです。

ニューヨークで活動しているコミュニティブラスバンドを探し、連絡をとって見学に行ったのがコロナが始まる少し前。
なんとそのとき案内してくれたホルン吹きの人が私の高校のときのブラバンの先輩の同僚というサプライズもあり(先輩は数年前までニューヨークに駐在していた)ご縁を感じちゃったのですぐにメンバーになりました。

このバンドはとにかくノリを重視し、基本立って演奏します。なんならちょっと踊ったりうろうろしながら演奏することも。(ちなみに座って演奏するタイプのバンドは ”concert band” と言います)

日本のブラバンとの最大の違いはソロがほぼ全部アドリブ。どの楽器がやってもよく、「ソロやりたい人〜」で手を挙げたら16小節ぐらいもらえます。ノリがよければその場の雰囲気であと8小節追加、みたいなこともあって、それは合図で延長するかどうかがみんなに伝えられます。ちなみに指揮者はいないので、リーダーが自分の楽器を演奏しながらみんなに指示を出します。

地域のイベントでの演奏依頼がかなり多く、私も入ってすぐのまったく吹けていない頃からイベントに出させてもらっていました。そういうときに使うのが Lyre という楽器にそのままとりつけるちっちゃいクリップです。それにちっちゃくコピーした楽譜を挟みます。(もしくは携帯をなんとかして取り付ける)マーチングバンドなどだとよく使っているのを見ますが、私の母校では使っていなかったので日本語であれをなんというのかわからない。


さすがにコロナ下ではこのバンドは活動停止していましたが、去年の年末ぐらいから人数限定で再開し始めました。

今月はイベントが非常に多く、先週末には他のバンドも招いてブルックリンのクラブで演奏する、けっこう大きなイベントがありました。

無題

まーアメリカ人はノリがいい。お客さんもノリノリですが、バンドメンバーもノリノリ。そんなジャンプして、ちゃんと吹けてるんか、ってぐらい。


高校を卒業してからはほとんど手をつけていなかった楽器を今またニューヨークで始めているというのは不思議なものです。ニューヨークには夢を叶えに来ているのでそれ以外のことに時間を割くなんて!て思っていた私は若かった。


中高ではこれでもかってゆうほど青春の時間をブラバンに捧げたので(年間ほとんど休みがなかった)高校を卒業してからは違うことがやりたいなーと思って、全然楽器はノータッチでした。でも今またやり始めてこんなにも自分のアイデンティティの一部だったのかと認識しました。

今月末はハロウィーンのパレードがあります。ハロウィンでは仮装をして演奏するらしい。

これらすべて去年できなかったことなのでとても楽しみです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?