グリーンカード抽選の季節がやってきました。
グリーンカードとはいわゆるアメリカ永住権のこと。これと市民権は違います。グリーンカードを取って10年ぐらいすると市民権を申し込む資格が得られます。市民権取得の際にはアメリカの歴史や政治に関する簡単なテストがあるらしい。市民権を得るとアメリカのパスポートが取得できます。選挙権ももらえます。また、英語名(ジョンとトムとかエリザベスとかキャサリンとか)も自分でつけられるそうです。
グリーンカードは市民権とは違って、1年の中の一定の期間をアメリカで過ごさないといけないというしばりはあるものの、ビザをいちいち更新する必要はないのでかなり楽です。
グリーンカードの取得の仕方。会社勤めの人なら会社が申請してくれる場合も。しかし、費用も時間もかなりかかります。申請してから取得までに少なくとも1年ぐらいはかかると思います。
私のようにフリーランスの場合は、すごい仕事をするともらえる。すごい仕事とは。例えば、自分の出演した作品がアカデミー賞をとった、とか。いや、これはあまりにも極端な例ですが、まあなんせこの人はすごい!というのが客観的にすぐわかるような仕事をどかんと1つやればもらえる可能性があるらしいです。
他の手段としてグリーンカードの抽選があります。これは正式名称を "Diversity Visa Program" と言って、要するにアメリカの多様性を保持するためのもの。なんか不思議な話ですが、アメリカにあまりいない人種の人にチャンスをあげる、というものらしいです。
ですので、かなり人数が多い中国人はこの抽選に参加できないのか、あたる確率が極端に低いのかして、私の中国人の友達は聞いたこともないと言っていました。
日本人は比較的人数が少なめなので、応募できます。
応募自体は簡単で、毎年10月になると、ウェブサイト上からいろいろ情報を登録し、写真を送るだけ。結果は翌年出ます。
私はアメリカに来てから10年以上、毎年こつこつと応募しているんですが....いまだにあたっておりません。
しかし、これ、ない話ではないそうです。私の知り合いで少なくとも4人ぐらいはあたっています。
日本人として生まれたことのありがたみを感じる瞬間の一つですね。
ニュースで「日本のパスポートは強い」みたいな話を時々聞きますが、私の中国人の友達は外国に観光に行くだけでもビザを申請して取得しないといけない場合が多いと言っていました。私たちは観光ならビザなしで行ける国はかなり多いですよね。それは日本のパスポートが「強い」からなのです。
また、ニューヨークでは日本人は家賃を期限通り払う、どんちゃん騒ぎをしない等、評判がいいので、日本人ウェルカムのアパートも多いです。
あ、グリーンカードを取得する方法はもう一つありました。結婚です。
でも、グリーンカードだけを目当てに偽装結婚する人がいるため、審査の面接のときに寝室の壁の色を聞かれたり、家族といっしょに写っている写真の提出を求められたりするそうです。
グリーンカード以外にも様々な種類のビザがあります。また、その話は追々。
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