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買い物しやすさにこだわった大型スーパー Target

こんにちは、ニューヨーク在住女優、筒井あづみです。今回はアメリカの大型スーパー Target についてお伝えします。

アメリカ全土に展開する大型スーパーといえば、すぐに思い浮かぶのは Walmart や Target。どちらとも郊外型のスーパーで、車で行って大量に買う、超大型のスーパーです。

しかしマンハッタンでは車を持っている人は少なく、土地代もものすごく高いので、スーパーに限らず、大型の店舗はほとんどありません。数年前までは Walmart や Target といった大型スーパーはマンハッタンにはほとんどなく、ニューヨーク市に住んでいる私はネットで注文するしかありませんでした。

ネットで注文してまでこういったスーパーで買い物するわけは、圧倒的な安さ。そして、生鮮食品などはネット注文はできませんが、トイレットペーパーや洗剤といった日用品は買って持って帰るのがけっこう重かったりするので、ネットで配達してもらうのが便利。Target のクレジットカードを持っていれば、さらにお会計から毎回5%引きになります。

ただし、送料を無料にするためには〇〇ドル以上買わないといけない、などの条件はあります。この〇〇ドルはここ数年でだいぶ変わってきていて、数年前は15ドル以上で配送無料だったのが、今では単価の低い商品だと「この商品はお買い上げ合計が35ドル以上にならないと配送しません」等の条件になっています。

なので、これまでは買いたいものがある程度ないとなかなか買い物ができないという不便さがありました。が、ここ数年で Target は中型ぐらいのサイズの店舗を次々にマンハッタンやクイーンズに進出させています。

そうするとアプリで注文だけして店舗でピックアップということもできるし、近くの店舗で在庫がある店をリアルタイム表示してくれるのでそれを見て買いに行くこともできる。アプリでその店舗のフロアマップを表示することもでき、どの棚にあるかまで表示してくれます。さらにはアプリの中で買い物リストまで作れちゃいます。

郊外にある Target は超大型なので、店舗内を歩き回って商品を探しに行くのだけでも一苦労。そういった手間を省くための機能が非常に優れています。郊外型の店舗では Drive UP というサービスもあって、車で行けばあらかじめ注文しておいた商品をお店の人が車に積み込んでくれます。

クレジットカードも、カード情報をアプリに登録しておくと、カードを持参する必要はなし。アプリでバーコードを表示して、それでお会計ができます。

さらにお店にいるときは商品のバーコードを携帯でスキャンすれば値段がわかり、割引の有無もすぐにわかります。

さらにはすごいのは返品・交換の仕方。例えば配送時に商品が壊れてしまったりしていた場合、アプリを通じて返金、もしくは新しい商品をリクエストすることができますが、商品によってはその品物を返品する必要がないときもあります。使ってもいいし、使えないほど壊れたり汚れたりしている場合は自分で処分してください、とのこと。

交換リクエストを出したあと、「新しい商品を送ります!」という通知が来るまで非常にスピーディーなので、ほぼ審査等はしていないかと思われます。単価の高い商品なら別だけれど、単価の低い商品ならそこに人件費をかけるより、消費者の満足度を高める方を優先しているという感じなのでしょう。

買い物方法のバリエーションを増やして様々な地域の事情やニーズに対応することで Target は随分と進化してきたように感じます。これに対し、Walmart は一歩出遅れた感じが否めません。

今後も大型スーパーチェーンの進化から目が離せません!

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